見出し画像

あの頃なりたかったものって何ですか。

小学生が将来つきたい職業ランキング1位は男子がYouTuber、女子がパティシエで2位は男子がプロサッカー選手、女子が保育士・幼稚園教諭だそうです(学研キッズネット「小学生が選ぶ将来つきたい職業ランキング2022」より)

同じようなランキングで、学研教育総合研究所が公開しているデータによると、1989年の1位は男子がサッカー選手、女子が保育士・幼稚園教諭で2位は男子が一般サラリーマン、女子が小・中・高の先生だそうです。現在40代の方は当時小学生ですね。小学生のお子さんがいるパパさんママさん、当時はどんな将来を夢みていましたか。

2位の「一般サラリーマン」が時代を感じます。バブル期にスーツ姿で活躍する会社員が華やかに映っていたのかな。また、1989年は田原俊彦さんの「教師びんびん物語」がヒットしました。先生人気の要因になったと思われます。懐かしいですね。

「課長、一杯行きますか。」「おっ、いいねぇ!」

当時私は大人になったらこんな会話をするもんだと将来を考えていました。
実際は進学塾に勤務したので、仕事終わり(深夜です)で飲みに行くなんてことはありませんでしたが(笑)

前置きが長くなりましたが、「~になる」がつくことばもたくさんありまして、例えば「食べてすぐ寝たら牛になる」はよく親から言われました。

今回は、中学入試問題頻出作家さんの作品から見つけた「~なる」がつくことばで【小学生が「何それ?」って思うことば】を紹介しますね。

まずは「サッカーボーイズ 再会のグラウンド(はらだみずき)」より

チャックがバカになったサッカーバッグに、長袖と半袖の二着のユニホーム、スパイク、スネ当て、ストッキングどめ、水筒、弁当、着替え、タオルを押し込み、

出典「サッカーボーイズ 再会のグラウンド」はらだみずき(角川文庫)

「バカになる」です。意味は「正常に働かなくなる。本来の機能が失われ、役に立たなくなること」。「味覚がバカになる」や「ネジがバカになる」などと用います。関西だと「アホになる」も使います。さらに関西色が強くなると「わやになる」もありますよ。「こらあかんわ、わやになってしもとる!」と。(※チャックも言わないかな……。)

続きまして、「泣き虫ハァちゃん(河合隼雄)」より

「ワーイ」と女の子も一緒に騒いで、ハァちゃんの旗色は一度に悪くなった。

出典「泣き虫ハァちゃん」河合隼雄(新潮文庫)

「旗色が悪くなる」です。意味は「戦いで形勢がよくない。試合や物事で形勢がよくないこと」。類語に「分が悪い」があります。旗は軍旗のことで、戦場で軍旗のひるがえる様子によって戦況を占ったことからできたことばです。

それではその他【小学生が「何それ?」って思うことば】第44回「〇〇になるシリーズ」を紹介させてください。

貝になる

何も言わないこと。貝の口がこじ開けようとしても開けられないほど固く結ばれる様子を人にたとえて、口を閉ざして黙り込むことを表す。

「お口にチャック」です(またチャックって言ってますが)。またヒップホップMCのSHINGO☆西成さんの作品の歌詞にはよく「お口がミッフィー」というフレーズも登場します。


天狗になる

「得意になる・うぬぼれる」という意味で、思いあがった態度をとっている人をさすことばとして用いる。

自慢することを「鼻が高い」ということから鼻が高い天狗がたとえに使われたそうです。「調子に乗る」とも言いますが、関西では「イキる」とも言います。中学生の頃「あいつめっちゃイキっとんねん。イキり満開や!」なんて言ってましたね。


茹で蛸になる(ゆでだこになる)

お風呂に入ったり、お酒に酔ったりして赤くなる様子をたとえたことば。怒って真っ赤になる様子にも用いる。

タコということばに引っ張られているのですが、映画「男はつらいよ」のタコ社長と寅さんが喧嘩をしているシーンを思い浮かべます。


おぼえめでたくなる

目上の人から信頼され、かわいがられること。「えこひいきされている」という意味も含められる場合もある。

この言葉は私も使ったことがありませんでした。「目をかけられる」の方が簡単でしょうか。


今回「バカになる」を取り上げましたが、「バカ」とは本来「何かに熱中するあまり、社会的常識に欠ける状態」のことです。映画「釣りバカ日誌」が有名ですが、釣りに熱中しすぎている人を「釣りバカ」と。

釣りつながりで「釣りキチ三平」も有名です。キチは接尾語で趣味などに常識を超えて没頭することをさします。今は「キチガイ」ということばが不適切だということでメディアでは使用されませんね。父親の世代は、親しみや賞賛の意を持って「虎キチ」や「カーキチ」と友人のことを呼んでいたのですが。

「バカになれ」

アントニオ猪木さんのことばです。
「熱中しろ。とことんやれ。全力でやれ!」という意味のメッセージだと思っています。そういう意味では小学生達にも「バカになってほしい」と。
自称「親馬鹿」からでした。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

子どもたちの読書量が豊かになり、家族の会話が増えますように。

次回は「数字がつくことば」を書こうと思います。「十八番」「四の五の言う」などなど…。

よろしければ前回の記事です。「金属に関することば」をどうぞ!





いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集