Mリーグで強いチームの「設計思想」——攻撃型・守備型・バランス型、そして「麻雀以外の力」。8年間の答え合わせ
「強いチームを作るには、強い選手を集めればいい」——これが正解なら、Mリーグはシンプルな世界だ。しかし現実はそう単純ではない。
8年間、10チームが戦い続けた結果が示しているのは、「強い選手を集めたチームが必ず勝つわけではない」という、当たり前のようで奥深い真実だ。では何が、チームの強さを決めるのか。今年のドラフト会議を見ていると、麻雀の強さ以外の要素——チームの雰囲気、ファンとの関係、選手の個性——が、以前にも増して重視されている。この記事では、8年間のデータと今年の動向を重ね合わせながら、「Mリーグで強いチームの設計思想」を徹底的に読み解く。
第一章:まず「優勝チームの系譜」を整理する
8シーズンの優勝チームは以下の通りだ。
2018-19:赤坂ドリブンズ(バランス型)
2019-20:U-NEXT Pirates(バランス型・デジタル派)
2020-21:EX風林火山(攻撃型×守備型の混成)
2021-22:KADOKAWAサクラナイツ(頭脳派・緻密型)
2022-23:渋谷ABEMAS(攻撃型)
2023-24:U-NEXT Pirates(バランス型・2度目)
2024-25:セガサミーフェニックス(攻撃型×安定型の混成)
2025-26:EX風林火山(攻撃型×安定型の混成・2度目)
これを見て何かに気づくだろうか。「純粋な守備型チーム」が優勝したシーズンは、8年間で一度もない。かといって「純粋な攻撃型チーム」が毎年勝っているわけでもない。優勝チームに共通するのは、どちらかといえば「攻撃の軸を持ちながら、要所で守れる選手がいる」という構造だ。
ただし、この単純な分類だけでは見えてこないものがある。それが今回の核心テーマだ。
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