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【教科書に載っていない世界一周】〜3-1峠を越えてネパール入国

🏯首都カトマンズは竜宮城

ついにヒマラヤ山脈を突き抜け、インド洋文化圏に入った。温泉で汗と埃を流した翌日、ぼくら一行はローカルバスで首都カトマンズ(正確にはカトマンドゥ)まで山を下った。カトマンズは標高1300m足らずの穏やかな気候の盆地。厳しい寒さと乾いたチベットとはうって変わり、過ごしやすく天国だった。

というのも、ここではたいてい国の食事が楽しめる。ヒマラヤを目指す多くの登山家が世界中から集まるため、洋食はもちろん、日本食のおいしいレストランもあちこちにある。しかもどれも数百円というお手ごろ価格。この二ヶ月ほとんど日本食を食べてこなかった反動もあり、僕らは納豆・味噌汁・カツ丼などをむさぼるように食べた。次なる目的地インドへ行っては、もうこんなうまいものは食えないはずだ。そう思い、一日三回、”自分にノルマを与えるように”いろんなレストランに通った。

更に中国では手に入らないものも結構売られており、しかも安かった。例えばリュックなどの山岳用品や、日本製のボールペンだ。ちなみに書き味でいえば、日本のボールペンは世界一であり、海外では滅多に入手できない。

また、驚くべきことに日本語の古本屋まで数軒あった。毎年何百人と訪れる日本人観光客から、安値で買い取り、別の客に売っているのだ。最大手は在庫がなんと二万冊もあり、日本並の品揃え。長期旅行の日本人はみな喜んで買いにいってるようで、僕も宿では読書三昧の充実した日々が送れた。

気候も穏やかで、モノも豊かで胃も満たされ、知識欲も満たされる。カトマンズはあっという間に時間が過ぎていく“竜宮城”だった。

そのまま数ヶ月過ごしてしまう旅行者も実は少なくない。実際、ラサの宿で一緒になった日本人の女の子はそのまま一年以上ネパールに滞在していた(旅行者用語では“沈没”という)。僕もチベットの過酷さの後に訪れた、あまりの居心地のよさに、ついつい長居したい誘惑に襲われたが、“これじゃいかん!”と体に鞭打ち入国5日目で出発を決心した。これまで10日間近く一緒に過ごしてきた仲間にお礼を言って、竜宮城のみんなに別れを告げ、僕はポカラ行きのバスに乗った

ポカラの宿からの景色

🌀 激しいネパールの山道

ゴルムド以来、久しぶりの一人旅。ネパールは山国だけあって、ローカルバスは途中、激しいカーブをいくつも通り過ぎる。地元の子供はバスに乗ることがあまりないようで、車内でゲーゲー吐いていた。このあたりの地域では乗り物の床はゴミ箱である。(特に2010年くらいまでは)中国でもそうだったが、電車やバスの床に痰やつばを吐くことに人々は抵抗はない。この子供も隣の親に言われるまま、バスの床に“たっぷりと”もどしていた。カーブを曲がるたびに床の上を"具の入った濁流"が向きを変える。自分の足元まで流れてくるのではないかと、気になって仕方なかった。ちなみにカトマンズまでのバスでは、同じようにヤギ(これもバスの乗客!)が床に糞尿を垂れ流していた。

ネパール第二の都市ポカラは湖のほとりにあるリゾート地。アンナプルナという山の眺めが美しい。手ごろな山に登ったり、散策するなど三日間のんびりといつになくゆったりとした時間を味わった。

ポカラよりアンナプルナ山を望む

⛰️ネパール側のエベレストBC

(前述のように)今回は中国側のエベレストベースキャンプ(BC)を訪れたが、エベレスト登頂のために設置された"エベレストBC"は中国側とネパール側の二ヶ所にある。

僕らが立ち寄った中国サイドのBCはすぐそば(徒歩30分)まで車で行けるが、ネパールサイドのBCは、車を降りて1週間以上歩かねばたどり着けない。日本人にメジャーなのはネパールサイドのBCだが、僕らのようにふらっと旅人が気軽に立ち寄る場所ではないので覚悟が必要だ。ちなみにBCから先へ行くには有料で、入山料だけで1人200万円程度かかると現地で聞いた。

【行程】

  • 10/20 30カトマンズ:中国国境よりバス7時間

  • 10/26 31ポカラ:バス7時間

  • 10/28 32スナウリ(インド国境):バス8時間

(トップ写真はアンナプルナ山から続く山並み)

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