十一人の賊軍|Netflixで観る価値ある?
結論:タイパは良くない。でも終盤の殺陣は必見!
60年前に遺されたプロットが、時を超えて映画になった集団抗争時代劇。
基本情報
◆作品名:十一人の賊軍
◆公開年:2024年(日本公開:2024年11月1日)
◆上映時間:155分
◆監督:白石和彌
◆配信:Netflix(見放題独占配信中)
(※配信状況は変更される場合があります)
◆ジャンル:時代劇・アクション
◆レーティング:PG12(劇場公開時)/Netflix独自レイティングでは16+
スキマ時間指数
⏱ タイパ度 ★★☆☆☆
📱 スマホ適性 ★★★☆☆
💤 ながら見OK度 ★★☆☆☆
💰 月額の元が取れる度 ★★★★☆
⚡ 最初のツカミが強烈度 ★★★☆☆
どんな話か
戊辰戦争の最中、新発田藩は新政府軍と旧幕府軍の板挟みで進退窮まっていた。
生き延びるため、死罪を宣告された10人の罪人と、藩命により加わった剣術道場主が「砦を守れば無罪放免」という条件で決死隊に選ばれる。
名脚本家・笠原和夫が60年前に遺したプロットが、白石和彌監督の手でついに映画化された集団抗争時代劇。
映画レビュー
✂️ 30分で面白くなければ切り上げろ
序盤、新発田藩の苦しい立場と、罪人たちが集められるまでの経緯が丁寧に描かれる。
ここを乗り切ると、決死隊としての戦いが一気に加速していく。
ながら見判定:✕ 罪人一人ひとりの背景は聞き逃せない
11人それぞれの過去や思惑が語られる場面が多く、聞き流すと関係性を見失いやすい。
時代劇特有の言い回しも含めて、セリフに情報が詰まっている。
字幕推奨
時代劇特有の言い回しや方言が入り混じる会話が多め。
字幕なら、細かいニュアンスまで追いやすい。
セリフも大事、ビジュアルだけでは追いきれない
新発田藩・旧幕府軍・新政府軍、三者の思惑が絡み合う構図はセリフでの説明に頼る部分が大きい。
派手な合戦シーンだけでなく、政治的な駆け引きも物語の軸になっている。
ステージクリア構造ではないが、区切りは分かりやすい
「決死隊結成」「砦の攻防」「決着」と大きな節目で進む構成。
155分と長尺だが、一気に観る方が人間関係を追いやすい。
画面の明るさ
砦や戦場のシーンは暗めで土埃も多い。
スマホでは輝度を上げて視聴したい。
いつ観るのがベストか
休日の夜、2時間半をじっくり味わいたいときにちょうどいい。
軽い気持ちよりも、腰を据えて観たい一本。
このシーンがイイ!
🎬 罪人たちが「決死隊」に選ばれる場面
死を覚悟していた罪人たちに、無罪放免という一筋の希望が示される導入シーン。
それぞれの表情の変化から、この後の物語への期待感が高まってくる。
🎬 政の絶叫
予告編でも話題になった、山田孝之演じる政の強烈な叫び声が響くシーン。
彼というキャラクターの生きざまが、この一声に凝縮されている。
こんな人に向いてる/向いてない
✅ 集団抗争時代劇の熱量が好きな人
✅ 山田孝之、仲野太賀の演技を堪能したい人
✅ 「仁義なき戦い」の脚本家・笠原和夫のファン
✅ 戊辰戦争を題材にした作品に興味がある人
❌ 155分という長尺が気になる人
❌ 血・暴力描写が苦手な人(PG12)
❌ 多人数キャラクターの掘り下げ不足が気になる人
一言まとめ
60年前に遺されたプロットが、時を超えて映画になった集団抗争時代劇。
罪人たちの生きるための叫びが、155分を通して重く響いてくる。
白石和彌監督の「孤狼の血」シリーズが好きだったなら、続けて観る価値がある。
Netflixに入っていれば追加料金ゼロでそのまま観られる。
まだ入っていない人は、Netflixに加入すればすぐに視聴できる。
→【Netflix 公式サイトはこちら】
※配信状況は変更される場合があります。ご視聴前にご確認ください。
ここから下はネタバレを含みます。
観た人・深掘りしたい人向けのコンテンツです。
キャラクター相関図
【決死隊(賊軍)】
政 → 死罪を宣告された罪人、決死隊の中心人物
└── 鷲尾兵士郎 → 決死隊に加わる剣術道場主、罪人ではなく侍
【新発田藩】
溝口内匠 → 新発田藩の実権を握る家老、決死隊を組織する
【新政府軍】
山縣狂介 → 新発田を追い詰める官軍を率いる将
【決死隊の仲間】
赤丹 → 決死隊の一員
なつ → 決死隊唯一の女性登場キャラクター図鑑
政(演:山田孝之)
新潟の駕籠かき人足。
妻・さだを新発田藩士に襲われたことへの復讐で相手を殺害し、罪人となる(罪状:侍殺し)。
砦を守り抜けば無罪放免という条件のもと、生きて妻のもとに帰るための執念を見せる。
鷲尾兵士郎(演:仲野太賀)
新発田の剣術道場主で、直心影流の使い手。
罪人ではなく、家老・溝口内匠の命により決死隊に加わる立場の侍。
新政府軍と戦おうとしない新発田藩への不満を抱えながら、罪人たちと共に砦を守る戦いに身を投じる。
溝口内匠(演:阿部サダヲ)
新発田藩の実権を握る城代家老。
新政府軍と旧幕府軍の板挟みの中、罪人たちを決死隊として送り込む決断を下す。
山縣狂介(演:玉木宏)
新政府軍(官軍)を率いる将。
新発田藩を追い詰めていく、決死隊にとって最大の脅威となる存在。
赤丹(演:尾上右近)
決死隊に選ばれた罪人の一人。
個性豊かな11人の中でも印象的な存在感を放つ。
なつ(演:鞘師里保)
新発田の女郎で、決死隊に加わる数少ない女性の罪人。
子を堕ろされた恨みから放火に及び、罪人となった(罪状:火付け)。
男たちばかりの決死隊の中で、異彩を放つ存在として描かれる。
登場アイテム図鑑
① 刀
決死隊のメンバーが戦いで振るう、白兵戦の主要な武器。
それぞれの過去や技量が垣間見える、印象的な小道具になっている。
② 鉄砲・大砲
砦の攻防で使われる火器類。
数的不利な決死隊が、限られた武器で応戦していく様子を支える要素になっている。
③ 砦の防護柵
決死隊が守り抜くべき、新発田藩の砦に築かれた防護柵。
物語の主な舞台であり、攻防戦の緊張感を支える構造物になっている。
映画の設定
戊辰戦争という史実
江戸幕府から明治政府へと政権が移り変わる中で起こった、日本近代史最大級の内戦が背景になっている。
新発田藩が奥羽越列藩同盟から新政府軍側へ寝返りを画策していたという裏切りのエピソードは史実に基づいているが、映画全体としては、そこから着想を得たオリジナルストーリーとされる。
10人の罪人と1人の侍という決死隊の設定は創作
新発田藩の裏切り自体は史実だが、死罪を宣告された10人の罪人と剣術道場主の侍1人が決死隊として砦を守るという設定は、映画オリジナルの創作とされる。
史実と創作を組み合わせることで、名もなき者たちの物語として再構築されている。
映画の裏話・小ネタ
原案は60年前に遺されたプロット
「仁義なき戦い」などで知られる名脚本家・笠原和夫が1964年に執筆したプロットが原案になっているとされる。
60年以上の時を経て、白石和彌監督の手で映画化が実現したという。
東京国際映画祭のオープニング作品に選出
第37回東京国際映画祭のオープニング作品に選出され、ワールドプレミアとして映画祭の開幕を飾ったとされる。
音楽はミラノ交響楽団を起用
音楽を手がけた松隈ケンタは、「世界クオリティを目指した」としてミラノ交響楽団を起用したとされる。
時代劇でありながら、スケールの大きな劇伴に仕上がっているという。
2025年3月からNetflixで見放題独占配信
劇場公開後、2025年2月12日にDVDレンタルが開始され、同年3月1日からはNetflixでの見放題独占配信が始まったとされる。
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