「かりんの会」忘年会
毎年必ず出席する忘年会がある。
「かりんの会」がそれだ。
富士宮西高校の同級生の集まり。「かりん」とは静岡県富士宮市にあった、スナックの名前。
もう30年以上前のこと。正直に書くが、その「かりん」で飲み始めたのは、僕らが高校2年生だった時。
そのお店を教えてくれたのは、クラスメイトの愛美(まなみ)だ。彼女の母がひとりでやっている店だった。
カウンターと、ボックス席がふたつ。
多くが県外に進学し、盆正月にはみな「かりん」に集まった。かりんはもう25年前に突然店じまいしてしまったけれど、僕らはそれからも、年一の忘年会を続けている。

結婚の早かった連中は、もう子どもたちも就職している。そんな話を聞いて時の速さに驚く。
僕らは確実に歳を取った。
でも、あんまりみんな変わってないな。僕の髪がなくなったくらいか。
今回は12月27日に開催ということで、帰省組は僕だけの参加だった。愛美も来ていない。
乾杯した途端、一瞬にしてあの頃に戻れるのはなぜだろう。
つい飲み過ぎてしまう。
2軒目の途中から、全く記憶がない。
あの頃と、おんなじ飲み方。

たくさん飲んだのは、楽しかった証拠。
また、来年。
