【VOL.34】近畿五芒星巡礼、聖なる守護の円環⑤
伊弉諾神宮|国生み神話の聖地で夫婦円満を祈る淡路島の旅
こんにちは。
いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。
4月19日、近畿五芒星巡りの三日目に、伊弉諾神宮を訪れました。
五芒星巡りのルートでは、南宮大社から伊勢神宮内宮に戻る前の最後のポイントです。
春の穏やかな陽射しが淡路島の海を照らす中、明石海峡大橋を渡るドライブから始まる時間は、期待と感謝が入り混じった特別なものになりました。
五芒星の線が、ついに円環を閉じようとしています。
伊弉諾神宮とは何か|国生みの神話と日本最古の神社
伊弉諾神宮は、兵庫県淡路市多賀に鎮座する神社です。
古事記・日本書紀に記される国生みの神、イザナギノミコトとイザナミノミコトを祀り、淡路国一宮として古来より信仰を集めています。
日本最古の神社のひとつとして知られ、境内全体が神聖な空気に包まれています。
イザナギノミコトとイザナミノミコトは、天の浮橋に立ち、天沼矛(あめのぬぼこ)で海をかき回し、滴り落ちた雫から最初の島・淡路島を生み出しました。
そして日本列島を次々と生み、さらに多くの神々を生んだとされています。
御利益としては、夫婦円満、安産子授、縁結び、家内安全、健康回復、開運などが挙げられます。
明石海峡大橋の絶景
伊弉諾神宮へのアクセスは、明石海峡大橋を渡る淡路島観光ルートとセットで人気です。
橋の上から見る海の青さと波のきらめきは、運転中でも視線を奪われそうになるほどの迫力があります。
橋の全長は約3,911メートル、中央支間1,991メートルは世界最長の吊り橋として知られています。
運転席から見える景色は、左右に広がる瀬戸内海の青、遠くに霞む島々のシルエット、そして風に立つ白波が織りなす美しい光景です。
私が橋を渡ったときも、海の青さがあまりに鮮やかで、思わずアクセルを緩めてしまいそうになりました。
風が強い日だったようで、海面に白い波頭が点々と浮かび、太陽の光がきらきらと反射していました。
橋を渡り終え、淡路島に降り立つと、海の匂いが濃くなり、風の質感が柔らかくなったような気がしました。

夫婦の大楠(めおとのおおくす)|樹齢900年の象徴と夫婦円満の御利益
本殿での参拝を終えたあと、境内の奥へ進むと、樹齢約900年とされる夫婦の大楠が現れます。
二本の幹が根元で一つに重なり、そこから分かれてまた合流しながら天に向かって伸びていく姿は、説明がなくても「夫婦楠」と呼びたくなる存在感です。
兵庫県指定天然記念物で、連理の楠として古い地誌に記されています。
近づいて見上げると、幹の太さに圧倒されます。
幹のくぼみにたまった雨水の跡や、根元に積もった落ち葉を見ていると、「長い時間を一緒に生きてきた」重さが静かに伝わってきます。
900年という時間は、想像を絶する長さです。
平安時代の終わり頃からこの場所に立ち、何人もの参拝者を見守り、何度もの季節を繰り返してきたのです。
二本の木が寄り添いながら成長する姿は、夫婦の理想の形を表しているように見えます。
それぞれが独立しながらも支え合い、時には一つになり、また別々の方向へ伸びていく。そんな関係性が、この大楠から感じられました。
ここは夫婦円満の御利益の象徴として、家族連れや夫婦の投稿が多く、若いカップルが手を繋いで大楠を見上げていました。
放生の神池(ほうじょうのしんち)|健康回復の信仰習慣と優しい空気
境内には「放生の神池」と呼ばれる池もあります。
ここには古くから、病気平癒を願って鯉を放ち、回復したときには感謝の気持ちを込めて亀を放つという習慣があったとされています。
放生とは、捕らえられた生き物を自然に返すことで功徳を積む仏教の行為ですが、神道にも取り入れられ、命を慈しむ心の表れとして続いてきました。
池の水面は穏やかで、時折風が吹くとさざ波が立ち、光が揺れます。
池の周りには石が積まれ、木々が影を落としています。
本殿の荘厳さに対し、この池の習慣が優しい信仰の側面を示しています。
古来の信仰習慣で、心身の浄化を象徴する場所です。
陽の道しるべ(ひのみちしるべ)|太陽の運行と日本の聖地を結ぶ
伊弉諾神宮の境内には、「陽の道しるべ」と呼ばれる興味深いモニュメントがあります。
これは、伊弉諾神宮を中心として、日本各地の主要な神社や聖地が太陽の運行に沿って配置されていることを示すものです。
具体的には:
東(春分・秋分の日の出):伊勢神宮
西(春分・秋分の日の入り):出雲大社
南(夏至の日の出):熊野那智大社
北(冬至の日の入り):伊吹山
これらの聖地が、伊弉諾神宮を中心に、太陽の動きに合わせて配置されているというのです。
これは偶然なのか、それとも古代の人々が意図的に配置したのか。
その謎は今も解明されていませんが、日本の神社配置の不思議さを感じさせる事実です。
このモニュメントを見ていると、今回の近畿五芒星巡りのルートも、何か大きな宇宙の摂理の一部なのではないかと感じました。
本殿
拝殿は工事中でしたが、境内には他の参拝者が複数並んでいました。
邪魔にならないように端により参拝させていただきました。
拝殿では、祝詞と住所と氏名、生年月日、今回のルートを心の中で唱えました。
社務所にて、木札をいただきました。

複数神社併拝のルート|開運の連鎖とレイラインの神秘
伊弉諾神宮の参拝記録を見ていると、この神社だけで完結する旅よりも、多賀大社や出雲大社、春日大社などと組み合わせた「複数神社併拝」のルートが多いことに気づきます。
国生みの神話やレイラインの話に関心のある人ほど、「ご報告と御礼の流れ」を意識して旅程を組んでいるようです。
今回の近畿五芒星巡りでも、伊勢神宮内宮、元伊勢内宮皇大神社、熊野本宮大社、南宮大社と巡ってきて、最後のポイントが淡路島の伊弉諾神宮でした。
伊勢神宮内宮で始まった旅が、ここ伊弉諾神宮で一つの区切りを迎えます。
残すは伊勢神宮内宮への「結願(けちがん)」の報告のみです。
五芒星巡りの最後に感じたこと|円環が閉じる瞬間
伊弉諾神宮での参拝を終え、駐車場へ戻る道すがら、これまでの旅を振り返りました。
3日間で約1,783キロを走り、5つの聖地を巡りました。
伊勢神宮内宮で五芒星巡りを開始し、元伊勢内宮皇大神社で天照大御神の元の鎮座地を訪れ、熊野本宮大社で再生のエネルギーを受け取り、南宮大社で技術と仕事運を整え、そしてここ伊弉諾神宮で国生みの神話に触れました。
それぞれの神社で感じたことは異なりますが、すべてが一つの物語としてつながっています。
聖地と聖地のつながり。
過去と現在のつながり。
自分と神様のつながり。
そして、自分と自分自身のつながり。
五芒星を描くことは、これらすべてのつながりを意識し、感謝し、そして未来への歩みを確かなものにするためだったのかもしれません。
アクセスと参拝のポイント
所在地: 兵庫県淡路市多賀740
最寄り: 神戸淡路鳴門自動車道 津名一宮ICから車で約5分
駐車場: 無料駐車場あり
参拝時間: 終日自由(社務所は9:00〜16:30頃)
拝観料: 無料(御朱印・祈祷は初穂料が必要)
公式サイト: https://izanagi-jingu.jp/
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
まとめ
伊弉諾神宮は、国生みの神を祀る日本最古の神社として、夫婦の大楠や放生の神池がつくる穏やかな空気に満ちた場所でした。
夫婦円満や健康回復、開運といった伝統的な御利益に惹かれる人も、淡路島ドライブの一環として立ち寄る人も、それぞれのペースでこの神社と向き合っていただけたらと思います。
もし五芒星巡りや複数神社併拝の旅を計画しているなら、伊弉諾神宮をそのひと筆に加えてみてください。
次回は、「伊勢神宮内宮 結願」について詳しくご紹介します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、あなたの旅の背中を、やさしく押せますように。
どうか良い一日をお過ごしください。
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