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温度差

冷房もしくは除湿で空調を整えた部屋に4日も引きこもっていると、季節感どころか昼夜も怪しくなってくる。
この部屋にはテレビがないので求めない情報が目に入らない。
明日のお天気も社会情勢も、自らSmartphoneに探しに行かなくてはならない。

ついこの間までテレビニュースでは、連日熱中症警戒アラートが発令されていて、アナウンサーはエアコンを切らないように繰り返し注意喚起していた。

しかし。と私は思う。
たぶん、このくらい言わないと暑さを我慢したり、光熱費のことを心配したり、体感が鈍っているのに気づかぬまま熱中症に罹ってしまうリスクのある人に届かないのだろう。

各地の気温というのをどのように計測するのか、聞いたことがあるようには思うがよく知らない。
その気温は目安にはなるけれど、同じ地域でも環境によって異なるだろう。

この間酷暑の最中歩いていて、思いがけず木陰に入りスッと空気が澄んだのを感じた。
風が通ると汗が引く。
木陰とそうでないところとの温度差はわからないけれど、もし大きな木に囲まれた家であれば、そうでない家より暑くないだろう。
かつては各地に鎮守の森というのがあり、高い木立に囲まれていた。
夏休みは子どもたちのたまり場だった。

私の家は大きな掃き出し窓のある従来工法の家だ。
真ん中に年中日の当たらない廊下があり、家中の窓を空け放つと風が吹き抜けひんやりと冷たい。
もしエアコンが故障したら、停電したら、ここにいればいいねと夫と笑う。
もちろん、そこで生活はできないから一時しのぎだけれど。

そんな家で暮らす者からすると、エアコンのスイッチのオンオフが生死を分けるという警告は遠く感じ、もし本当にそうであるなら、電力の安定供給とインフラ整備と同時に、温暖化対策のために改善すべきは、町、地域、住環境と家の構造そのものではないかと思うのである。





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