邪宗門(上)の難しい言葉 10

 続きです。

「孔子の高弟顔回を喪い」
 「こうしのこうていがんかいをうしない」と読み、「顔回」は固有名詞で孔子の弟子の一人。「高弟」は弟子の中でも特に優れた者のこと。顔回は早逝してしまい、孔子はその死に大変なショックを受けたそうで、そのエピソードから慣用句のように使われているのだと思います。

「歎く呟き」
 「なげくつぶやき」と読み、ひどく悲しむ、ため息をつく、世の風潮を憂えるという意味。

「哄笑壁」
 「哄笑」で「こうしょう」と読み、大口をあけて笑うこと。「壁」が付いていますが、もしかしたら私の転記ミスで「癖」だったのかもしれません。面倒くさいので確認はしませんが。岡本太郎の作品で「哄笑」というものがありました。

「流言蜚語」
 「りゅうげんひご」と読み、世の中で言いふらされる確証のないうわさ話。根拠のない先導的な宣伝。デマのこと。

「紙幣贋造」
 「しへいがんぞう」と読み、文字通り偽札をつくること。難しいなと思ってメモを残しておきましたが、字面を見れば意味が分かる言葉でした。

「干犯」
 「かんはん」と読み、他者の権利や権限を侵害すること。

「歪げて」
 「歪み」で「ゆがみ」、「いがみ」、「ひずみ」と読みますが、この送り仮名だとあてはまりません。送り仮名なしで「歪」だけだと「いびつ」とも読むようですが、こちらもしっくりきません。二文字目が「が」と「げ」になるので、「ゆげて」とか「いげて」という線もあるかなと思いましたが、こちらも腑に落ちません。なんとなく「ひしゃげる」問い言葉が過ったので意味を調べてみると、強い力によって押しつぶされる、変形することだそうです。意味も近いので「ひしゃげる」で良いような気がします。

「片言隻句」
 「へんげんせきく」と読み、少しの言葉や短い言葉のこと。「片言」も「隻句」も短い言葉を指す熟語で、それを組み合わせて強調した四字熟語だそうです。

「乱心賊子」
 「らんしんぞくし」と読み、主君に反逆して国を乱す臣下と、親に背いたり害を与えたりする子供のこと。

「換骨奪胎」
 「かんこつだったい」と読み、古人の詩文の発想・形式などを踏襲しながら、独自の作品を作り上げること。また、他人の作品の焼き直しのこと。

「古代井田法」
 「こだいせいでんほう」と読み、「古代の井田法」のこと。「井田法」は儒教が理想とする中国初周代の納税制度で、土地を「井」の字の形に9等分して、周囲の8つの田を8つの家に分配し、中央の田は8つの家の共同耕作地として、そこの収穫を租税として納めるという制度だそうです。

 続きます。

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