三国志(二)の難しい言葉 2
続きです。
「威容堂々」
「いようどうどう」と読み、「威容」は立派な姿、堂々たる姿。これに「堂々」が付くのですから、立派さがさらに強調されているのでしょう。「威風堂々」とそう変わらない言葉だと思いますし、検索しても出てこなかったので著者の造語なのかもしれません。
「轣音揺々」
「れきおんようよう」と振り仮名がありましたが、検索しても出て来ません。「轣音」だけでも出て来ず、「轣轆(れきろく)」という言葉がありました。「轣」自体に、車輪が回る時に立てる音という意味があり、「轣轆」も同様の意味のようです。「揺々」は揺れ動くさま。動揺して定まらないさまという意味なので、何となく前途不安な出発を思わせる言葉です。
「舳艫」
「じくろ」と読み、船の舳(へさき)と艫(とも)。船首と船尾。
「防禦」
「ぼうぎょ」と読み、敵の攻撃を防ぎ、身を守ること。「防御」が一般的ですが、意味に大きな違いはないようです。
「舳」
「みよし」と読み、船の舳(へさき)、船首のこと。船の船首から船尾にかけて船の中心となる一本の木を竜骨と呼び、その船首部分はさらに、最初に波にあたる部分なので「水押し」というのだそうです。「水押し」を「みおし」と読み、それが転じて「みよし」と読むようになったとのことでした。
「三十余合」
「さんじゅうよごう」と読み、なじみ深いのは180mℓの「一合」ですが、ここでは「戦うこと三十余合」とあり、互いに刀を打ち合わせた回数のことです。三十余合呑んだら、それはそれで凄いけど。
「鏘々」
「しょうしょう」と読み、高いさま。山などが高くそびえるさま。
「閨門」
「けいもん」と読み、寝室の入り口。また、夫婦の間柄。家庭内の事情。
「相剋」
「そうこく」と読み、対立・矛盾する二つのものが互いに相手に勝とうと争うこと。
「朔風」
「さくふう」と読み、北風のこと。
「御幣」
「ごへい」と読み、神道の祭祀で捧げられ用いられる幣帛の一種。「幣帛」と言われても分からないのですが、「へいはく」と読み、神前に供えるものの総称。「御幣」はしめ縄などに挟まって下がっている斜めに織り込まれた白い紙のことでした。「御幣をかついで」で注釈がありましたが、つまらない迷信を気にかけたり、縁起をかついだりすることとありました。
「霙」
「みぞれ」と読み、雪が空中でとけかかって、雨と混じってふるもの。氷雨。「氷雨」って懐かしい曲ですが、「霙」を調べたら、工藤静香の曲に「霙」というものがありました。
続きます。
