見出し画像

石垣の上から、瀬戸内を見る〜『丸亀城』

  • 弘前城(青森県)

  • 松本(長野県)=国宝

  • 丸岡城(福井県)

  • 犬山城(愛知県)=国宝

  • 姫路城(兵庫県)=国宝・世界遺産

  • 松江城(島根県)=国宝

  • 備中松山城(岡山県)

  • 丸亀城(香川県)

  • 伊予松山城(愛媛県)

  • 宇和島城(愛媛県)

  • 高知城(高知県)

ここに挙げた12の城。
ひとつ共通することがあるが、お分かりだろうか?

現存天守。
江戸時代以前に建築され、明治維新の廃城令や太平洋戦争での焼失を逃れ、現在に当時の姿を残す貴重な天守閣を指す。

維新の廃城令では200以上、太平洋戦争では7つの城が失われた。

たった、12城。
そのうちのひとつ、丸亀城を訪れた。

この日、出張先の仕事が、少しだけ早く終わった。
僕はホテルに帰らず、そのまま夕方の丸亀城を目指した。

丸亀駅から1kmほど南下すると、高台にはっきりと天守閣が見えてくる。

お堀が四方に巡らされ、美しい石垣が取り囲む。

門をくぐれば、一気にタイムスリップ。

鉄砲を撃つための穴だろうか。狭間(さま)と呼ばれるもの。

ここから狙われたらひとたまりもない。

丸亀城は「石垣の城」と呼ばれている。反り返る曲線が美しい。
天守閣まで、4層の石垣で構成されている。高さは合計で、60mになるという。

城へ続く勾配は、かなりきつい。みな、ゆっくりと登っていく。

椿が鮮やかな赤を灯す。

途中、飯野山が綺麗に見える。その形から、讃岐富士の異名でも知られている。

天守閣の一層下にある井戸。
65mあり、日本一深いと書かれている。

覗き込んでも、当然、底は見えない。

張り出した石垣。当時から変わらぬ景色なのだろう。

現存天守の中でも最小の天守閣。
本当に小ぶりだが、凛として、美しい。
この天守閣は、1673年に完成したもの。

丸亀城主、京極氏が作った庭園『中津万象園』に、当時の丸亀城のレプリカが展示されていた。
現在は天守のみだが、当時は石垣の上に、二の丸や城壁が連なっていたことがわかる。

北には瀬戸内海に架かる瀬戸大橋が見える。

城の西側。丸亀市内を一望。

海から吹く北風の冷たさに、顔をしかめる。

翌朝、ホテルから同じように城までランニングした。
6時過ぎ、丸亀はまだ暗い。
城はライトアップされていた。

有明の満月が、照らす。

街はゆっくりと起き始める。

手足の感覚が、遠のく寒さだ。
城が憩いの場になっているのだろう。この時間から、何人もの市民が登ってくる。

瀬戸大橋の光が、ゆっくりと点滅している。

石垣の上、天守閣以外も現存していたら、国宝に指定されていたかもしれない。

昔の城の姿に想いを馳せ、僕は再び走り出した。

いいなと思ったら応援しよう!