【Day 36–39】ボローニャ。食と学会と、世界最古の大学の街。



ベルギーからイタリアのボローニャへ移動しました。ボローニャではAIC(イタリア保存歯科学会)とヨーロッパ保存歯科学会(ConsEURO)の合同開催の学会があり、それに参加します。宿泊はAirbnb。学会会場に近くて、快適な良い部屋でした。


朝、近くのスーパーマーケットでハムとピザを買いました。食べたら、とても美味しくてびっくり。夕食も、レストランで外食した日もありましたが、基本的にはスーパーマーケットで肉とチーズを買って焼いて食べる、というような、キッチンがあるAirbnbならではの生活をしていました。これもとても美味しくて良かったです。
安いのに美味しい。ボローニャはイタリアで「美食の都」と呼ばれる街です。フィレンツェやローマのような観光都市の陰に隠れがちですが、イタリア人の間では食の水準が最も高い街の一つとして知られています。ボロネーゼ発祥の地であり、生ハム、チーズ、ワイン――どれを食べても外れがない。スーパーで買ったハムですら美味しい。レストランで食べたボロネーゼパスタ、ティラミスの繊細できめ細やかな味はもちろん素晴らしかったですが、地元のスーパーのPizza、普通のジェラート屋さんで食べたピスタチオ味のジェラート、もとても美味しかったです。

<写真ペア:左:UROSがお勧めしてくれた地元のジェラート屋さん。右:Airbnbで食事(ハム・チーズ・ワイン)>




午後からはボローニャ大学を訪問しました。案内してくれたのはUROSです。セルビア出身で、イタリアで歯科医師免許を取得し、こちらで研究と臨床をしています。直接会うのは初めてでしたが、私と同じルーベン大学に留学していたことがあり、共通の友人がいたため紹介してもらいました。
ボローニャ大学は、1088年に創立された世界最古の大学です。その歴史は約1000年。ルーベンの石畳を見て「古い」と感じていましたが、ここに来るとスケールが違います。今も学生が学び、教授が研究する現役の大学でありながら、建物の一つひとつがそのまま歴史の塊のようです。
歯科の設備も興味深かったです。ヨーロッパでは診療室内に普通にレントゲン装置が設置されています。日本では鉛で囲まれた専用のレントゲン室が必要なので、この違いは印象的でした。歯科医療の基本的な目標は同じでも、設備の考え方や規制のあり方は国によってかなり違います。




大学見学の後はUROSと街の中心部へ。ボローニャの旧市街には「ポルティコ」と呼ばれるアーケード状の回廊が続いています。雨が多い街ならではの建築文化で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。街を歩いているだけで、屋根があって濡れない。UROSが街を案内してくれながら、この街の歴史を感じました。

UROSと別れたあと、スターバックスで学会の予習をすることにしました。
私は、旅先でスターバックスをよく利用します。Wi-Fiが安定していて、長時間いても過ごしやすく、パソコン作業がしやすい。どの国に行ってもある程度同じ環境で作業できるので、旅の途中ではとてもありがたい存在です。
ところが、ボローニャにはスターバックスが一店舗しかないそうです。
UROSによると、イタリアでは昔からカフェ文化がとても強く、エスプレッソを一杯さっと飲んで、少し会話をして、また街へ戻っていくようなスタイルが日常なのだそうです。コーヒーは、長時間パソコン作業をする場所というより、生活のリズムの中にある短い休憩のようなものなのかもしれません。

そう考えると、スターバックスのようなアメリカ式のカフェが、イタリアであまり多くないのも分かる気がしました。
日本で置き換えるなら、昔ながらの喫茶店や立ち食いそばの文化が根付いている街に、海外式の大きなチェーン店が入ってくるような感覚なのかもしれません。便利ではあるけれど、地元の人にとっては「いつもの一杯」とは少し違う。
私はスターバックスが好きです。でも、イタリアの人たちが大切にしているカフェ文化も、とても素敵だと思いました。
街によって、コーヒーの楽しみ方も違うんですね。


ボローニャでの学会は3日間でした。AICとConsEUROの合同開催で、とても良い勉強になりましたし、楽しい雰囲気でした。学会プログラムの一環で6時半からのジョギング7kmに参加したり、学会主催のパーティに参加したり、勉強だけではない楽しさがありました。






ボローニャは、観光地として有名な街ではありません。でも来てみると、食が美味しくて、大学の街としての知的な雰囲気があって、ポルティコを歩くだけで楽しかったです。
