【〜心理カウンセラーが伝える、やさしいバウムテストの世界〜】
言葉にできない気持ちを、木が教えてくれる
「今さら」を「今から」へ!
空港で旅人の人生に触れつつ✈️
AI×歴史×心理学で50代の再挑戦を支援する元旅行業。
著書『心で歴史を読む』シリーズ(日本史・西洋画)。
心理カウンセラー中級
日本の平均は50歳、私たちはまだ主役・momo writer
はじめに:沈黙の中にある、本当の声
カウンセリングの現場で、こんな場面によく出会うと聞きます。
「どうしたの?」と尋ねると、うつむいてしまう子ども。
「大丈夫?」と声をかけると、涙をこらえて「別に」と答える大人。
でも、私は知っています。
沈黙は「何もない」わけではありません。
むしろ、言葉にならないほど大きな感情が、そこにあるのです。
そんなとき、私は1枚の白い紙と1本の鉛筆を差し出します。
「木を一本、描いてみませんか?」🌲
すると不思議なことに、さっきまで
言葉が出なかった人が、ゆっくりと鉛筆を動かし始めます。
描かれた一本の木が、その人の心を静かに語り始めるのです。
バウムテストって何?
たった一言から始まる心の対話
「木を1本描いてください」🌲
バウムテスト(Baum Test)は、この一言から始まります。
Baum(バウム)はドイツ語で「木」。
1948年、スイスの心理学者カール・コッホが開発した、世界中で使われている心理技法!
言葉を使わず、木の絵を通して心の奥にある感情や自己像を映し出す——それがバウムテストの本質です。
なぜ「木」なのか?🌳
木は、私たち人間の心と驚くほど似ています。
🌳 根→ 無意識、家庭の基盤、安心感
🌳 幹→ 自我、心の強さ、今の自分
🌳 枝葉→ 社会との関わり、未来への広がり
一本の木の中に、その人の生き方や人間関係、心のエネルギーが無意識のうちに表れるのです。
たとえば...

☑幹が太くしっかりしている → 心が安定している、自信がある
☑幹が細く頼りない → 自己評価が低い、疲れている
☑枝が大きく広がっている → 社交的、人との関わりを求めている
☑枝が短く閉じている → 対人不安、心を閉じている
やり方はとってもシンプル!
必要なのは、A4の白い紙と鉛筆だけ
「木🌳を1本、自由に描いてください」と伝えるだけです。
大切なのは、何も指定しないこと。
木の種類も、季節も、大きさも——すべて自由。
描き終えたら、その木🌳について「どんな場所にいる?」
「この木はどんな気持ち?」と優しく尋ねます。
すると、言葉では表現できなかった内面が、少しずつ見えてきます。
なぜ子どもに向いているの?
言葉より先に出てくる「描く力」
子どもは、言葉で気持ちを説明するのが苦手です。
でも、描く力は違います。
2〜3歳の子どもは、まだ複雑な文章を作れなくても、クレヨンでぐるぐると線を描きながら「ママ」「おうち」を表現します。
これは、言葉を使わない原初的なコミュニケーション
心理学者ルーヴィンは、こう言いました。
「子どもの描画は、内的世界の地図である」
バウムテストは、この「描く力」を使って、子どもの心を安全に映し出すのです。

描くことは「心の安全基地」
カウンセリングで、子どもが沈黙することがあります。
- 話そうとすると涙が出る
- 怒ってしまう
- ただ俯いてしまう
そんなとき、「絵を描いてみようか」という提案は、心を守りながら表現できる安全な場所になります。
描くことには、言葉にはない"距離感"があるからです。
「悲しい」と口に出すのは、感情を直接外に出すこと。
でも絵を描く場合、その感情は紙の上に一度置かれるため、痛みが和らぐのです。
心理学では、これを「投影」と呼びます。
自分の気持ちを「木」に託すことで、安全に表現できる——
これがバウムテストの優しさです。
子どもの木が教えてくれるサイン
子どもが描く木🌳には、大人とは違う特徴が表れます。
注目すべきは、「位置」と「線の強さ」
よく見られるサイン✍️
| ①描画の特徴 | ②心理的な意味 |
| ①紙の下の方に小さく描く | ②自信の低下、自己評価の低さ |
| ①枝先が鋭く尖っている | ②怒り、警戒心、ストレス |
| ①根が描かれていない | ②家庭への不安、安心感の欠如 |
| ①木が左右に傾いている | ②心の揺れ、不安定さ |
| ①線が弱々しい | ②疲れ、抑うつ傾向 |
| ①線が強すぎる | ②緊張、攻撃的な防衛 |
ただ、ここからが本当に難しいところです。
実際に子どもの木🌳を前にすると、この表がかえって怖くなります。
「根が描かれていない」——ほんとうに家庭に問題があるの?
「線が弱い」——この子、うつなの?
気づいた人ほど、その先で言葉に詰まります。
良かれと思った一言に、子どもの表情が固まったという現場の様子があります。
読み取ることより、読み取ったあとのほうが、ずっと繊細でした。
実際のカウンセリングで起きた「小さな奇跡」


まとめ:木は、心の優しい翻訳者
家でも学校でも、紙と鉛筆さえあればできます。
描くのは一本の木だけ🌲
難しい知識はいりません。
それなのに、その人の心の状態がそっと浮かび上がる。
バウムテストは、心理学の世界でもっとも”あたたかい”技法のひとつだと思っています。
まずは、描いてみてください❣️
紙と鉛筆を用意して、木を一本🌲
上手く描く必要はありません。
思うままに‥
描いたあと、その木に「どんな気持ち?」と聞いてみてください。
何か感じたことがあれば、コメントで教えてもらえたら嬉しいです。
あなたの木🌲が教えてくれたこと、聞かせてください〜
そのうえで、ひとつだけお伝えしたいこと!
この記事を読んで、いちばん危ないのは——やさしい人です。
大切な人の力になりたいと思う人ほど、木🌲を深く読もうとします。
そして、読みすぎる。
「根がないのは、私の育て方のせいかな」
「この子、思ってたより深刻なのかも」
そうやって、相手ではなく自分のほうを追いつめていく人を、私は何人も知っています…
ここまでで、木🌲を「読む」ことはできます。
でも——読んだあと、何と声をかけるか?
そこは、この記事には書いていません。
実は、いちばん難しいのはそこなんです‥
良かれと思った一言に、子どもの表情が固まります。
読み取ることより、読み取ったあとのほうが、ずっと繊細でした。
▶︎【500円】その木、決めつけていませんか?——安全に扱うための基本ガイド
• 表のサインを”診断”に変えないための3つの線引き
• 気になる木🌲を見つけたとき、最初にかける一言
• 自分を責めそうになったときの、距離の取り方
こういう方に向けて書きました。
• 誰かの木🌲を見て、何と言えばいいか分からず固まったことがある方
• これから、お子さんや生徒さんの木🌲を見るかもしれない方
• 「気づいてしまったら、責任が生まれる気がする」と感じている方
大切な人を傷つけたくない、と思っている方にこそ届いてほしい内容です。
ここまでが「読み方」の話です。
でも現場で本当に起きるのは、こういうことでした。
線引きは頭に入っている。
なのに、目の前の子どもが泣きそうな顔をしている。
そのとき人は、わかっていることを飛び越えます。
「何かしてあげなきゃ」が、判断軸より先に動いてしまう。
これは知識の問題ではありません。
やさしさの問題です。
やさしい人ほど陥りやすい3つの落とし穴と、判断軸を具体的にまとめています。
紙と鉛筆を用意して、木🌳を一本描いてみてください。
上手く描く必要はありません。思うままに。
描いたあと、その木に「どんな気持ち?」と聞いてみる。
▶︎【500円】善意が裏目に出ないためのバウムテスト——やさしい人ほど知っておきたい3つの判断軸
使ってみて「あ、ここで迷うんだ」と感じたときに、思い出してもらえたら十分です。
バウムテストは、やさしい技法だからこそ——
「正しく読まなければ」「何か見逃していないか」と、かえって不安になってしまう人がいます。
特に、親・支援者・まじめで責任感の強い方ほど、そうなりやすい。
有料noteでは、心理カウンセラー中級として学んだこと・・・
「読みすぎないための視点」と「安心して使い続けるための言葉」
を具体的にまとめています。
「大切な人を傷つけたくない」と思っている方に、届いてほしい内容です。
「安全に使うための土台」ができたら、次は実践の中で迷ったときの話です。
「判断軸①の内容はわかった。
でも実際に木を前にすると、「どこで立ち止まればいいか分からなくなる」
そんなときのための、続編です。
何か感じたこと、気づいたことがあれば、ぜひコメントやレビューで教えてください。
あなたの木🌳が教えてくれたことを、聞かせてもらえると嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊
今さらを、今からへ〜
心理カウンセラー中級 momo
