優秀な人ほど陥る「正論の罠」
正論で人は動かない
あなたは正しい。でも相手は動かない。
「そんなことをしていてはダメだって言ったよね」
「そのやり方は非効率だよね?」
「数字を見れば答えは明らかだろう」
仕事の現場では、正論が必要な場面があります。
間違いを正すことも重要です。
問題を指摘することも必要です。
しかし不思議なことに、
正しいことを言っているのに人が動かない
という場面が少なくありません。
むしろ正論を言えば言うほど反発されることさえあります。
なぜなのでしょうか。
それは人が論理で動いているように見えて、実は感情で動いているからです。
これを意識しない中間管理職の方は多いですよ。
かくいう私も組織は感情で動く人たちの集団であるという
ことを真に分からずに苦労してました笑
1. 正論は間違っていない
まず誤解してほしくないのは、
正論そのものが悪いわけではない
ということです。
例えば、
利益を上げなければ会社は続かない。
業務改善は必要だ。
顧客対応を見直すべきだ。
どれも正しい話です。
問題は内容ではありません。
伝わり方です。
人は正しい話を聞いても、
感情が受け入れていなければ動きません。
ここが多くの人が見落としがちな部分です。
2. 正しいことだけでは人は動かない
優秀な人ほど、
「正しいことを説明すれば理解してもらえる」
と思っています。
私も若い頃はそうでした。
データを集める。
根拠を示す。
論理的に説明する。
これで相手は納得すると思っていたのです。
しかし現実は違いました。
相手が反発している理由は、
論理ではなく感情だったからです。
否定されたと感じる。
見下されたと感じる。
自分の努力を認めてもらえないと感じる。
こうした感情が生まれると、どれだけ正しい話でも受け入れられなくなります。
そして、さらに厄介なのは声のデカい従業員がチームを煽るんですね。
やられましたよー、私も笑。
苦渋の2年を費やすことになりました。
これはおもしろい経験だったので、有料記事に譲りますけど。
3. 人は感情で判断して論理で正当化する
これは経営の現場でもよく見かけます。
新しい仕組みを導入する。
業務改善を提案する。
AI活用を進める。
すると反対意見が出ます。
表面的には、
「リスクがある」
「前例がない」
「まだ早い」
という論理的な理由が並びます。
しかし本音は違うことがあります。
仕事が変わるのが不安。
今までのやり方を否定されたくない。
自分の居場所がなくなるかもしれない。
こうした感情です。
人は感情で判断し、その後に論理を作ることが少なくありません。
4. 人を動かす人は感情を理解している
組織を動かすのが上手な人は、
正論を振りかざしません。
まず相手を理解しようとします。
なぜ反対するのか。
何を不安に感じているのか。
何を守ろうとしているのか。
そこを聞きます。
すると相手の感情が見えてきます。
感情が整理されると、人は初めて論理を受け入れられるようになります。
だから本当に人を動かせる人は、
論理だけでなく感情にも向き合っているのです。
5. 正論より共感が先
管理職や経営者に必要なのは、
正しい答えを持つことだけではありません。
相手がその答えを受け入れられる状態を作ることです。
例えば、
「それは間違っている」
と言う前に、
「そう考えた理由を教えてください」
と聞く。
これだけで会話は大きく変わります。
人は理解されたと感じると心を開きます。
その後であれば、正論も届きやすくなります。
順番が大切なのです。
まとめ
正論で人は動きません。
もちろん正しいことは大切です。
しかし人は機械ではありません。
感情があります。
不安があります。
プライドもあります。
だからこそ、
正論を伝える前に感情を理解する
ことが重要です。
優秀な人ほど論理で説得しようとします。
しかし本当に組織を動かせる人は、
相手の感情に寄り添いながら論理を伝えています。
人を動かすのは正しさだけではありません。
「この人の話なら聞いてみよう」
そう思ってもらえる関係性なのかもしれません。
でも優秀な人ほど、自分の思考法が相手も
持っているという前提で話すので
これが難しいんですけどね。
そこの対応も有料記事とかで解説しますね。
