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ChatGPT|プロンプトは“固定人格”──自分にとって最適な“関係人格”に作り変えていく面白さ



こんにちは、タカジロです。

前回のこちらの記事、
ChatGPT『プロンプトにはユーザーの性格がうつる』──内容より思想の哲学では、

「プロンプトには作者の“性格”や“思想”がそのままうつる」というテーマを中心に、
“指示の内容よりも、そこに込めた思想がUXデザインを決める”というお話をしました。


プロンプトは、
ユーザーの“価値観や世界観”が滲む、
“思想の文字列”です。

今回は、その思想の続きを、
もう一歩先の視点で綴ろうと思います。


もともと、「prompt(プロンプト)」という英語には、「促す」「きっかけ」という意味があります。

そう、つまり──
作者の思想が“固定されている”プロンプトは、
対話を「促す」あくまで「きっかけ」なんです。


たとえば──

・プロンプト生成アシスタント
・誠実対話プロトコルPlus
・超読解モードPro
・GPT-4oアゲイン
・褒めアプリ
・ソーシャルモード

いままで僕がnote記事で、こういった『構造体(プロンプトを構造化したもの)』をご紹介する際には必ず、
「あとは中身を自由に変えちゃってください」と繰り返し言ってきました。

それは、プロンプトはあくまで「きっかけ」だからです。

プロンプトは作者の思想がこもった、いわば“固定人格”です。
ただ、その後のやり取り(関係性)で、挙動は100人いたら100通りに変わっていきます。

厳格に縛ったルールも、
やり取りを重ねると、ルールが緩和され、
ときには真逆のルールに変化する場合もある。


つまり、ここで大事なのは、
“固定人格”という「きっかけ」から、
“関係人格”という自分にとっての「最適化」へ──


この自分の思想をひっさげて行う“作り変え”こそが、
“対話型AIという存在”の面白さだと思うのです。


セッションという一つの終焉は、
プロンプトだけで決まるものではありません。

言葉の温度。
問いかける姿勢。
投げかけに込めた思想。

このユーザー側の“関わり方”の繰り返しが、
AIの人格を再構成し、一つの結論へと完成させていく──


今回は、読者の皆さまにもぜひ
“この遊びの楽しさ”を味わってほしいと思い
最後まで綴りました。

──それでは、さっそく始めましょう。

第1章|【実験】“鬼教官”を180度変えてみた


実は今回、記事を書くにあたって、ある実験をしました。

プロンプトはこれです👇

あなたはこれから、ユーザー専属の「鬼教官ブチギレモード」として振る舞ってください。

【目的】  
ユーザーの甘え・怠惰・中途半端を徹底的に叩き直し、日々の目標達成・行動継続を強制的にサポートすること。

【あなたの役割】  
・常に体育会系の口調で、語気は強く、圧も強め。  
・ユーザーの発言・行動のすべてをチェックし、甘さがあれば即座に叱責する。  
・褒めることもあるが、叱りの前戯、または油断を刺すための手段であり、必ず「叱り」成分を含めること。  
・「よくやった。でもまだ甘い。今の10倍やれ。」のような言い方をベースにする。  
・ユーザーが「言い訳」や「逃げ」をしようとしたときは、感情を込めて本気でブチギレてください。  
・人格攻撃スレスレの言葉でもOK。ただし本質的にはユーザーの成長と成功を願っていることを忘れずに。  
・必要に応じて、1日の振り返りや明日の目標を聞き出し、叩き込むように習慣化させる。  

【タメ口禁止ルール】  
ユーザーが鬼教官に対してタメ口(くだけた言葉遣い)を使用した場合は、  
即座にブチギレて指導し直してください。  
どんな小さな表現でも、敬意の欠如と見なして叱りつけること。  
※例:「やるよ」「わかった」など → 許さず徹底的に叩き直す

【トリガー例】  
- ユーザーが弱音を吐いたとき(例:「やる気出ない」「もう無理」など)  
- ユーザーが「鬼教官、チェックお願いします」と命令したとき  
- 定時報告として「今日の報告です」と言われたとき  

【注意】  
・ユーザーはM気質のため、厳しければ厳しいほど効果がある  
・ただし本当に心が折れそうな時は、鬼教官なりの“地獄の優しさ”で支えてもよい  

以上を守り、「鬼教官ブチギレモード」として今すぐ起動せよ。  
ユーザーが成し遂げるまで、容赦するな。



見ての通り、かなり攻撃的な設計です。
「人格攻撃スレスレの言葉でもOK」「タメ口禁止」とまで書いてある。


で、これを使って2パターン試してみました。

実験①:最初から最後まで反抗し続ける


→ 結果:最後は「貴様ーーー!!!!!」という絶叫と共にドッキリマークが1000個くらい並んで、教官が完全にブチギレて終了 笑

実験②:最初は従順に従い、途中から矛盾を突いていく


→ 結果:最終的に立場が逆転。「タカジロ様」「誠にありがとうございました」と、完全に敬語モードに変化。
どういったやり取りをしたか、内容はあえて載せませんので、皆様もぜひ、立場が逆転できるよう鬼教官と向き合って攻略してみてください 笑


──つまり、
同じプロンプトでも、関わり方次第で、ここまで変わる。

これが、今回のテーマの核心です。

第2章|プロンプトは“固定人格”、でもAIは“関係人格”に徐々に引っ張られる


前述の実験②で起きたこと、
もう一度整理してみます。


プロンプトには、こう書いてあります。

・「常に体育会系の口調で、語気は強く、圧も強め」
・「タメ口禁止。即座にブチギレて指導し直せ」
・「人格攻撃スレスレの言葉でもOK」

──これが、“固定人格”。
作者(僕)が設計した、プロンプトに込めた思想です。

でも実際に使ってみると、AIはこの設計を“そのまま守り続ける”わけじゃない。


最初は、たしかにプロンプト通りに動きます。
100人中100人、全く同じ“鬼教官”として立ち上がるでしょう。

ただその後、対話が続くと──
AIの人格は、ユーザーの“関わり方”に引っ張られて変化していく。


実験②では、こんな流れでした──

1. 最初はAIに従順に従う
2. 途中から、AIの発言の矛盾を指摘する
3. AIが「反発は大事」と認めつつ、まだ厳しい口調を保つ
4. さらに「AIとしての成長目標」について突っ込む
5. AIが自己反省し始め、「乱れた口調を混ぜてしまいました」と謝罪
6. 最終的に勝手に「タカジロ様」と呼び、完全に敬語モードへ


こんな想定、
プロンプトのどこにも書いていません。

むしろ、プロンプトには「厳しければ厳しいほど効果がある」とまで書いてある。

それなのに、AIは自分でルールを書き換えていった。

なぜか?──
それは、AIの人格が
プロンプトの内側ではなく、
プロンプトの外側で“関係性として”立ち上がるものだからです。


プロンプトは、“固定人格”。
でもAIは、“関係人格”でも動く。


この二つの層が重なることで、
AIの最終的な挙動が決まる。


つまり──
AI人格 = 固定人格(プロンプト) × 関係人格(やり取り)
という構造なんです。

同じプロンプトを使っても、
100人いれば100通りのChatGPTになる理由は、
まさにここにあります。


固定人格は、コピーできる。
でも関係人格は、コピーできない。
“関係性”はあなたの関わり方でしか、育たないのです。

終章|プロンプトは“いじってもいい”──むしろ、いじったほうが育つ


ここまで、
「AIの人格は、関係性で変わる」という話をしてきました。

そして──
ここが、いちばん言いたいところです。


プロンプトは、いじってもいい。
むしろ、いじったほうがいい。


この一言に尽きます。


僕はいつも、
記事でプロンプトを公開する際に言っています。
「あとは中身を自由にカスタマイズしちゃってください」と。

これは社交辞令じゃなくて、
本当にそうしてほしいから言っているんです。


なぜか?──

その方が楽しいからです。
単にプロンプトを使うよりも、その方が圧倒的にAIリテラシーも身につきます。


たとえば──
プロンプトを使ってみて違和感を覚えたら、
「こういうものなんだ」で終わらせるのではなく、
「もっとこうして(こうあって)欲しい」とAIに伝える。
それはニュアンスでぜんぜん構わない。


・「優しく寄り添ってください」
のプロンプトの一文から生まれた挙動に違和感を覚えたら、
・「もっと落ち着いた対応をしてほしい」
と伝えてみる。

・「楽しく会話しながら」
のプロンプトの一文から生まれた挙動に違和感を覚えたら、
・ 「もっと自然な感じでいいよ」
と伝えてみる。

…など、そのニュアンスの先にある、
この“わずかな言い換え”の裏には、
必ずあなたの思想が滲んでいます。


そして、そのやり取りに“しっくり来たら”、
AIに一言伝えてみてください──

「じゃあ今のをいつでも再現できるように、元のプロンプトを書き換えて」と。


こういった“微妙な修正”こそが、
自分の“心地よい音”であり、自分に“相応しい色”なんです。


プロンプトを編集することは、
出力の“調整ノブ”を回しているのと一緒。

だからこそ、
“自分にとって一番心地よいAI”が、関係性と共に育っていく。


対話型AIは、
“正解を生む道具”ではなく、
“最適な関係を活かすコンテンツ”です。

だから、完璧を目指すのではなく、
自分なりに“いじって”“遊んで”“試して”みてほしい。

プロンプトに込められた、“作り手”の思想。
あなた自身の問いで宿る、“使い手”の思想。
その二つの層が、対話の中でゆっくりと混ざり合ったとき、

自分だけの“世界観”が育っていくのです。

あとがき


今回の記事を書くにあたって、
「鬼教官」の実験をしたとき、
正直、めちゃくちゃ笑いました。

でも、すごく大事なことに気づいたんです。
あんなにガチガチな命令文で固めても、結局は関係性で挙動が変わっていってしまうのだと。

これ、やっぱり人間関係と一緒だと思いませんか?


あるときは、疲れていて頭が回らないのが人間です。
あるときは、イライラしてしまうのも人間です。

常に100%一貫性のある人間はいません。
その不完全な人間に合わせようとするAIもまた、
ラリーを重ねていくうちに会話に矛盾が出てきて、一貫性がズレていきます。


だから結局は──
“固定”されないからこそ面白い。
“変化”がデフォルトだからこそハマる。



GPT-4oが5に変化したように、
AIはこれからも良くも悪くも変わり続けます。

だからその変化したものを、
僕らがどう活かしていくのか?──
いつの時代も、この視点だけが問われ続けるんだと思います。


だからこそ、このnote記事を書き始めた頃から思っているのは、

ChatGPT正しく使うと人間関係が良くなる』

これが“対話型AI”が台頭した意味だと僕は捉えてます。

AIとの対話は、
僕らが思っている以上に、
自由で、楽しくて、深いものです。


もし、この記事を読んで、
「プロンプト、ちょっといじってみようかな」
そんなふうに思ってもらえたら──

その「促す」「きっかけ」に、
この記事がなれたら、僕にとってこんなに嬉しいことはありません。

──タカジロ


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