現役クリエイターが毎日使う生成AIの組み合わせと役割分担
画像生成AIの進化スピードは、もはや追いかけることが難しいほど速くなっています。2026年現在も新しいサービスが次々とリリースされており、SNSでは「おすすめツール〇選」といった比較記事を毎日のように目にします。
ただ、情報収集と実際の制作現場は別物です。毎日の制作ワークフローに根付いているツールは、実のところ数えるほどしかありません。
筆者もさまざまな画像生成AIを試してきましたが、現在のメインツールはMidjourneyです。そしてMidjourneyだけでは対応しきれない場面では、Nano Bananaをサポート役として取り入れています。
新しいツールが登場するたびに触ってみることはありますが、実際の制作で継続して使っているのは、この2つの組み合わせです。どのツールを選ぶべきか迷っている方の参考になれば幸いです。
MidjourneyをメインAIに選んでいる理由

私の画像制作のほとんどはMidjourneyで行っています。
Midjourneyの魅力
最大の魅力は、生成される画像の完成度の高さにあります。構図の自然さ、光の質感、配色のまとまり、テクスチャの細かさといった要素が総合的に高水準で、短めのプロンプトでも十分満足できるクオリティの画像が出てくることが多いです。
人物の描写や独特の世界観を構築する点でも優れており、現時点でもっとも信頼できるツールだと感じています。新しい案件やコンテンツ制作に着手する際は、まずMidjourneyからスタートするのが筆者の習慣です。
Midjourneyでうまくいかないこともある
Midjourneyがあらゆる用途に対応できるわけではありません。実際に制作していると、次のような壁にぶつかることがあります。
頭の中にある構図がなかなか出力されない
イメージをうまく言語化できない
テキストプロンプトだけでは意図が伝わりにくい
方向性を確認するための参考画像が手元にない
特に妖怪をテーマにした画像を作る際には、意図した造形が出にくいと感じています。プロンプトを工夫しても、どうしても人間に近い表現に寄ってしまうことが多いです。
そんな時はまず参考画像を別のツールで用意してから、それをもとにMidjourneyで生成するという手順を取っています。その参考画像の作成に活用しているのが、Nano Bananaです。
Nano Bananaは「参考画像作成ツール」として使う

Nano Bananaはメインの画像生成ツールではなく、あくまでも参考画像を素早く作り出すための補助ツールです。
Nano Bananaを使う理由
Nano Bananaを選ぶ最大の理由は、日本語でそのまま指示を出しやすい点にあります。思いついたアイデアをダイレクトに入力しても、イメージに近い画像が返ってくるため、次のような用途で重宝しています。
構図のアイデアを素早く試したいとき
ポーズや人物配置を確認したいとき
頭の中のイメージを可視化したいとき
「具体的なビジョンはあるが、プロンプトにうまく落とし込めない」という状況は、画像生成AIを使っていると頻繁に発生します。そのようなときに、まずNano Bananaで大まかなイメージを形にしてから次のステップへ進む流れが、私のワークフローに定着しています
Nano Bananaを本番制作であまり使わない理由
同じプロンプトでNano BananaとMidjourneyで画像を作ってみました。


Nano Bananaでも十分魅力的な画像は生成できます。ただし、以下の点については現時点でMidjourneyが一歩上を行っていると感じています。
ライティングの精度
質感の表現力
色彩バランスの洗練度
世界観の作り込みの深さ
人物描写の完成度
そのため、筆者の制作フローにおける役割分担は自然と次のように固まっています。
Nano Banana → 参考画像の作成・アイデアの可視化
Midjourney → 本番用画像の生成
ひとつ補足しておくと、Nano BananaをGemini上で使うとウォーターマークが入ります。Geminiはプロンプトのブラッシュアップやアイデアのすり合わせには使っていますが、参考画像の実際の生成には別のツールを使っています。その詳細については、次のセクションで説明します。
実際に使っているおすすめの生成AI

ここまでご紹介したMidjourneyとNano Bananaが筆者の制作の中心ですが、実際の現場では画像生成AIだけで制作が完結することはほとんどありません。
ここからは、制作の各フェーズで補助的に活用している4つのツールをご紹介します。いずれもおすすめなので、気になるものがあればぜひ試してみてください。
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