カタギになります
子供の頃住んでいた文京区の相撲大会で優勝し、当時蔵前にあった国技館で開かれた都大会に出たわけです。父が買ってくれた“さらのまわし”を身につけ、意気揚々と出場したのは良いけれど、出てきた選手は「お前、小学生じゃねえだろう」と言いたくなるようなやつばかり。
アンコ型は「もう動けません」と体が叫んでいるようで、ソップ型は「絶対に歳サバ読んでいるだろ」と疑いたくなるやつばかり。
一回戦でぶつかったわたしの相手は、甘党のわたしでも“すごすぎて言葉が出ない”ほどでありました。
区の大会で優勝してから、心の中では「人気商売も悪くないな」なんて身の程知らずに考えていたわたしでしたが、その瞬間、キッパリと“カタギになる”覚悟を決めました。
