見出し画像

人生が立ち止まろうとした時


人生で立ち止まろうとする時がある。

例えば、仕事を辞めようと決意した時。

その瞬間は不思議なくらい気持ちが軽い。

「ああ、やっと決められた。」

そんな解放感さえある。

でも、その気持ちは長く続かない。

次の日になると。

少しずつ、不安が近づいてくる。

本当にこれでよかったんだろうか。

あのまま続けた方がよかったんじゃないか。

生活はどうなる。

周りは何て思う。

次は本当に見つかるんだろうか。

不安は、一気には来ない。

少しずつ。

本当に少しずつ。

静かに心の中を埋めていく。

一方で、昨日あれほど強かった決意は。

少しずつ輪郭がぼやけていく。

決意した時の自分は確かにいた。

でも、不安になっている自分も確かにいる。

どっちが本当の自分なんだろう。

苦しかったから辞めようと思った。

でも、その苦しささえ、不安が少しずつ上書きしていく。

人は苦しさよりも、変わることの怖さを大きく感じるのかもしれない。

だから立ち止まる。

前へ進みたい。

でも、その一歩を踏み出すのが怖い。

かといって、元いた場所へ戻る勇気もない。

気づけば、その場でずっと考えている。

考えれば考えるほど分からなくなる。

決意した自分を信じるべきなのか。

今、不安になっている自分を信じるべきなのか。

時間が解決してくれるのか。

それとも、時間が決意を弱くしてしまうのか。

答えは、今でも分からない。

だから私は、人生で立ち止まるたびに思う。

迷っているから立ち止まっているのか。

立ち止まっているから、迷っているのか。

その違いさえ、今の私にはまだ分からない。

いいなと思ったら応援しよう!