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『説明しなさい』は“=”で考える 接続語が手がかり

国語でよく出る「説明しなさい」とは?

国語の文章読解でよく出会う問題のひとつに、
「傍線部を説明しなさい」という設問があります。

この「説明」の意味って考えたことありますか?

「説明くらいわかるよ」と思われるかもしれません。

でも、国語に苦手意識をもつ子どもほど、この「説明」の意味を深く理解していないことが多いのです。かくいう私も考えたことがありませんでした。

実は、こういった基本語ほどしっかりとしたイメージを持っていることが大切です。

「説明」の正体をしっかり理解しているかどうかで、国語の読解力に大きな差がつきます。基本語を“わかったつもり”で済ませてしまうと、学びがそこで止まってしまうからです。

そこで今回は「説明とは何か?」を、算数ともつなげながら考えていきましょう。

今回は接続語の世界シリーズ③です。
前回・前々回は以下です。よろしければこちらも読んでみてください。

「説明」は接続語にヒントがある

説明という言葉は、国語の設問だけでなく、実は接続語の働きにも含まれています。

説明の接続語には、大きく分けて以下の4種類があります。

たとえば(具体例)
つまり(言いかえ)
なぜなら(理由)
ただし(補足)

説明と補足は分ける場合もありますので、説明するとは具体的に説明したり、言い換えて説明したり、理由を説明することだと言えそうです。
この3つを意識すると、「説明」とは単に“言葉を増やすこと”ではなく、
内容を=(イコール)でつなぎ直す作業だとわかってきます。

「つまり」=言いかえが基本

特に大事なのは「つまり」です。

「つまり」とは、短くまとめることだと誤解されがちですが、実は本質は“言いかえ”です。
短くても長くてもかまいません。大切なのは「他の言葉で置き換えること」です。

例えば「冷蔵庫」を説明すると、

冷蔵庫=食品を低温で保存し、腐敗や劣化を防ぐための家電製品

となります。

このときに絶対に避けなければならないのは、「冷蔵庫は冷蔵庫だ」という説明です。
同じ言葉を繰り返し使うだけでは「説明された」とは感じません。

説明とは、必ず他の言葉で=(イコール)をつなぐことなのです。

具体例の「たとえば」

次に「たとえば」を見てみましょう。

例えば「家具」を説明するときは、

家具=人が座る・寝る・収納する・作業するための生活道具

と表現できます。椅子やベッドやタンスや机など、と言い換えても同じです。
これは抽象的な言葉を具体的に置き換える作業。

ここでも、やはり「=」でつながっていますね。

算数と同じ仕組みだった!

ここで算数を思い出してみましょう。

3+5を計算しなさい。
ア   7
イ   8
ウ   9

答えは 3+5=8 なのでですね。

これは言いかえれば「3+5を説明しなさい」と同じこと。
算数では数字を=でつなぐ作業をしているのに対し、
国語は文章や言葉を=でつなぐことを日本語でやっているだけなのです。

つまり国語の「説明問題」は、算数の計算と同じ構造を持っています。

「なぜなら」で理由をつなぐ

最後に、少し難しく感じる「なぜなら」を見てみましょう。

「なぜなら」は、一見、単に情報を付け足しているように見えますが、実は前後の文をしっかりとした関係でつなぐ「=」の役割を果たしています。

例えば、「僕は傘をさした」という行動(結果)があったとします。これに理由を加えて、

僕は(雨が降ってきたから)傘をさした。

という文にすることで、「傘をさした」という結果と「雨が降ってきた」という原因が、「この行動は正しい」「この行動には理由がある」という形でぴったりと結びつきます

国語で「理由を説明しなさい」と問われたら、それは「傍線部(行動や結果)が起こった理由を、文章中から見つけ、『それってこういうことだよね』と等式が成り立つように示しなさい」ということです。

つまり、「なぜなら」も、「3+5=8」と同じように、「結果と原因が矛盾なくつながっている」という等式を成立させるための大切な作業なのです。

保護者が知っておきたい「説明問題」の本質

では、改めて考えてみましょう。
国語の文章読解で出る「傍線部を説明しなさい」という問題。

これはつまり、

傍線部と=(イコール)の関係を保ちながら、他の言葉で言いかえなさい

という問いかけと解釈できます。

実は文章読解で出てくる説明文そのものも、同じ原理で成り立っています。
複雑な計算式を解くために途中式を重ねていく算数のように、
イコールを何度も言葉でつなぎ直していくのが「説明文」の構造なのです。

まとめ:国語は算数と同じ“=の学び”

ここまで見てきたように、

「つまり」=言いかえ
「たとえば」=具体例
「なぜなら」=理由づけ

ちょっとずつ違いますが、どれもが=の関係を根底にもっています。

国語の説明問題を解くときは、
「算数でイコールをつなげるのと同じことを、日本語でやっている」と考えると理解しやすくなります。

保護者の方にとっても、「国語の『傍線を説明しなさい』という問題は算数の計算と同じ問題をやっている」とわかると、
お子さんへの声かけがぐっとシンプルになります。

「国語は苦手でも、説明をイコールと言い換えてみるとシンプルに考えられるよ」
そう伝えるだけで、お子さんの国語へのハードルがぐっと下がるはずです。

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