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刺し子職人

絡まった糸をほどく作業に追われて
本来の仕事を見失ってしまった
来る日も来る日も孤軍奮闘で
すっかり疲れてしまった

「糸の解き方」という本を読む時間は
本来は新たな意匠を生む為のもの
創作こそが引き受けた使命の筈
何故なら刺し子職人だから

旅に出よう
夜明けとともに
絡まった糸をほうって
最果ての海を目指そう

朝焼けを往く雁の群れが
道端に咲く一輪のすみれ
新たな意匠の閃きを
くれることだろう

藍染めの布と向き合うことを
幾何学模様を刺すことを
本来の仕事をやらねば
刺し子職人ならば










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