【教科書に載っていない世界一周】〜2-2中国大都会(北京〜青島〜上海)
現代と歴史が交錯する大都市を巡って
「中国は途上国」。そう思っていた2001年の夏。
北京に着いた途端、その考えはガラガラと崩れ去った。
🚅 【近代都市・北京】 大都会に足を踏み入れて
中国というと、かつては発展途上国というイメージが強かったが、
北京に到着すると、そのイメージが一変した。
夜、瀋陽からの高速バスで北京に近づくと、
真っ暗な大平原の中に、巨大な光の塊が現れた。
それが…北京。
ピカピカの高層ビルや、マリオットやシェラトンの高級ホテル群、
環状高速道路を囲む七色の光が美しく輝き、まるで未来都市だった。
「東京も負けたな」と思わずつぶやいてしまうほど、
北京はそのスケールと近代性で圧倒的。
もちろん、北京にも昔ながらの街並みや田舎の風景は残っているけれど、
北京の中心部は、まさに想像以上の大都会だった。
🌆 【中国の変化】 進化を実感
北京で感じたのは、中国の進化の速さだった。
8年前に訪問した広州と比べても、まるで別の国に来たかのようだ。
高層ビルの立ち並ぶ風景
モダンな街並みと、洗練された文化
2000年前後の数年間で、中国は急速に変わり
既に「日本から援助を受ける必要のない国」に変わっていた。
そして、中国は既にアジアで強い影響力を持つ大国になっていたことを、目の当たりにした。
🍴 【北京ダック&旅行者との出会い】
北京では、ユースホステルで出会った旅人たちと
北京ダックを食べに行ったり、
万里の長城や京劇(中国の伝統舞踊)を観に行ったりと
久しぶりににぎやかで楽しい時間を過ごした。
一人で過ごしていた寂しさが、旅仲間との出会いで一気に解消され
ワクワクする刺激的な日々が戻ってきた。
🍺 【青島のビール】 「ドイツの香り漂う町」
次に向かったのは、青島(チンタオ)。
中国のビールで一番美味しいと評判の青島ビールの発祥地だ。
青島は、第一次世界大戦までドイツの植民地だったため
ドイツ風の建物や、港町らしい景色が広がっている。
海岸沿いの街は、まるで日本の横浜や葉山のようだ。
フレッシュな青島ビールは、まさに絶品!
何より、ビール一本が30円という安さには驚いた。

🍤 【食文化の共通点と相違点】 習慣の違いに泣く
現地ツアーに参加すると、中国人旅行者達とも仲良くなり
十数人の旅行者(自分以外は全員中国人)を誘って、海鮮中華を食べに行った。
お店には生簀(いけす)があり、
好きな魚貝を選ぶと、数分後には料理されて運ばれてくる。
アサリの酒蒸し
赤貝の中華風炒め
どれもこれも、ビールと一緒に楽しみながら、
あっという間に食べ終わってしまった。
観察していると、中国でも日本人と同じようにビールを注ぎ合ったり
直箸で同じ皿を突つき合う文化があることに気づく。
ただ、ひとつだけ決定的に異なる習慣があった。
それは会計。日本では当たり前のワリカンという概念が存在しなかった。
「食事に誘った人」が全て支払うのが中国での当たり前の習慣であることを知った時には、時すでに遅し。
全員の飲食代の請求が僕に回ってきたのだった!
引きつっている僕の顔を見て、ある中国人が
「日本と習慣が違うんだけど、大丈夫か?」
と気遣ってくれ、最終的には(助けてくれたその中国人会計士とで)割り勘となった。
それでも結局一万円くらいは払わされたのだが、
普段なら一日数百円の食費の旅なので痛い勉強料。
助けてくれたその中国人会計士には感謝しかない。
これからは安易な行動は慎もうと反省した。

🏙 【上海】 新旧入り混じる未来都市
青島から寝台列車で10時間。次に向かったのは、上海だった。
今でこそ中国経済の中心地となっているが
この時は少しがっかりした部分も。
上海の街は規模こそ大きいが、青島や北京に比べるとちょっと田舎っぽく、街はゴミゴミしている。バスも古く汚いものが多かった。
市民の生活水準はあまり高くなく、店員はぶっきらぼう。人々の愛想という点では中国は北の方ほど愛想がよく、南へ行くほど悪かった。
ただ、浦東(ほとう)地区だけはまったく違った。
ここはまさに未来都市。
巨大な高層ビル群が立ち並び、
新宿の高層ビル街を超えるレベルで圧倒的な景観だった。
🏨 【クラシックと現代】 上海の歴史を感じる場所
上海では、戦前から残る「バンド地区」に滞在。
ここには、日本や外国の租界時代の建物が今も現存しており、
ライトアップされた夜景は、まるで映画のワンシーンのように美しい。
宿泊したのは、昭和初期の石造りの「和平飯店」。
戦前の日本人による建築物の中でも現存する歴史的に貴重なホテルだ。
オフシーズンだったためか一泊120ドル→80ドルに値切ることができた。
でも、サービスレベルは、2つ星レベルで少しがっかり。
でも当時の厳かな雰囲気を味わういい経験ができた。
🏙【上海の高層ビル】 世界一高いホテルのVIP体験
そして、上海で最も高いホテル、
グランドハイアット上海に足を運んだ。「高い」と言っても標高だ。
当時「世界で最も高層階にあるホテル」としてギネスブックにも紹介。
84階建ての超高層ビルで、ロビーから足がすくむほどの高さに圧倒された。
そんな最上階のバーから見渡す夜景は格別だった。
その夜景は、まるで雑踏とは無縁の世界で、VIPのような体験であり、少しだけ贅沢を味わうことができた。

🛫【次回】 さらに中国の奥地へ!次はどんな冒険が?
次回は上海から更に中国らしい周辺都市。
そしてあの世界を揺るがす大事件が発生。中国の人々らしい反応とは。
お楽しみに!
【参考:行程】
8/30 5大連:仁川(韓国)よりフェリー18時間
6瀋陽:高速バス4時間
8/31 7北京:高速バス7時間
9/5 8青島:夜行列車10時間
9/7 9上海:夜行列車22時間
