台湾の子育て、ぶっちゃけどうなの?過保護・教育費・出生率まで本音で語った【台湾本音ラジオ】
こんにちは!アップルミント代表の佐藤(Leo)です。
「台湾本音ラジオ」、台湾に住む日本人2人が台湾の暮らしをテーマに本音で話すポッドキャストです。美味しいもの、国際結婚や子育ての話、台湾の日常あるあるまで、台湾の新たな一面を知りたい人に向けてお届けしています。
今回のゲストは台湾在住歴9年以上、3人のお子さんを育てるママこうさん。テーマは「台湾での子育て」、5つの質問で深掘りしました。
具体的には──
日本との子育て価値観の違い
台湾教育ママの実態
塾・習い事のリアル
台湾の出生率(実は0.78!)
祖父母の関与の強さ
過保護なのか放任なのか。学費は実際いくらかかるのか。なぜ補助があっても出生率が上がらないのか。
台湾でリアルに3人を育てているこうさんの声、これは普通の旅行ガイドでは絶対読めない内容です。それでは、どうぞ!
質問1:日本と台湾、子育ての価値観ってどう違う?
佐藤:まず1つ目。日本と台湾の子育て価値観の違いってありますか?
こう:もう本当にめちゃくちゃ違うから、どこから喋っていいかわからないぐらい。でもざっくり言うと、まず台湾は過保護ですね。
徒歩3、4分なのに「車で送りなさい」
こう:たとえば登校。日本だと集団登校・集団下校、もしくは自分で行き帰りって普通じゃないですか。
台湾はそれが珍しい。小学生が一人でテクテク帰ってるのが、すごく少ないんです。基本は車やバイクで家族が送り迎えするので、高学年でも一人で歩いてる子を下校時間に見ない。
佐藤:確かに小学校の前を通ると、3時頃にバイクの親がパーッと来てますね。
こう:私が一番上の子を一人で行かせようとしたら、親戚一同大反対で。徒歩3、4分の学校なのに「車で送りなさい」って。
佐藤:今お子さんは何歳ですか?
こう:今年3年生。2年生になっても「一人はダメ」みたいな感じで、私がしれっと一人で行かせてるのがバレて、義母が登校時間にやってきて送っていく、と。やっぱり心配なんでしょうね。
でも私は、親が隣についてると子供が危機管理能力を磨けないと思っているタイプなので。結局もうすぐ3年生の今は一人で行ってますけどね。
佐藤:僕の勝手な仮説なんですけど、交通事情が大きいんじゃないかな。バイクも車も運転が荒かったりするじゃないですか。
公園では「過保護」と「無関心」の両極端
こう:あとは、公園に行くと感じる。干渉的すぎるか、無干渉すぎるかの両極端だなって。
佐藤:両極端?
こう:片方は、親が全然干渉しない。ずっと座って携帯を見てるか、お手伝いさん(外労=ワイラオ)に任せきり。
もう片方は、ずっと「危ないよ!小心(シャオシン)!」って干渉してる子。日本人のママさんたちに言っても「わかる」って。
佐藤:日本人のママさんはどうしてると思います?
こう:見てるけど手は出さない。本当に危ない時は言うけど、ちょっと転ぶくらいはあった方がいい。
小さい失敗を繰り返して大きい危険をかわす方法を覚える。でも台湾は失敗させないように前もってストップをかける。ジャングルジムも、まず登らせない。
こう:それで、スマホ見て放置してる家庭の子は、お砂場で勝手に他人のおもちゃを使っちゃう。それが普通っていう認識なんですよ。
日本だったら「ちゃんと貸してって言ったの?」って親が言うけど、台湾のそういう家庭は、そもそも見てないし、道具も持ってきてない。
佐藤:なるほど。今度公園で見てみよう。
祖父母が他人の子も慣れた手つきで
佐藤:他にありますか?
こう:おじいちゃんおばあちゃん世代の協力的なところも違うかな。台湾は共働きが多くて同居も多いから、リタイアした祖父母が子育てに駆り出される。だから子供への寛容さも扱い方もめちゃめちゃすごい。
泣いてる子がいたら、知らない子でもパッと声をかけて空気を変えてくれたり、よその子でも手を洗いに連れて行ってくれたり。
佐藤:すごいですね。
こう:めちゃめちゃ育てやすいですよ、そういう意味では。電車に乗る時も、東京だとすごく緊張するんです。
佐藤:白い目というか、あの空気感ありますよね。台湾は確かにない。子供が泣いてても「お子さん泣いてるな」くらいで。
こう:台湾は子供がどういうものかすごく身近だから、阻害されない。レストランも、ミシュランのお店でも高確率で子供用のカトラリーが用意してある。
佐藤:補助金は日本ほど充実してないんですよね?経済面では日本より劣るかもしれないけど、精神面ではいい、ということですか?
こう:そう。みんなで一緒に育てようっていうのが台湾スタイル。日本は、自分の子は自分の子で自立して、っていう感じなのかな。
質問2:台湾教育ママの実態は?
佐藤:次は台湾教育ママの実態を。
こう:日本はある程度のびのびタイプじゃないですか。でも台湾は幼稚園から英語や数字を教える。
うちの園は芸術特化であんまり勉強しないので、逆に現地の小学校に入れてだいぶ苦労しました。小学校も中間・期末テストがあって、テスト前の1、2週間は遊びに行かせない。
テストがない時もみんな補習班(ブーシーバン)や安親班(アンチンバン)に行ってますね。
補習班は月6万円、12時〜18時
佐藤:こうさんのところは毎日行かせてます?何時間くらい?
こう:毎日行かせてます。小学校が12時頃に終わって、塾の先生が迎えに行ってくれて、ご飯を食べさせて宿題も一緒にやってくれて、プラス英語のクラスも。
佐藤:迎えに行くのは何時ですか?
こう:1年生の時は4時とか。今2年生で6時かな。
佐藤:12時から6時!?小学校よりそこにいる時間の方が長いじゃないですか。リアルにいくらかかるんですか?
こう:オプションにもよるけど、月6万円くらいかな、日本円で。
佐藤:台湾ドルで1万元 (5万円) ちょっとですね。2人になると2万元 (10万円)、まあまあな費用ですね。
幼稚園は年間100万円コース、公立は抽選
こう:幼稚園はもっと高いのよ、台湾。補助がないから。1ヶ月で日本円7〜8万。しかも月謝とは別に、学期ごとにまとめて払うものがある。普通に年間100万円超える。
佐藤:年間100万円……。公立は入れないんですか?
こう:公立は抽選で、収入の審査もある。「収入が一定以上の人は抽選に参加できません」とか。だから台北は特に、ほぼ私立しかオプションがない。
佐藤:補習班に行かせてない人っているんですか?
こう:小学校で行かせてない人は、1人だけ会ったことがあるかな。基本はすごい体力と時間を使うから。
質問3:塾と習い事、そして日本語キープ
佐藤:次は塾・習い事の実態。お子さんの日本語レベルはどうですか?
こう:半々ですね。中文と日本語、同じバランス。
佐藤:家の中で中国語になっちゃうこともありそうですが、日本語を忘れさせないために意識してることは?
こう:幼稚園の先生からも言われたんですけど、生活が台湾だし親戚も日本語じゃないから、そっちに引っ張られる。
だから「家ではお母さんが意地でも日本語をしゃべってください」と。中文で聞かれても日本語で返す、あるいは「ごめん、何言ってるか分からない」って返す。あとは土曜の日本語クラス。
朝9時から3時、松山空港の近くです。
佐藤:僕も中学高校の頃、ロサンゼルスで土曜に日本語学校(朝日学園)に通ってました。広いのでサンタモニカ校、トーランス校って複数校あって。みんな基本、英語で喋ってましたけどね。
こう:やっぱりそうだよね。ハーフだからどっちも喋れるでしょって思うけど、そうじゃない。
親が相当努力しないと、自然に両言語ネイティブにはならない。逆にどちらもネイティブで話せる人は、実はすごく少ない。
夏休みは日本の学校に体験入学
こう:もう一つは、夏休み・冬休みに日本に帰って学校に入れること。台湾の学校は6月末で終わって2ヶ月夏休みなので、日本の小学校に2、3週間入れる。
佐藤:頑張ってこい、と。
こう:吸収が早いんですよ。今時の子供のイントネーションやニュアンスで日本語を使ってくるようになる。帰る先は地元の福岡です。
佐藤:博多弁になっちゃうんですか(笑)。
こう:私が博多弁喋るから、より強くなるでしょうね。冬休みは公年(春節)の時期に少しだけ。短くても活かせます。
佐藤:お金やばいですね。平日の塾が7、8万円かかって。
こう:幼稚園はもっと高いし、年間すごいかかりますよ。
質問4:台湾の出生率は0.78!
佐藤:次は出生率。台湾、低いじゃないですか。0.78とか。精神面ではいいって話でしたけど、出生率が低い理由は経済面だと思います?
こう:経済面でしょ。だって家なんか買えないじゃん。
佐藤:もし仮に台湾政府が10万円、日本円で全部負担しますって言ったら、出生率上がると思います?
こう:上がんないと思う。学費がなくなっても、他で大変なわけですよ。うるさいし、自分の時間もなくなる。今の時代、便利で面白いこともいっぱいあるから。「産んだら超お得」「こんなサービスがあるの?」ってくらいにならないと増えない。
佐藤:産んだらお得、ね。
こう:拘束される分、めっちゃお金もらえるとか、家がついてくるとか。
佐藤:家がついてくるまでしたら結構面白いですね。
こう:「え、そんじゃ産んどかなきゃ」ってなる。4人産んだら4個家くれるの?みたいな。極端だけど、それくらいしないと、今のこの時代にそんな苦労したくないでしょ。台湾の女性、もともとお姫様だからさ。
佐藤:まあまあ、過保護みたいな話が(笑)。
質問5:祖父母の関与は?「外国人枠」だから言われない
佐藤:最後の質問。祖父母の関与の強さは?「今から英語しなさい、バイリンガル絶対よ」みたいに口を出してくるとか?
こう:うちは全然ないかな。私自身が「外国人枠」だから、気を使ってくれてるんだと思う。
佐藤:他のママさんから聞いた話だとどうですか?
こう:学力について何か言われるっていうのは、あんまり聞かないかも。でも、何を食べさせるとか、どこに連れて行くとか、何を着せるとかはあるかも。
佐藤:「日本料理ばっか食べさせるな」とかは?(笑)
こう:それはないけど、塩分はすごく気にされる。日本の味ってしょっぱいし濃いじゃない。
佐藤:糖分は?
こう:あんまり言われない。台湾の人はフルーツをすごく食べるしね。
佐藤:「糖分気にしなよ!」って思いましたけど(笑)。
こう:フルーツは嗜好品じゃなくて、健康になる、腸をきれいにするっていう認識なんだと思う。あとは冷たいもの。アイスや氷は、子供が咳をしてる時に飲んでるのを見るとギャーってなる。
佐藤:そこは東洋医学的な考えがありますもんね。義母の関与が「外国人枠」だと、やりやすいですよね。
こう:本当にありがたいですよね。
今回のまとめ
子育て編、改めてざっくりまとめると:
台湾は徒歩3、4分の小学校でも親が車・バイクで送迎が普通。「自立心」より「過保護」優先
公園では「ずっと干渉する親」と「スマホ見て無関心な親」の両極端
祖父母が他人の子も慣れた手つきで面倒を見てくれて、精神面ではめちゃめちゃ育てやすい
レストランやミシュランの店でも子供用カトラリーがあるケースが多い
補習班(ブーシーバン)は12時〜18時の6時間預けて月6万円
私立幼稚園は月7〜8万円、年間100万円コース。公立は抽選&所得制限
子供3人で月15万、年間180〜200万円が学費・塾代でかかる
台湾の出生率は0.78。家が買えないのが大きな理由
「10万円補助で出生率は上がる?」→「上がらない、家がついてくるレベルじゃないと」
国際結婚の日本人ママは「外国人枠」で義家族から比較的口出しされない
言われるとしたら「塩分取りすぎ」「冷たいもの飲ませるな」(東洋医学的)
日本語キープは、家で日本語徹底・週末の日本語クラス・夏休みの日本体験入学の三本柱
ハーフでも自然に両言語ネイティブにはならない、親の覚悟と労力が必要
次回は逆バージョン。今度はこうさんが聞き手になって、台湾で会社をやっている佐藤に「台湾の働く環境」について聞くターンです。共働き当たり前の台湾で、実際の職場ってどうなってるのか?お楽しみに!
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