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私が行ったミュージアム(2025年4月)

こんにちは、Takacoさんです!
私の趣味は美術館や博物館などの展示を見ることなので、行った展示について簡単な感想を書きます。


戦後西ドイツのグラフィックデザイン
モダニズム再発見

新館の入口の風景

東京都庭園美術館の年間パスポートを手に入れたので、さっそく行ってきました!
この展示があったからこそ「買わなきゃ!」と思った、今回の年間パスポート。
実際に見て、行ってよかった〜と思える内容でした。

ドイツらしいモダンでシャープなデザインたち。印刷というメディアの特性を熟知したうえで、限られた要素を最大限に活かしているところが印象的でした。
私は特に、シンプルな構成や少ない色数でも強く魅せるデザインに惹かれました。削ぎ落としているのに伝わる力がある、そんなグラフィックが多かったです。

ヒルマ・アフ・クリント展

右から《10の最大物、グループIV、No. 3、青年期》《10の最大物、グループIV、No. 4、青年期》《10の最大物、グループIV、No. 5、成人期》ヒルマ・アフ・クリント作/ヒルマ・アフ・クリント財団所蔵

「カンディンスキーやモンドリアンよりも前に、抽象絵画を描いていた女性がいた」と知ったときから、ずっと気になっていた作家。
展覧会に行く前にラジオの特集を聞いて、ある程度背景を知ってから鑑賞しました。

ヒルマの作品は、それぞれに明確な意味やコンセプトが込められていて、知識をもって観ることで、感じ方や考えがより広がるように思いました。
中でも衝撃だったのは、322 × 239 cmもの大きさの《「10の最大物」グループIV》シリーズ。紙にテンペラで描かれていたことに驚きました。
テンペラってすごく繊細で、しかも紙! あのサイズ感で…!?と圧倒されました。
画像や書籍で見ていた印象とはまったく違い、「本物を見る」ということの力を改めて感じました。これはぜひ現地で体感してほしい展示です。

相国寺展―金閣・銀閣 鳳凰がみつめた美の歴史

美術館入口近辺にあった看板

相国寺には、京都に行ったとき何度か足を運んだことがあります。
「とにかく持っている美術品がすごいものばかり」という印象が強くて、承天閣美術館に行ったときも本当に驚かされました。

そんな相国寺の展覧会ということで、もう私好みなのは間違いないと確信していて、あえて事前に出品リストを調べずに行ってきました。
…が、雪舟、狩野探幽、伊藤若冲、長谷川等伯、池大雅、円山応挙までいて、自分の好みにドンピシャすぎて感激。
中でも、若冲の《鹿苑寺大書院障壁》が東京で見られるのは本当にうれしくて、小さく小躍りしちゃいました。
私は掛け軸などは「下から見た方が、当時の見え方に近くて、作家の意図が感じられるのでは?」と思っているので、何度も跪いて作品を鑑賞。
下から見上げると迫力があったり、絶妙な余白の取り方に気づけたりして、立って見るのとはまったく印象が違っておもしろかったです。

国立西洋美術館 常設展

ゴッホの《ばら》の前で2025年度の国立西洋美術館常設展パスポートチケットを持っている図

去年購入した「国立西洋美術館常設展パスポートチケット」がとても良かったので、今年も更新しに行ってきました。
去年はポール・シニャック《サン=トロぺの港》の一部を使った素敵なデザインのカードでしたが、今年はゴッホの《ばら》! これも素敵です。

常設展でいちばん驚いたのは、「フェルメールの作品では?」とされている《聖プラクセディス》が撮影可になっていたこと!
以前は撮影できなかったはずなのに……と思って近くにいたスタッフの方に尋ねたところ、去年から撮影OKになったそうです。びっくり。

西洋絵画、どこから見るか?
―ルネサンスから印象派まで

展示室入口近辺にある看板

音声ガイドのナレーターがBSアナウンサーの日比麻音子さんということで、事前に音声ガイド付きの前売り券を買って行ってまいりました。
洋画の見方を教えてくれるような展示で、普段あまり美術館に行かない層にも楽しめる内容でしたが、よく美術鑑賞をしている私にも新たな視点をくれる企画でした。
特に音声ガイドがとても親切で、日比さんのナレーションは、鑑賞を邪魔せず、寄り添うような語り口が心地よく、贔屓目なしに「これはよかった!」と思える出来でした。特に美術館に慣れていない人にはおすすめです。
ちなみに、何気なくボス工房の作品が来ているのも、けっこうすごいことだと思いました。

日本タイポグラフィ年鑑2025作品展

展示風景

平日しか見ることができない「日本タイポグラフィ年鑑2025作品展」。たまたま都合がついた日が会期中だったので、これはチャンス!と思って行ってきました。
最初に目に入ったのは、私が持っているこはくとう フォント。展示されている姿を見て、「かわいいね〜」なんて嬉しくなってじっくり眺めてしまいました。

でも、それ以上に目を奪われたのが、グランプリを受賞した朝日新聞のWEB企画「巌より 袴田さん 獄中からの手紙」でした。
袴田事件という長く重たいテーマに対し、WEBというメディアでどう向き合うか。その答えとしてのこのデザインは、「画面の中に“時間”を刻む」ことに挑んでいて、本当に衝撃的でした。
ただ情報を見せるのではなく、見る人が「長い年月を体感する」ような工夫がなされていて、静かだけど力強く心に残りました。
デザインって、こうやって“伝えたい思い”を深く届ける手段になれるんだ。
そんな、あらためてデザインの可能性を感じさせられる展示でした。

岡田淳「こそあどの森の物語」原画展
スキッパーときみの思い出。

展示風景

「日本タイポグラフィ年鑑2025作品展」のすぐ隣のビルで、偶然やっていたのがこちらの原画展。岡田淳さんの『こそあどの森の物語』シリーズの展示です。
展示されていた手描きの原画には、見ているだけでふっと物語の世界に入っていけるような、優しさと温もりがありました。
特に印象的だったのは、物語を考える前に描かれたというプロットやチャートメモ。時間軸に沿って、細かく出来事や構成が整理されていて、作者の思考の深さにびっくり。
手書きの文字もとても素敵で、絵と同じように、そこにしかない手のぬくもりが感じられました。

東博コレクション展

右:《雪中老松図》円山応挙筆/左:《呉美人図》長沢芦雪筆

私が個人的に「ナンバーワン!」に好きな丸山応挙の《朝顔狗子図杉戸》が展示されていると知っていたので、トーハク(東京国立博物館)に入ったら、迷わず本館に直行しました。

トーハクは行き慣れているので、展示場所の見当はついていて、まっすぐ向かいました。
その途中、なんと応挙と長沢芦雪が並んで展示されているのを発見!
「この展示考えた人、わかってるーー。粋やねーー!」とひとり興奮。
(ちなみに芦雪は応挙のお弟子さんです。)
さらに、「坂井抱一の傑作《四季花鳥図巻 巻上》が出てる!」「若冲もいるんかーーい!」とテンションが上がる上がる。《玄圃瑤華》まで展示されていました。

《四季花鳥図巻 巻上》一部  酒井抱一筆
《玄圃瑤華のうち玉蜀黍・葵鬘》 伊藤若冲自画自刻

曽我蕭白の《蝦蟇鉄拐図屏風》もあったりして、「書画の展開―安土桃山~江戸」の展示は、もう豪華すぎましたね。

そしてお目当ての応挙わんこ(《朝顔狗子図杉戸》のこと)は、「屏風と襖絵―安土桃山~江戸」の本館7室にいました。

《朝顔狗子図杉戸》円山応挙筆

やっぱり、かわいい!!
応挙が「子犬、かわいい!」と思いながら描いている気持ちが、ものすごく伝わってきます。私は応挙の作品の中で、こんなふうに感情がストレートに乗っているのは、わんこ以外にはないと思っていて。
絵を描きながら目尻が下がっている応挙の姿が浮かんできました。

浮世絵現代

東京国立博物館 表慶館

「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」のチケットで、表慶館の「浮世絵現代」も見られるということで、蔦屋展に行く前に立ち寄りました。
こちらは、現代作家による浮世絵の展示とともに、浮世絵がどうやって作られているのかを、道具や木版を使ってわかりやすく説明してくれています。
雰囲気としては太田記念美術館に近い感じかな?と思いましたが、実際の木版をここまで間近に見られる機会はなかなかないので、私は食い入るように見てしまいました。
また、現代作品ならではの「これ、どうやって作ってるんだろう?」という驚きもあって、こちらもじっくり鑑賞。
新しい発見がたくさんありました!

蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児

「附章 天明寛政、江戸の街」にあった蔦屋の再現セット

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は見ていないので、正直ついていけるか少し不安もありつつ……でも、行ってみたらめちゃくちゃ楽しかったです!
私の中では「蔦屋=写楽!」のイメージが強かったのですが、期待以上に写楽の作品がたくさん展示されていて大満足。しかも、これまで見たことがなかった写楽もあり、初めて見る作品にワクワクしました。
喜多川歌麿もたっぷり展示されていて、「考えてみれば、こんなにまとめて歌麿を見るのも初めてかも!」と気づきました。特に「大首絵」の女性たちは、色も状態も素晴らしく、とても見応えがありました。
それから、今回トーハク史上初めて春画(『歌まくら』)が展示されています!
何度か見たことがある作品ですが、トーハクに展示されているという事実がとても貴重なので、まじまじと鑑賞しました。

展示物は浮世絵や本が中心なので、サイズが小さめです。混雑すると少し見づらくなるかもしれません。興味がある方は、ぜひ早めに行ってくださいね!

去年に比べ、完全にアート鑑賞する回数が減っている私です。


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