携帯ブラックでも守れた一本の電話番号【リスタート前夜】
こんにちは、たかなしです。
みなさまは「電話が使えなくなるかも知れない」という恐怖を味わったことはありますか?
「電話番号を持てない」という、普通の人であれば体験すること無い瞬間が起こり、焦り散らかしたことがありました。
東京で働いていた自分は、職場でのパワハラが原因でうつ病と睡眠障害を発症しました。
働き続けることができなくなり、生活は一変。
休職をしたことによりやりがいや生きがい、張り合いなどが全て失われ自暴自棄になり半ばヤケクソで長年暮らしていた東京を夜逃げのような形でリュックサック、キャリーケース一つを持ってさ迷った結果、たどり着いたのが大阪、西成でした。
東京ではプライベート用でau、サブで楽天モバイル、副業用でLINEMOを利用していましたが、大阪へ来る前にLINEMOだけ残し、メインで使っていたauと楽天のスマートフォンは初期化して処分しました。
なぜなら仕事関係、人間関係を全てリセットして今までの人生を捨てたかったからです。
西成にたどり着いた時は所持金はまだ10万円ほどあったので、当面の間は簡易宿泊所(ドヤ)を転々としながら生活していました。

しかし西成に来たはいいものの何のアテも無く、東京でもらったうつ病の薬は無くなり、仕事を探す気も起こらず、死ぬことも出来ずただただ3畳1間のドヤでモヤのかかった頭でこれからどうするかを考えていました。
そんな何もしない(出来ない)暮らしをして約一ヶ月。
いよいよ財布の中身が一万円を切った時、意を決して自分が選んだのは生活保護でした。
生活保護の申請をサポートしてくれる支援センターに助けを求めた結果、アパートに即入居させてくれ、当面の食料もいただき、生活保護の申請にも同行していただき、待つこと一ヶ月。

無事に生活保護の申請が通り、生活保護受給者として生きることが出来ました。
生活保護受給者になったは良いものの、東京に土地、建物、自動車などの資産の他、借金や負債があったので、ケースワーカーさんの助言の元、法テラスを利用し、自己破産手続きを開始することにしました。
自己破産の手続きを進める中でも、一つだけどうしても守りたいものがありました。
それは電話番号。
ケースワーカーさんとのやりとり、弁護士との打ち合わせ、管財人からの連絡、病院の予約等々。
生活保護受給者でも意外と電話を必要とする場面が多く、電話がなければ成り立ちません。
ある日魔が差して元々持っていたLINEMOをキャッシュバックキャンペーンを目当てに楽天モバイルへMNPで申し込みました。
受付も完了し、SIMカードも届き開通手続きも完了したので後はポイントをもらえばOKと思っていましたが、その目論見は見事に外れました。
後日「【重要】お申込みキャンセルのお知らせ」というメールがたかなしの元に届いたのです。

画面に表示された「お申込みキャンセルのお知らせ」という文字を見た瞬間、頭が真っ白になりました。
思わず何度もメールを読み返しました。
SIMカードも届き、開通まで終わっていたので契約できたものだと思い込んでいたからです。
思い当たる理由はありました。
それは以前利用していたau回線でした。
解約しないまま料金を滞納していたことを忘れ、そのまま自己破産の手続きを進めてしまった結果、携帯ブラックになっていました。
とはいえ、SIMカードが開通した後に申し込みキャンセルの連絡は全くの予想外。
楽天モバイルから却下された自分はすぐさま元のLINEMOへ再乗り換えするも申請却下。
長年契約し続けていたLINEMOから三行半を突きつけられることになりました。
ならばmineoはどうかと申請したら秒で即却下。
自己破産した事が事故情報としてキャリア同士で共有されてしまった瞬間でした。
自分はその時初めて「携帯ブラック」という言葉とその重みを知りました。
元々持っていた携帯番号が使えなくなるかも知れない。
そう気づいた瞬間、なんとも言えない焦燥感に苛まれました。
ケースワーカーから電話が来ても受けられないかもしれない。
弁護士や管財人からの大切な連絡を逃すかもしれない。
人生を立て直そうとしている最中なのに、安易な考えで必要な連絡手段が無くなってしまう。
本当に焦りました。
そういった事情から現在の番号は維持したかったので、携帯ブラックでもMNPが出来る携帯会社をネットで探しました。
そんな中で見つけたのが「誰でもスマホ」でした。
携帯ブラックでも相談できることを知り、藁にもすがる思いで申し込みました。
そしてMNPで今までの電話番号をそのまま引き継ぐことができました。

契約が完了した瞬間、心から安堵したと共に、大げさでは無く社会との繋がりを絶たれなくて良かったと思いました。
携帯電話を持てないという人はSNSでは見てきたものの、自分が経験するとは心にも思ってもいませんでした。
この出来事で初めて携帯電話は単なる通話手段ではなく「社会とつながり続けるための命綱」なんだと実感しました。
電話番号があるから、ケースワーカーと連絡が取れ、電話番号があるから、弁護士や管財人とのやり取りも続けることができています。
そんな痛い目を見た自分の現在は未だ生活保護受給中ではありますが、うつ病と睡眠障害の治療を続けながら、ダイエットや筋力トレーニングにも取り組んでいます。
一年半かけて減量した結果、約91.8kgあった体重は57kg台まで減り、2026年6月からは週3回ジムへ通う生活を続けています。

もちろん毎日が順調ではありません。
気分が落ち込んだり、今の現状に自己嫌悪を感じる日もあります。
睡眠障害により、眠りが浅く悪夢で起こされることも毎日のようにあります。
働くことについては病気療養により就労不可と判断されているので定期的な収入はまだ得ることは出来ていませんが、保護費に加えネットでの副収入がとても助けになっています。
自己破産手続きも管財事件に移行してから約一年半経ちますが、まだまだ終わらず道半ばです。
そんな環境でも自暴自棄やヤケにならず、落ち着いて暮らせているのも全てはたかなしに関わってくれ手を差し伸べてくれた人たちのおかげです。
誰でもスマホもその中の一つです。
携帯を持てなくなるかも知れないと思ったあの日の不安や焦りはこれからも忘れないことでしょう。
まだまだ再スタートまでの道のりは長いですが、今だからこそ同じような状況で苦しんでいる誰かに伝えることが出来ると思います。
全く知らない土地だろうが、借金があろうが、携帯ブラックになろうが、人生に絶望しようが、生きている限り道は必ずあることを。

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