所有ギター変遷 7
続きです。
サントス・パジョンを購入するきっかけとなったソルの練習曲19でしたが、この曲のキーがB♭でセーハ(バレー)の連続でした。師匠からは「力ではなく指の重さで抑えろ」と再三言われていましたが、この曲を弾くにはそれがしっかり出来ていないとお話になりませんでした。この曲も含めて5曲演奏した発表会があったのですが、その頃が一番練習していたかもしません。師匠は練習曲19を32回連続で弾いたことがあると言っていましたが、負けじとチャレンジしてみるも8回で限界でした。それでも師匠は8回弾いたことを評価してくれて、新たなギターを勧めてくれたのでした。
ソルの練習曲19については、フォークギターをやっていた私からすると「カポ使えやっ!」っていう感じでひた。しかし、使ったら使ったで別なところの難易度が上がるのでしょう。何より練習曲なのですから、譜面通りにしっかりと弾けるようになることで上達するのでしょう。
サントス・パジョンを購入したのが31〜2歳くらいの時でした。それ後すぐに、稲盛和夫著「生き方」に出逢います。コンビニでたまたま手に取ったこの本に感銘を受け、盛和塾の門を叩いたのでした。経営の塾ですが、教えてくれることは経営ノウハウではなく考え方です。前向きに仕事に取り組むようになり、体調の浮き沈みも少なくなりそ、社員との関わり方も変わりました。話がギターと離れましたが、実はギターの弾き方も変わりました。それまで私は、自己顕示欲丸出しで「どう?上手いでしょ?」みたいな感じでギターを弾いていましたが、稲盛和夫氏は「利他」を提唱されていることから、「聴いてくれる人に良い音を届けよう」という気持ちに変わって行ったのでした。自分の中での気持ちの変化ですが、そう変わってしばらくしたある時、教室で師匠に「君のギターからは、『ギターを弾くのが楽しい』という気持ちが伝わってくる」と言われたのです。教室に通って10年経ちますが、そんな褒め方をされたことがなかったので嬉しかったですね。体調が沈んでいた時期だったのですが、翌日、体調がかなり軽快していました。
お気に入りのサントス・パジョンでしたが、購入してから初めての弦を交換した後、音がかなり劣化してしまいました。もちろん良い音なので、劣化という言葉が適当でばないかもしれませんが、購入を決めたあの音が再現されず、師匠にも使用する弦や張り方などを確認して試行錯誤してみましたが、結局あの音が戻ってくることはありませんでした。楽器の音というのは、こんなに変わってしまうのかと思う出来事でした。
この時点では、変わらずFIREBIRD、テレキャス、プレベ、タカミネ、K.Yairi、エコール、サントス・パジョンの7本を所有していました。
続きます。
