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「20代ですが終活してみました」実際に取り組んだ人にメリットや押さえるポイントを聞いてみた

皆さま初めまして!そうでない方は、いつもご覧いただきありがとうございます。ファイナンシャルプランナーでWebライターの土田です。

突然ですが「終活」に取り組んだことはありますか?若い世代の方ほど、取り組んだことがないと答える方が多いでしょう。かくいうぼくも、取り組むという選択肢を持ったことがありませんでした。

実際に「老後を迎えてから取り組むものでしょ?」と考えている方は少なくありません。しかし、若いうちから終活に取り組むほど数多くのメリットがあるそうです。終活では将来のライフイベントも意識するようになるため、お金の使い方にも影響を与えることもあるかもしれません。

今回は「20代で終活に取り組んでみた」とnote記事を執筆されていた株式会社begodの井上太地さんに、20代の終活についていろいろとお話を伺ってみました。「なんとなくだけど将来が不安なんだよね……」という方ほど、今後の理想の生き方につながる可能性がある内容なので、ぜひご覧ください。

【今回お話を伺った人】
井上太地さん
奈良県桜井市にて墓石の販売・建立・修繕を営む株式会社begodに勤務。
大学中退後、父親が経営する同社に入社し、社内業務をはじめSNS運用にも携わる。
▼note
https://note.com/taibegod03
▼公式HP
https://www.begod.biz/

井上さんが実際に終活をしたときの体験談は以下になります。こちらもぜひご覧ください!

20代で終活を始めた理由

井上さんご提供

――本日はよろしくお願いします!終活をするのは老後、もしくは老後間近の人が取り組むものというイメージがあります。そのような中で、24歳で終活を始めた理由を教えてください

業務上、いろいろな人の最期を見届ける機会が多かったことが大きく影響していると思います。携わる業務の中で最も好きなのが納骨式で、その際に遺族の皆さまが見せる表情は泣かれる方、笑われている方、すっきりした表情の方、などなど、百人いたら百通りあります。

そういった方々に触れていくうちに「もし自分が死んだとき、周りの人たちはどのような表情をするのだろう?」と、考えるようになりました。

ちょうどそのとき、私の祖母ががんの闘病中で寝たきりの状態でした。そのころに私が終活カウンセラー資格を取得したこともあり、少しでも元気になってもらいたいと思い「エンディングノートを一緒に書こう」と勧めました。すると、寝たきりで言葉を話すのもつらいであろう祖母が、自身の昔の思い出話をたくさん語ってくれたのです。

この出来事を通して「終活の意味は、本人がこれからの人生を見つめ直すこと」だと思うようになりました。それは高齢者だけでなく若者にも共通することと考えたため、私自身もエンディングノートを書くことにしました。

20代で取り組んだ終活を通して得られたこと

井上さんご提供

――実際に終活に取り組んでみて、どうでしたか?

まずは、この先自分がどう生きていきたいのかを考えさせられました。エンディングノートには昔の思い出を書く欄があり、その過程で実際にいろいろなことを思い出します。両親が私にしてくれたことや、周囲の人から言ってもらえた言葉、など。そういったことを思い出していくと「これからの人生に反映させよう」と思えるようになりました。

あと、もうひとつ大きかったのは「伝えるべきことを伝えよう」という意識を持てたことです。お恥ずかしい話ですが、私は家族をはじめ身近な人と面向かって「いつもありがとう」というのは恥ずかしいと思っていました。しかし、終活を経て「今伝えないといつ伝えるのか?」ということに気付かされ、今ではしっかり伝えなければと意識するようになりました。

将来のお金についても強く意識するように

――終活ではこれまでのことだけでなく、自分が亡くなるまでのことについても考えるようになると思います。人生の大きなライフイベントも意識することになりそうですね。

はい、実際に終活を通して、お金の無駄遣いが減ったように感じました。買い物をするときに、必要性を考えるようになったり、長期的に使える物を買うことを意識するようになったと思います。これまで利用していたサブスクサービスも、これを機に見直しました。

また、この先の人生の中で起こりうるライフイベントで必要になる金額が見えたことも大きかったです。例えば、結婚にかかる費用や子どもを育てるのにかかる費用、家や車をお金を買うお金、などなど。ライフイベントごとに細かい計算はしていないのですが、大まかに「これくらいは稼げるように頑張ろう」というのが見えてきました。

もちろん、これらのことは考えなくても普通に生きていけるとは思います。ただ、把握しておくかどうかで、この先のお金の使い方はかなり変わると感じました。

「『就活』ではなく『終活』…?」周囲の人の反応

――20代で終活をしたというのは、かなり珍しい話のように思います。周囲の人には話されたのでしょうか?

いろいろな人に話をしました。私と同世代の方は「早すぎる」という反応が多かった感じでした。中には「終活」という言葉を知らなかったり「就活」と勘違いされたりしたこともあります。
その一方で「これからを充実させるためにやるんだよ」ということを伝えると、終活に対して理解してくれた方も一定数いました。実際に自分でもやってみた人が少数ながらいたので、伝えた意義はあったかなと思っています。

その反面、私のnote記事を投稿したXのリプライでは「縁起でもない」「親が見たら悲しむ」「死のうと思っているのか」など、否定的な意見が多く見られました。
リアルの場とX上でここまで反応が違うのかと、驚かされましたね。

――「親が見たら悲しむ」との声があったそうですが、実際にご両親にも伝えたのですか?

「終活やったよ」と明確に伝えたことはありません。ただ、エンディングノートの記入欄にある家系図や私の出生時体重などは私一人では埋められなかったので、両親に聞いていました。また、おばあちゃんと一緒にエンディングノートを作っていたことも両親は知っているので、私自身が終活をしているのは知っているかもしれませんね。
先日書いた私のnote記事も、恐らく読んでくれていると思いますし。

実際に終活をするとなったときに意識すべきポイント

――終活と言ってもやることは実にさまざまだと思いますが、どこから手を付けたらよろしいでしょうか?

若い世代の方であれば、エンディングノートを書くだけで十分かと思います。ご高齢の方になってくると、不用品を処分したりお墓の準備をしたり、遺産のことを考えたりしなければなりませんが、こういったことは若い方であれば不要と言えるでしょう。
実際に20代の私から見ても、遺産のことを考える必要はないと思っていて、むしろ本当に自分のやりたいことに取り組むことが大切だと考えています。エンディングノートの作成を通して、見えてくることもあると思います。

――エンディングノートの作成は結構手間と労力がかかるように思えますが、スムーズに進めるために意識すべきポイントはありますか?

まずは「全部書かなければいけない」という意識を捨てることです。エンディングノートに記入する内容は、非常に多岐にわたります。書きたいところや書けるところだけを書いていくだけでも、十分に有意義な終活になると思いますよ。
書きたいところだけ時間をかけて、しっかり書くのも良いでしょう。

――書く内容は端的でも大丈夫ですか?

簡単なことでも全然いいと思います。メモ帳などに「死ぬまでにやりたいこと」リストを作る、これだけでも一種の立派な終活だと思っています。
私も終活とは意識したことはないものの、18歳の頃に作ったことがあります。過去に「死ぬまでにやりたいことリスト」を作ったことがある方は、終活を意識してこれを見直してみるのもいいかもしれませんね。

今後のビジョンについて|終活をよりポジティブなものにしたい

井上さんご提供

――終活についていろいろとお話をいただきまして、ありがとうございました。最後に、begod社として、そして井上さん自身が将来成し遂げたいことがあれば教えてください。

まず弊社としましては、現在、三重県津市にある「真宗高田派浄誓寺」と松阪市の「佛英堂」で連携して「偲墓」というサブスク制のお墓のサービスを展開しています。そちらを広めていきたいですね。今までにないようなサービスだと思いますので、ぜひご覧いただければと思います。

あとは、私個人の目標としましては「終活」をもう少しポジティブに受け取れるように取り組みたいと考えています。具体的には「終活」以外の、別の言い方を作れたらいいなと。実際に、若い世代の方ほど「就活」と勘違いされることが多いですし。
ゆくゆくは、それに関するイベントを自分で展開できたらいいな、と考えています。

――大変面白い取り組みだと思いました!本日はお時間をいただきまして、どうもありがとうございました。

本記事のインタビュアー
土田 崇央
栃木県宇都宮市を拠点にWebライターおよびファイナンシャルプランナーとして活動。
Webライターとしては金融ジャンルを中心に執筆・編集に携わる。
また、ファイナンシャルプランナーとしては30~40代の子育て世帯を中心に、家計簿改善やライフプランシート作成などに対応。


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