Z世代が育たない会社に共通する勘違い
Z世代は扱いにくいのか
「最近の若い人は分からない。」
経営相談をしていると、こんな言葉を耳にすることがあります。
「最近の若い人は、何を考えているのか分からない。」
「少し注意しただけで辞めてしまう。」
「昔とは全然違います。」
確かに、働き方も価値観も以前とは変わりました。
ですが、本当に変わったのは若い世代なのでしょうか。
私は少し違う見方をしています。
変わったのは価値観だけではありません。
それ以上に、伝わる伝え方が変わったのだと思います。
1. 「仕事だから」が伝わりにくい時代
以前は、
「仕事だからやる。」
という考え方が比較的受け入れられていました。
もちろん今でも仕事である以上、責任はあります。
ですが、今の若い世代は、
「なぜそれをやるのか。」
を知りたいと考える人が増えています。
目的が見えないまま、
「とにかくやれ。」
と言われても納得しにくいのです。
これは甘えというより、仕事への向き合い方が変わったと言えるかもしれません。
実際に若手と話す時に、私は注意して話ように心がけています。
それは仕事の目的をまず伝え、依頼する仕事については
どの部分なのかを明確にします。
そして、成果として期待する期待値も明確に伝えるんです。
すると、若手からはこうしたら、さらに成果が上がるのでは?
という提案が出てきたりして、面白いことになることが多いです。
サラリーマン時代の中間管理職時代は、若手には部長とかは
理解者みたいなふりをしてましたが、課長レベルには昭和の扱い
ここで挟まれていた中間管理職はたまったもんじゃないですよねー。
この話はまた別記事にしますが。
2. 指示より対話を求めている
以前は、
上司が答えを持っていることが当たり前でした。
今は違います。
一方的な指示より、
「どう思う?」
「君ならどうする?」
そんな対話を通じて成長したいと考える人が増えています。
だから説明を省き、
「見て覚えろ。」
という教え方では伝わりにくくなりました。
仕事のレベルが下がったのではありません。
学び方が変わったのです。
3. 志があれば驚くほど伸びる人もいる
私は経営相談を通じて、多くの若い世代と接してきました。
そこで感じるのは、
二極化が進んでいることです。
目的が見つかれば、一気に成長する人。
一方で、
何となく毎日を過ごし、与えられた仕事だけをこなす人。
同じ世代でも、大きな差があります。
だから「Z世代はこうだ」と一括りにすることはできません。
大切なのは、その人が何に価値を感じるのかを理解することです。
4. 管理職もアップデートが必要
若手に変化を求める一方で、
管理職のマネジメントが昔のままという会社もあります。
「昔はこれで育った。」
その経験は否定できません。
ですが、同じ方法が今も通用するとは限りません。
時代が変われば、
伝え方も変わります。
育て方も変わります。
管理職自身も学び続けることが、これからはますます重要になるでしょう。
5. 本質は昔も今も変わらない
ここまで読むと、
「今の若い人は特別なんだ。」
と思われるかもしれません。
私はそうは思いません。
昔も、
認められれば頑張る人がいました。
成長を実感できれば努力する人もいました。
違うのは、それを表現する方法です。
だから私は、
世代間ギャップというより、
コミュニケーションのアップデート
だと考えています。
まとめ
「Z世代は扱いにくい。」
そう言われることがあります。
ですが、私はその言葉だけで片付けてしまうのは少しもったいないと思っています。
変わったのは価値観だけではありません。
仕事への期待。
成長への考え方。
コミュニケーションの取り方。
そうした前提が変わってきています。
だから必要なのは、
若い世代を昔のやり方へ合わせることではありません。
どうすれば伝わるのかを考え続けることです。
もちろん、仕事の厳しさまで変える必要はありません。
ですが、その意味や目的を伝える努力は、これまで以上に大切になるでしょう。
世代は違っても、人は納得できれば動きます。
その「納得」をどう作るか。
そこに、これからの人材育成の鍵があるのだと私は考えています。
