(2) 国政参加前、束の間のひと時(2024.12改)
亜熱帯圏での4月の最高気温は30度には至らない。しかし密林を小走りで走っていると汗が吹き出してくる。ガイド役の猟師と3人のペースについて行くのがやっとの志乃は、涼しい顔をしている4人を呆れながら見ていた。
登山と狩猟そしてサッカーで培ったモリの脚力はさておき、シャン族のサラとセーラに至っては志乃の猟銃とザックまで背負いながら、談笑していても歩みを止めることなく猟師とモリを追尾してゆく。
アップアップの精一杯の状況を悟られたくない志乃は最後尾を陣取って体が慣れるのを待っていたが、期待したようにはならず、疲労の蓄積を感じ始めていた。そんな志乃の状態を悟ったサラとセーラは、志乃の荷物を奪うように背負うと笑みを浮かべて「ガンバレ」と覚えたての日本語で言った。昨夜、ホテルの寝室で主に執拗なまでに攻め立てられて、果てようとした2人を励まし続けた言葉が、そのまま帰ってきた格好だ。
シャン族の娘たちが時折振り返る度に、痩我慢して、微笑み返して強がってみせる。サラに至っては山刀を体の一部の様に振るい、枝や草を刈りながら、志乃を少しでも楽にするために闊歩しやすい空間を作りながら移動してくれている。
自然環境下における山岳民族の凄さを、志乃はまざまざと実感していた。
日本の島でありながら亜熱帯林やマングローブ林のある西表島を訪れていたモリとサラとセーラ、そして村井志乃は、島の猟師に案内されながら密林で狩猟に臨んでいた。自然環境保全の意味もあって西表島には滑走路が存在しない。そのためモリ一行は島の定期就航便に乗船して島へやっていた。2日前は選挙活動でやって来たが、今回は完全にプライベートな来島だった。
選挙ポスターも貼らず、選挙カーも使わず、投票を呼び掛ける電話を1本もせず、沖縄滞在中の3日間は諸島間を渡り歩き、観光と漁港と農地を訪れて各島の経済状況を把握することに努めて、それぞれの訪問滞在先では2、3のアドバイスと、政党支援策の案を伝えた程度だった。視聴率が全てのテレビ各局が「密着取材」だとして、モリの移動についてきた。補欠選挙だからなのか、投票日の選挙特番での放映とは異なり、その日のうちにニュース番組やワイドショーの特集で放映してしまう。「これと言って代わり映えしない映像を撮って、一体どうするんだろう?」と当の本人が半信半疑に思っていても、視聴率が上昇したらしい。ビルマ、アフガニスタンそしてイランを訪問して成果を上げた人物像を知りたいと視聴者が求めているのだろうと評論家達がコメントする。突然”時の人”扱いされ始めたので、仕方がない部分もあるのだろうが、そこで天狗にならずに雲隠れするのが、モリという人物だった。メディアに追われるのが胡散臭くなったので、2日前に訪問した西表島を再訪する。息抜きと発散を兼ねてモリは「狩猟」を選択した。狩猟となれば当然ながらモリの射撃の愛弟子で沖縄来訪中の村井志乃の出番となる。志乃は屋崎由真の探知能力を使おうとモリに提案したのだが、由真は選挙事務所で待機となった。今回は猟師が居るので「能力は伏せる」と判断した。しかし由真と同じ能力を持ち、弓の使い手でもあるセーラならば、猟師の目の届かない場所に移動し、獲物を射止められるので「Ok」と判断した。
そのセーラが突如、疾走する。前方を歩く猟師とモリの前へ出ると、背負っていた弓を前に持ち変え、腰の筒から矢を取り出しながら4人の視界から消えてゆく。呆然とセーラを見送った密林のガイド役の猟師とモリは、顔を見合わせると苦笑いを交わしている。狩猟のプロである2人もセーラの韋駄天のような動きに脱帽といった表情をしている。
セーラが視界から消えると、サラが速度を落として志乃を待って語り掛ける。
「あの子は、獣を始めとする生き物の存在を瞬時に把握できるんです」と志乃だけが聞こえる様な囁く英語で言うので、志乃は驚く。
それでは翔子と由真、そして由紀子と同じではないか、と啞然とする。源家の3人の探知能力の凄さをカナダでの野ブタの狩猟中にまざまざと思い知った志乃だが、本当に似たような能力がセーラに宿っているのなら、早んじてセーラを日本に連れてきた理由に合点する。
セーラが走り出す前にサラに託した志乃の愛機である猟銃をサラから受け取ろうとした際に、藪の向こうから獣の叫び声が聞こえるとサラがニッコリと笑って自分の荷物を地面に置く、そして志乃にウィンクすると、山刀だけ持って走り始めた。
セーラの走りを上回る速度で視界から瞬時に消えてしまうので、猟師もモリも声を上げて笑いだす。全く想定もしなかった山の民の娘達の異常なレベルを見せ付けられて、モリが喜んでいるように志乃には見えた。おそらくセーラの弓で獣の足を止めて、サラの山刀で獲物の止めを刺すのだろう。昨夜、西表島のホテルでモリに抱かれ、少女らしく恥らっていた2人の面影は微塵も見られなかった。
「昨夜のあなた達の初々しさは何だったの、まさか演技だった?」と別人の様に感じていた。決して筋肉隆々とはしておらず、まだ十代らしい健康的な丸みもある少女が人智を超えた動きをするのだから。
やがて、獣の断末魔の声が聞こえる。狩猟経験者であれば、2人が仕事を「終えた」と理解する。モリと猟師は地面に置かれたセーラ、サラと志乃の荷物を手分けして持つと、声がした方に道なき道を歩き出す。山刀は無理でも、モリが振るっているナタよりも小ぶりの刃を手に入れようと志乃は思いながら、猟師とモリの後を追っていった。
藪漕ぎをしながら獣を仕留めた現場に到着するとサラはイノシシの血抜きを始めており、セーラは運搬用ドローンを当地へ差し向けるように、支給された非売品のAIスマホを操作していた。
2人の段取りが良すぎて、手伝う箇所が見当たらない。猟師は二人に拍手し、モリはそれぞれの娘の耳元で何かを囁いている。娘達の頬が真っ赤になったので、今夜もサービスして上げるとか、下世話な類に誘ったのだろう。ついでにご相伴に与ってやろうと、志乃は便乗を決めた。
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社会党と共栄党の推薦を受け、山口と和歌山、そして宮城で立候補している元大臣で金森富山県知事と同窓生の3人は、何故、共栄党党首と副党首が北海道と沖縄で立候補したのか、3人の分析結果を開示してみせた。
北朝鮮で協力関係が生じたロシアとの関係構築を共栄党党首の亮磨は推進するだろうと予測した。北方領土や水産資源等の諸問題解決を追求するのではないかと述べた。
一方、父親の副党首の思惑を想定すると、台湾防衛に名乗りを上げたビルマ軍の対応範囲を東シナ海全域まで防衛エリアを拡張し、日本と中国、韓国間に残る領土領海問題や、中韓の漁船が水産資源を取り過ぎている状況の是正を図るのではないかとの見方をした。
元大臣3名は当選後は社会党議員として活動すると初めて明かした。これで来週の衆院に社会党議員3名と共栄党議員6名が誕生する。3人の社会党議員候補者も共栄党の”これから”の動きに注目しているとしながらも、モリ親子がどんな行動に出るのか、正直まったく予測もつかないと、互いの政党間の接点の”薄さ”を正直に明かした。
この元大臣3人が明かした、「台湾駐留のビルマ軍を日本国土の防衛策として効果的に利用する」という発想は、各方面で物議を醸す。
戦後、日本政府は日米防衛協定の御旗のもとで、自衛隊戦力の維持向上に努めてきた。しかし、AI兵器を有するビルマ軍の支援を仰いだならば、既存の自衛隊の防衛力や、駐留中の米軍の戦力、何よりも日米安保条約そのものが不要となるのではないか?といった見方も出てきた。
アフガニスタンでのタリバンとの対峙で既存の軍隊をものともせずに蹴散らした戦力に、明らかに優位性があると捉えた評論家が一定数を占めた。共栄党は防衛費の削減や日米防衛協定の撤廃を提案するかもしれないと先読みする評論家や学者もいた。
市民の税負担や公共料金を減らしてきた社会党と共栄党が、国政でも減税案を掲げ、与党を苦しめながら党勢の拡大に打って出る可能性は誰もが指摘する。それが容易なのも誰もが分かる。社会党知事県だけに留めている諸々の優遇策を、日本中に拡散するだけだ。衆院補選が行われ、社会党と共栄党の候補者が立候補している北海道、宮城、東京、神奈川、静岡、和歌山、島根、山口、沖縄、そして市長候補の小此木瑠衣が立候補している名古屋の市民は大いに期待していた。投票日前日の24日土曜日に至っても、走り回る選挙カーから「最後のお願いに参りました」と絶叫しているのは、既存の政党が支援する候補者ばかりで、社会党と共栄党の候補者は駅前や商業施設や団地などで演説する位だった。
選挙放送では語られなかった候補者名モリ・イッセイの当選後の公約が、投票日前日にモリのHPで公開されて騒ぎとなる。沖縄諸島部に生簀型ソーラーパネルを設置して、漁業関係者の所得向上を図るというのは誰しも予想していた。しかし、台湾と共用する前提で巨大な石油備蓄基地を与那国島の南部に建設し、沖縄県と九州と四国、山陰、山陽、紀伊半島としらさぎ経済圏、そして北海道、宮城、栃木、東京大田区、神奈川横浜市の南区、静岡磐田市、名古屋市に、安価なガソリンと軽油と灯油に航空燃料とガスを供給する計画を進めているとモリが述べると、それがトドメの一撃となり、社会党と共栄党候補者の9つの補選選挙区の結果は”推して知るべし”となった。
投票日前日の土曜の朝、”長男”の杜 亮磨の事務所がある札幌市に、5人の弟と妹達が到着する。市民ボランティアでごった返す亮磨の事務所では、弟と妹は余剰人員であるのが明白となった。見かねたボランティアの女子大学生数名が、弟達を札幌市内の観光スポットを連れ回る事態となる。それでも、昼食と夕食だけは亮磨が駆け付ける。事務所のスタッフが予約した店で兄弟全員が出揃った。兄弟妹6人とボランティアの女子大生で、ただバカ食いしているだけの動画が投稿される。極めて内容の薄い動画なのだが、そんな動画であってもアクセス数が高騰するのが不思議だった。「領収書はいりません」と亮磨が店員に述べて、財布から万札数枚を取り出す箇所まで、ご丁寧に撮影されていた。
5人の弟と妹はこのままゴールデンウィークを北海道で過ごす。国会のある東京には向かわず、亮磨の札幌のマンションをベース基地にして、道内で食べ歩き、観光する計画でいた。
一方、大学生と高校生の養女達は月曜日から国会に臨む養父を、大森の金森邸と横浜の杜邸で待ち構えていた。当選者に割り振られる予定の8つの議員宿舎の引っ越し作業や清掃を行ない、夕食プラスαを馳走になろうと企んでいた。ビルマからやって来た人々の研修の為にモリの秘書の屋崎由真と安東実花と紗季の母の咲子は沖縄に滞在するので、モリには暫くの間臨時秘書が必要になるので、面倒を見てやろうと下世話なことばかり妄想していたらしい。
5月に富山から豊見城市の公立中学校に転校する養女の村井彩乃と杜マイの2人と、北海道入りしたモリの子息と同じ富山高校に通うブルネイ第5王女のカリアと王女側使の女性の4人組が那覇空港に降り立った。4人をモリの第二秘書の安東咲子とマイの母の秘書・護衛のリタが出迎える。プルシアンブルー製のワンボックスカーに一同が乗り込むと豊見城市の共栄党施設である元ビジネスホテルに向かった。
王女と側用人の女性には階上のスイートルームが用意され、マイと彩乃には元シングルルームだった客室が個人の部屋として割り当てられた。合掌作り住宅からホテル暮らしへの転換なのでやや違和感を感じながらも、マイと彩乃は先行して届けられたダンボールを開梱して、自分の荷物を部屋に配置していった。自分の部屋らしくなったと満足した彩乃は、モリが部屋を訪れる際のイメージをして、避妊具やピルの隠し場所を決め、2人で入浴する際に必要なものを揃えようとメモに書き出し、一人で顔を赤くしていた。
妄想を終えた彩乃が元ホテルの階下に降りると、シャン族の娘たちがマイを丁重に恭しく扱い、シャン族の女性達がブルネイ王女に敬意を払っているのを見て、「なんで、二人とも貴族みたいな扱いをされてるの?」と彩乃が言うと、全員が笑った。
彩乃にとって見れば、カリアもマイも友人でしかない。一方のカリアとマイは、彩乃がモリの実子ではないか?と疑っていた。それ故に、カリアとマイの母が嫁ぐモリの、その娘に対して、相応の敬意を持って接していた。実際に王族であり、部族の指導者の娘であったとしても、あゆみと彩乃は自分たちよりも目上の存在だとカリアとマイは捉えていた。周囲の者にはその辺のニュアンスを理解し難かったかもしれないが。
明々後日の火曜日にはブルネイ国王とカリアの異母兄の王子とカリアの母親である第三皇女が来日する。来日の表向きの理由は天皇家への表敬訪問となっているのだが、実態は娘のカリアの留学を母親として支えると国王が表明して第三皇女は日本に留まる。
第三皇女の滞在中の管轄先は都内にあるブルネイ大使館になるのだが、実際にはプルシアンブルー社が役員と名誉会長として皇女を迎え入れる。仕事的にはサザンクロス航空と海運の会長職を宛てがい、フライトアテンダント経験者である第三皇女を招き入れる。
実態は、第三皇女の皇籍離脱であり、臣下のブルネイ首相顧問職のモリへの"夫人譲渡"だった。日本の国会議員当選のタイミングに合わせて、諸々を済ませてしまうのが目的だった。母親である第三皇女が強く願った皇籍離脱であり皇籍降下劇とはいえ、父親の国王が中心となってしまう事に、娘のカリアは納得していなかった。それ故に沖縄に移動して、父にも兄にも会わずに済まそうと決めた。そもそも父も兄も側室ばかり増やして、夫人である皇女たちには目もくれない。カリアが密かに想いを寄せているビルマの英雄が、夫人たち全員を平等に扱い満足させているのとは全く違うと痛感していたし、第二の人生を選択した母を誇らしく思っていた。
「カリア、プールで遊ぼう!」
沖縄の美味しいパイナップルジュースを飲んでボーッと考えているとマイに声を掛けられたので手を上げて頷いてジュースを飲み干した。彩乃とお揃いのビキニのお披露目だと意気込んで、第5王女は立ち上がる。既に水着に着替えてきたのか、白いパーカーを羽織り、マレー様式のバティックを腰に巻いた彩乃と片目を閉じあって、二人で結託した小さな秘密を思い出して盛り上がる、そろそろ事務所に帰ってくるセンセイに、己の成長っぷりを見せつけてやろうとカリアは企んでいた。もう子供ではない、彩乃が抱かれているのだから、後に続いてみせると意気込んでいた
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「あの女中さん、めちゃくちゃ凄い体してるね・・」ラングーン以来の再会となったリリアナが彩乃に囁く。確かに、カリアよりも女中に興味を示すんじゃないか?と彩乃も警戒するだけのボディラインを有していた。
「カリアのお母さんは中国系マレーシア人なの。ブルネイ航空にスチュワーデスとして就職して、機内で仕事中に国王に見初められて結婚したんだって。あの女中さんはお母さんの親戚の中国系マレーシア人、王女と同じエステで整えていたんだって。今は富山のエステにカリアと通ってるけどね」
「エステサロンって、オキナワにも有るのかな?」トレードマークのポニーテールに固執するリリアナが、型の良いおでこに手を当てながら首を傾げる。相変わらずカワイイなと彩乃は思う。
「あるんじゃないかな?カリアももう何処に通うか決めてると思うよ」
「一回、幾らぐらいするんだろうね?」
「そりゃあ、やっぱり高級エステだろうからお高いんじゃないかなぁ。5つ星のリゾートホテル内の設備みたいになるのかな・・ねぇ、リリアナ。タイ式とかバリスタイルとかマッサージ方法が東南アジアにもあるけど、シャン族ならでのマッサージみたいなのって有るの?」
「有るよ。と言っても、負傷した兵士を衛生兵がマッサージして痛みを軽減するのが目的なんだ。地雷を踏んで足が無くなったりして、よっぽど痛い場合はヘロインを打って誤魔化しちゃうけどね・・」想定していない話に飛躍したので、彩乃は絶句してしまう。
「アヤノは知ってた?サラとセーラは初めは衛生兵だったんだよ。だから、両手が使えない兵士のトイレを手伝ったり、定期的に性欲を満たして上げてたんだって。流石に手だけで、口は使わなかったって言ってたけどね・・。でも、センセイの性器を初めて見た時は驚いたって言ってた。凄く大きくて、口では入り切らないらしいのよ・・」押し黙ってしまった彩乃の気を引く方向へリリアナが持ち出す。
「サラとセーラ以外で、先生の相手をしてる子って居るの?」
「残念ながらシャン族ではまだ居ないんだ。理由はカレン族とモン族の娘たちが登場したから。娘たちは部族の長のシャーマンに、こと細かに報告しているのをマリーとジルダが見たらしい。カレンの娘はね、アーユルヴェーダみたいな香りのする媚薬を使ったらしいんだ。ズルいと思わない?」
「媚薬って、どうなっちゃうんだろう?そんなの入国時の検疫で没収されちゃうんじゃないの?」
「あのね、カレン族の二人はセンセイの親類に当たるの。親類を相手にするんだから、多少の抵抗は双方にあると思うんだよね。で、媚薬でもってセンセイと自分でその気になっちゃったんじゃないかって噂してる。シャン族にもそういう媚薬があるんだよ」
「おかしいでしょ、ビルマなのに親類なんて」「センセイのお祖父様が日本兵として中国で戦ってた頃の話なんだって。日本の敗戦と同時に戦犯だったお祖父様はビルマ国境の山岳地帯に逃げ込んだらしいんだ。その時、密かに滞在していた村でモン族とカレン族の女性と恋仲となり、赤子が生まれた。その子孫に当たるんだって・・あ、王女と女中さんが走り出した・・二人とも凄い胸だね、ボヨンボヨンじゃん・・」
カリアと女中が駆け寄る先には、モリとサラとセーラ、そして彩乃の叔母の志乃がいた。彩乃はリリアナを放置してプールサイドに上がると、ビキニ姿を先生に見てもらおうとプールサイドを駆け始めた。
(つづく)

