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250606 福本大晴 SUPER FAN FIRST @ Zepp Namba

6月初旬の真夏日。
薄暗い青光に照らされた静かな楽器達が
時間になると目覚め出す。
まずはドラム、次はキーボードと、
ひとつひとつ増え重なっていく楽器達の音。
ライブの幕開けに相応しすぎる演奏に、
私のボルテージはもうこの時点で最高潮に達していた。

そして現れる黒いシルエット。
流行りのモノクロチェックのオーバーシャツにステージ用のシルバースパンコールが散りばめられたラフな衣装。両手に幾つもの目立つアクセサリーを付け登場した彼は、この生バンドスタイルのライブに最高に映えていた。

曲が始まる。が、全曲衝撃を受けまくった。
以前から何度も聴いた事ある曲のはずなのに今日ばっかりはもう同じ曲ではない。一音ずつ重厚で生々しく心臓にずっしり響き渡る。そしてどれもこれもメロディーアレンジやボイスチェンジ、音の取り方や曲間の繋ぎが本当に本当に本当に今までとびっくりするほど違う。全曲新曲と言っても全く過言では無く、これが生バンドの凄みかと息を飲む。何ともお洒落な泥臭さは私が待ち望んでいた生バンドそのものだった。

ただ、言いたいことはそれだけではなく、
序盤一区切りして、小洒落た生BGMをバックに軽く初めの挨拶をするだけで、彼自身から漂う雰囲気が異常であることが分かる。彼の周りから間違いなくバンドフェロモンが放出されているのである。
ちょっとまってくれ…いつもの可愛子ちゃんはどこへ…
このあまりにも出来上がったバンドマンは一体誰………
そこに立っているだけ、少し喋っているだけなのに、
信じられないほど完成されている。
当の本人は「なんか………」と次に話す言葉を飲み、
彼のオーラに完全に恋に堕ちてしまっている会場の様子を汲み取り、
「ちょっと…ギャップ萌えしてるんちゃいますか?笑」と自慢気にまた話を続ける。
今日の彼、どうしたことか、ちょっと本当に意味が分からない。



さて先程の空気と変わり、次は今回のコンセプトである学校ステージへ。
あのキービジュアルからそのまま飛び出してきた制服姿の彼。キーンコーンカーンコーンとチャイムのサウンドに合わせて音ハメしながら踊りまくる。
次の曲は高校の文化祭の打ち上げで飲んだ炭酸から作られた爽やかなオトナソーダ。
“シュワシュワ 今が青春だ 似たような毎日だけど
明日はちょっと弾けてみたい”の歌詞と、
天井から降ってくるシャボン玉の泡と、制服姿。
ふわぁ…全空間が可愛い。
“泡の数だけ悩みは尽きない”と彼が歌うから、
私は目の前に降ってくる泡を何個か潰しておいた。
今回の学校コンセプトにオトナソーダが見事にハマり、少しの間だけこの場所を青春時代に戻してくれたような淡くて儚い不思議な時間だった。




さぁ、ここからは夢か現か分からないことを書く。

とある時、「あっつ〜」と言いながら、
なぜかいきなり制服のパーカーフードを頭に被り、
シャツの襟元やネクタイを片手で大きく緩め始める。
現実離れの神ビジュアルで大いに盛り上がる会場に
彼はひとつ問いかける。

「今日のたいせ〜、イケてるゥ?」

\\\イケてるゥ!!!///

「たまにはイケナイたいせ〜はどうですか?」

え………………………………………………………?
この時点でもしや…と察した私を、
彼は一切裏切らなかった。

〜 イケナイ太陽 /ORANGE RANGE 〜

会場の悲鳴は鳴り止むことを知らない。
あ、今日死んでもいいと思った。
もし死ぬのならそれは今日だと。
私は今日こそ死ぬべきなのだと。

イケナイ大晴「ちょっとでいいから見せてくれないか
お前のセクシー・フェロモンでオレメロメロ
Ah ふれちゃいそう でも イケナイの!
徐々に高鳴る鼓動 止められないわ」

?????????????????????

イケナイ大晴「A B C ?」
\\\A !B !C !!!泣///
イケナイ大晴「続かない そんなんじゃ ダメじゃない
だって ココロの奥は違うんぢゃない?
オレの青春 そんなもんじゃない 熱く奥で果てたいよ
きっと キミじゃなきゃやだよ オレはイケナイ太陽」

?????????????????????

一気に時を平成へ巻き戻し、
夏の色気と圧倒的なチャラさを持ち合わせて
気持ち良さそうに歌う姿、脳ミソが破壊された。
かっこ………………いい………………………………
かっこいいかっこいいかっこいい………………………
凄い………………………………
世の中にはこんなに狂える時間が存在していたのか、
私の人生は捨てたもんじゃない。
まず声質が合っていて、且つ歌い慣れていて、
めちゃくちゃ上手い。
確実に自分に酔っている彼は、もはや怖かった。
この曲は今日の彼のための曲だったのか。
全員のハートをかっさらった彼は
「びっくりした?」と満足気に問う。
世界中のアイドルの皆さん、
申し訳無いけど彼には勝てないよ。
私の全てが壊れた時間だった。



これまた雰囲気が一変し、次に暗闇の中から出てくる彼は、水色の特攻服のようなショート丈ジャケットに水色のロングプリーツスカート。黒いベルトによって腰位置がしっかりマークされ、水色のプリーツの中の1本だけが上から下までギラギラと光る。
極めつけに、彼の背中には大きな蝶が止まっていた。

その衣装のまま曲名はまだ内緒だという新曲へ。
一方にマイク、そしてもう一方にはなんと拡声器。
自分か私達か誰かの心に訴えかけるような
悲観的な曲想に反し、とにかくアップテンポな曲。
ある時はマイクで、ある時は拡声器で、
二面性を表しているかのように歌い分ける。
曲のとどめに台に乗り、
拡声器を天に向けて叫ぶ姿は至高だった。




そしてついに最後、
彼は何も言わずゆっくりとそれを受け取って
体の一部にし、まず一音、二音、三音と鳴らす。
叫び声や泣き声に揺れる会場で、
私は2年ぶりの音を聴いた。

次は手慣れたように弾いて弾いて弾きまくる。
まさにちょっと前に見たことがある、
でも成長している、そんな姿だった。

台に片足を乗せ会場を見渡したり、
他の楽器の所へ近付いたり、
ステージの端から端まで動き回る。
最後はまた台に乗り、会場全体を上から眺め、
全てのスポットライトを集めて最高の顔でかき回す。

とっくに限界なんて来ていただろうに、自分と向き合い続けた結果をこのFC限定ステージで見せてくれたことが本当に嬉しかった。
そして、その時自分のために培った努力はいつまで経っても消えることは無いのだと、彼が誇らしかった。
この音は誰のものでもないあなただけのものだから。
自分をとことん突き詰めて、やれることは全てやる。
私が大好きな彼の努力に終わりなどないんだ、と。



「今回は自分自身に課題を与えて追い込んでいます」と話してくれたライブ前。そしてこのライブの本番冒頭では「福本大晴の新しい可能性についてこれますか!」と煽りがあった。
相当な練習量を積んだ後だからこそ出来るこの自信ある煽り。
彼がこの短期間でどれだけ準備をしてくれていたか、FC限定ライブをどれだけ大切にしてくれていたのかがひしひしと伝わってきた。
彼を応援しようと思った当時のことや好きになった理由が色々思い出され、応援していて良かったと改めて思った。

ライブを思い返すとSUPER FAN FIRSTという名前の通りに終始私達が大好きな彼の姿がこれでもかと詰まっていた。それは私達が大好きな彼の姿を、彼自身が一番良く知ってくれていたから。
感謝してもし切れないほど有難い関係だなとつくづく思う。ただそれだけだとライブはつまらない。
そんなレベルを優に超え、見たことない彼を次々と見せてくれるのが今回のライブだった。


これこそが福本大晴の無限大の新しい可能性。

彼のSUPER FAN FIRSTはまだ始まったばかり。

僕が最高の日をあげるから、
君が最高の日になりますように。

まずは初日、本当にお疲れ様でした。

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