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「ミラーズ」第2話/創作大賞/漫画原作部門

◯警視庁・地下3階(朝)
歩「ここは……?」
そこは二畳ほどの空間でスーツを着た1人の女性が立っているだけ。
女性は斉藤に何やら紙を渡すと、壁に手をかざした。
すると、壁が音を立てて開いて先の見えない通路が現れる。
斉藤「時計と携帯を渡してくれるか。」
歩「え?どうしてですか?」
斉藤「着いたらちゃんと返すから。」

斉藤「うーんと……こっち、だな。」
通路は分かれ道も多く、入り組んでいて斉藤は地図を見ながら進む。
歩「斉藤さんも初めて通る道なんですか?」
斉藤「ここは毎回道が変わるんだよ。だからこうして渡される地図も毎回違う。」
斉藤は頭をぽりぽりと掻いて「厄介だな」と呟いた。
歩「僕が見ましょうか?」
斉藤「そうしたい所だが、それは規則で禁止なんだ。」
歩M「道も変わり、時計や携帯といった時間のわかるものは持てない。厳重だな。」

〇どこかの地下(朝)
歩達の目の前には分厚そうな壁が立ちはだかる。
歩「行き止まり......?」
斉藤「いや、着いたんだ。」
斉藤が壁に手をかざすと、音を立てて壁が開いて目の前に金髪ボブの女性・伊貫紗羅が現れる。
紗羅は腰の刀に手をかけて歩を睨みつけた。
斉藤「コード200629。」

★紗羅、不服そうな表情で
紗羅「コード200629、了解。」
紗羅は刀から手を離し、くるりと向きを変える。

紗羅に連れられ、細い道を奥へと進むと、闘技場のような広い空間に出る。
そこでは赤いロン毛ヘアーを束ね、紺色の甚平を着た女性・夏川祭凛と筋骨隆々とした肉体に空手着を纏った男性・ジェイド・ムーアが戦っていた。
体術での戦闘で、時折祭凛の拳や蹴りが決まるといった感じだ。
祭凛「てめぇ!また手ぇ抜いてやがるな!いい加減にしろよ!」
ジェイド「武士道デス。」
祭凛「そんなくだらねぇもんさっさと捨てろ!」
ジェイド「女性を傷つける事はできないネ。」
祭凛「おい、大!なんとか言ってやれ!」
祭凛が呆れたように叫ぶと、どこからか色素の薄い男性・佐藤大が現れた。
大「女の子を大切にするのは人類共通ってことだよ。」
祭凛「それとこれとは別だろうが!これじゃ訓練になんねぇよ!」
大は少し困ったように眉をひそめて微笑む。
大「ジェイド。武士道って言うのはね手を抜いちゃ駄目なんだよ。」
ジェイド「Why?」
大「手を抜くのはね、相手に弱いですねって言ってるのと一緒なんだよ。だから失礼なの。」
ジェイド「Oh......そうだったのネ。武士道難しいネ。」

次の瞬間、ジェイドの放つオーラが変わる。
歩の額にはうっすらと汗が浮かび、ゴクリと唾を飲む。
★歩が瞬きをする様子をアップで
歩「え?」
歩が目を開けると、気絶した祭凛をジェイドが抱えている光景が飛び込んできた。
歩M「何が起こったんだ......?!」
大「ジェイドは強いな〜。」

沙羅「大。」
大は歩達を見るなりにこりと微笑む。
大「沙羅、よく連れてきてくれたね。」
沙羅は何も言わないが、どこか嬉しそうに頬を赤く染める。
大「日白歩君だね。僕は佐藤大。ここのリーダーをやってるんだ。よろしくね。」
歩「リーダーって......エルフェスのですか?」
大「そうだよ。」
歩M「エルフェス......まさか本当に存在していたなんて......」
斉藤「じゃあ、私はこれで。」
歩「え?詳しい説明してくれるんでしょ?!」
斉藤「なぜ私がそのような事をしなくてはならない。」
★この時斉藤は歩を見ないように背を向けている。
歩「斉藤さん......?」
斉藤はそのまま出て行ってしまった。

大「そろそろ始めちゃおうかな。沙羅、祭凛の事起こして来てくれるかな?」
祭凛「昼寝でもしてるみたいにいいやがって。」
気絶していたはずの祭凛はぴんぴんしている。
大「おはよう。大丈夫そうだね。」
祭凛「おはようじゃねぇだろ!」
祭りが不機嫌そうに舌打ちをした時だった。

美玖鈴「蘭様のおなーりぃ!!」
突然聞こえてきた声に振り返ると、美玖鈴がレッドカーペットを敷いて嬉しそうに拍手をする。
レットカーペットを歩いてきたのは蘭。その傍らで綸が少し恥ずかしそうに花びらを撒いている。
大「今日は時間ぴったりだね。」

蘭は歩の前に立つとにこりと微笑んだ。
蘭「また会えたね、歩君。」
歩「なんで俺の名前......」
蘭「今日からよろしくね。」
そう言って蘭が差し出してきた左手を見て歩は目を丸くする。
歩「この火傷......お前、あの時の......!」
蘭「覚えててくれたんだ。」
美玖鈴「私の事は覚えてる?!ねえ、覚えてる?!」
綸「覚えてるも何も面見せんのは初めてだろ。」

歩「お前らが」
★re:dOの3人が並んでいるコマ(黒ずくめver)

歩「re:dO」
★re:dOの3人が並んでいるコマ(素顔ver)

〇闘技場横・会議室(朝)
長机2つの周りに椅子が9つ置かれている。
お誕生日席に大が座って、右側にre:dO、左側にエルフェスの面々が座る。
大「会議を始める前に、新メンバーを紹介するね。日白歩君。」
歩「ちょっと待ってください!俺はまだエルフェスに入ったつもりは......!」
大「あれ?そうなの?ご家族の事件を解決したくて来たのかと思ったけど。」
歩「それは.....!」
歩M「ケンさんは人は殺さないと言った。なのにどうして……」
歩「どうして人殺しがここにいる?!」
美玖鈴「人殺し?誰が?」
歩「お前らがに決まってるだろ!綾瀬や他の犯罪者を殺したのはお前らだろ?!」
美玖鈴「そうだけど、それのどこが人殺しなの?」
歩「……は?」
大「僕たちは人を殺したことはないよ。」
大がそう言うと、皆、懐から小型の麻酔銃を取り出す。
★祭凛の麻酔銃は夏祭りの射的に使うやつをモデルにした特注品だから皆のものと違う。

大「僕たちは……」

大「狩人だ。」
★銃を手にする皆のコマ

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