怪獣とアイデア
サカナクションの新曲、怪獣が方々で話題だ。
サカナクションが初めて手掛けるアニメのタイアップソング、いわゆるアニソンということと、そのアニメ「チ」が好評であることと、また、最近フル尺解禁された楽曲自体の完成度やMVのストーリー性も相まって色んな批評(だいたいは大絶賛の)を生んでいる。
僕も怪獣は素晴らしい楽曲だとおもっていて、記事を書きたいなと思っていたのだが、僕は楽器の演奏ができないただの音楽好きなので単純な楽曲解説は荷が重い。どんな切り口で記事を書こうかと思案していた。
色々考えた。そして、怪獣のフル尺を聞いた時に浮かんだ自分の中の気づきについて綴ることにした。
気づき、閃き、アイデア。
それは怪獣の楽曲の構成、曲のプロデュースの仕方、伝えたいことがとある楽曲に似てるなと思ったのだ。
それが星野源のアイデアだ。
ここから綴るのはあくまで僕の中の気づきですので、音楽的な?観点で似てるかというと本当のところはわからない。あくまで1人の音楽好きがダラダラと自分の守備範囲の中で自分の考えを綴っているだけなので気軽な感じで読んでいただきたい。
ではどんなところが似てるのか?順に説明いたします!
①リリースの仕方
2つ楽曲の共通点まず一つ目は両方がタイアップ曲(アイデアは朝ドラの半分、青い。のタイアップ)で、フル尺が解禁される前にまず、TVサイズの(1番だけ)尺が作品のテーマソングとして視聴者に届いた後にフル尺がリリースされたということだ。
このリリースの順序が非常に効果的で・・・何が効果的かは2番目の共通点も説明しないといけないので併せて言うと・・・
②TVサイズとフル尺とでは楽曲の雰囲気や解像度が変わる
ここは僕の感覚的なところも多いので説明が難しいのだが・・・
まずアイデアは分かりやすく1番がバンド形式の明るいものから2番になった時にMPCがメインの少し暗い雰囲気に変化する。
怪獣に関しては・・・音楽的な観点で説明できないのが非常にもどかしいのだが・・・ダークなイメージがさらにダークになる。
怪獣のフル尺がリリースされた時に氷山の画像を用いて、TVサイズは本当に氷山の一角だったとおっしゃってた方がいたのだが本当にその通りで、

フル尺で聴くことでより楽曲の持つイメージが詳細に伝わった印象があった。
今から共通点①と②に関して併せて話すのだがこの2つが合わさることがどういうことかというと、まず2曲とも話題作のタイアップに起用されてTVサイズの1番が視聴者にガッツリ印象づけられていると言うこと。
それは
楽曲=1番
というある種の錯覚を視聴者に与えていることになるのでは・・・とすらこの記事を書きながら思えてきた。ううん。うまい言い換えができないんだけど!そもそもリリースされてないわけだから錯覚もクソもないし!とにかくタイアップで1番を視聴者に根づけるのですよ!
そんで、そんな印象値の中全く違う雰囲気や、解像度の高い曲を浴びるとより
うえええ!これほんまはこんな楽曲やったん!?
ということになるのです。
160キロのストレートは速いけど、遅い変化球の後に投げられるとより速く感じると思うんですよ。それを楽曲の中だけじゃなくてリリースのタイミングをずらすことでより印象付ける素晴らしいプロデュース方法だと思う。ある意味伏線を回収したみたいな印象を与えている。
③楽曲と創作性の高いMVで自分のことを語っている。
最後の共通点。
自分のことを語ってるって普通アーティストの紡ぐ楽曲は全部そうなんじゃない?と思うかもだが、この2つの楽曲はアーティストがある岐路に立った時に作成されたということ、またアーティスト自身のストーリー性がMVに大きく反映されていると言うことで共通している。さらに言えば、自分語りをタイアップ先の作品のもつテーマも取り込みながら、自分語りをしてしまうからよりすごいのだ。
この2つの楽曲のMVの解説は至る所でされてるので別の方のレビューも参照してほしいのですが・・・
まずアイデアのMVをみてみると星野源が赤い背景から黄色、ピンク、青とそれぞれ移動していく
これらは



それぞれ星野源が躍進を果たしたYELLOW DANCER、恋、Family Songのジャケットの背景の色がリリースの時系列順で続いていて、最後の青はアイデア(ドラえもんという説もある)つまり今に繋がり、星野源の歴史を辿っていることを表現していると言える。
また2番のMPCで雰囲気が陽から陰の雰囲気に変わるのは星野源が国民的スターになってしまったことである種心を病んでしまったことや、それまでのサウンドからアイデア以降は変化することを示唆していると言われている。実際このアイデア以降星野源は楽曲の制作方法を変えて、全く新しいアプローチの楽曲が増えた。電子音が増えたのが大きな特徴だろうか・・・。
大サビの前は弾き語りを披露しているがこれはYELLOW DANCER以前は弾き語りをメインにしていたからでこれらは過去を表現していると言える。
というような感じで一つの楽曲の中で自分のメンタルや音楽性の変化を表現している。
サカナクションの怪獣に関しても、MVと楽曲を通して主には山口一郎さんの鬱病や音楽との関係を示唆していると色んな解説が流れている。
これは僕が解説するよりほかの方のを見て欲しいかな・・・とくに僕の敬愛するてけしゅん音楽情報の解説が素晴らしいのでぜひ見て欲しい。
という感じで自分の大好きなアーティストの作品の中に共通点を見出したので語ってみましたよ!いいアイデア捻り出したでしょ!
