「やっぱりやめます…」からアパート7棟購入まで。クソ客だった私を変えた仲介業者の言葉
一歩踏み出す勇気が、未来を変える。
それは大げさでも何でもなく、私が経験した本当の話です。
ここには、こうすれば不動産が買える!といったノウハウは書いていません。そういった情報はネットや書籍にいくらでも優良なものがある。
本記事では、私が最初の築古アパートを買うまでの葛藤と、今読んでもザワザワする、実際に仲介業者さんとのやり取りで受け取った胸が痛むほどの厳しいメールも掲載しています。
収益不動産、その『1棟目が怖い』のは当たり前。
一歩踏み出す勇気を得たい方へ、実体験に基づいた“突破の記録”を綴ります。
初めて収益不動産を買う時は、どうしても『現状維持バイアス』との戦いを避けられません。
『現状維持バイアス』とは、人が変化を避け、今の状態を維持しようとする心理傾向のことです。
これは不動産投資において、とりわけ1棟目を買うときに強く現れます。
多くの人が『最初の1棟』がなかなか買えずに足踏みしてしまうのは、この心理バイアスが働いているからというのは大きな理由でしょう。
1棟目を買ったことがある人なら共感してもらえると思いますが、2棟目、3棟目と増やしていく過程では、この購入における心理的ハードルが少しずつ下がっていきます。
実際に不動産を買って運用していくと、「あれ?意外とやれるかも」と思えるようになる。
実際にやってみることで「不安」が「自信」に変わっていくのですが、これは経験がもたらす非常に大きな変化です。
ところが、最初の1棟に関しては何しろ実体験が一切無い。
私達は出来ればリスクを冒したくないと考える生き物ですから、結果的に『買わなくてもいい理由』を、無意識のうちに探してしまっているという事は多いにあるでしょう。
例えば
金利が上がってきている
融資条件が厳しくなっている
自己資金が足りない
築年数が古すぎる
等々、不動産購入は今じゃない、という理由はいくらでも出てきます。
でも、それって本当に正当な理由でしょうか?
よくよく考えてみると、それは“合理的な判断”というより『変わらない事で安心したい』という気持ちの現れかもしれません。
もちろん、不動産投資にはリスクがあります。
空室対策や修繕対応、管理業者とのいろんなやり取りなど、決して不労所得と呼べるものではないでしょう。
購入前までに絞ったとしても、十分な下調べ、融資交渉、収支シミュレーション、自己資金の確保など準備する事も多い。
しかし、それら全てをクリアしてもなお『最初の一歩』が異常に重たく感じるのは、きっと理屈ではなく心のバイアスが大きいのではと思います。
もし仮に、あなたが今年1000万円の築古の物件を購入して10年の融資を組んだとします。1年後には、12回の元本返済が進み、多少のキャッシュフローが積み上がり、大家としての経験も積まれている。
それに対して『今は様子見で…』と保留した自分は、来年も今と同じ場所に立ち続けているかもしれません。
思い切って不動産賃貸業のスタートを切った自分とは大きな差が開いていてもおかしくない。
一見するとリスク回避のように見える『様子見』は、実は大きな機会損失かもしれないのです。
融資は時間を味方につけてこそ意味を持ちます。
1年早く始めれば、その分返済は進み、銀行に対しての実績が積み上がる。
これは複利的に効いてくる資産形成の大きなポイントです。
とはいえ、何でもいいから今すぐ買え、と言いたいわけでは決してありません。
日々の行動が“前進”につながっているかどうかは定期的にチェックしたい。
物件を探しているだけの現状に満足してないか?
いつかのためと勉強だけして、足を使う事を辞めてないか?
まだ頭金が足りないからと、物件探しを怠っていないか?
来るべき時に備えて、たくさん物件を見る、切り詰めるところは切り詰めてしっかり頭金を貯める、他の副業などで稼ぎを増やす。
いろんなアプローチがありますが、虎視眈々と準備を進めましょう。
さて、話を現状維持バイアスへ戻します。
私自身も最初に収益アパートを買う時は、本当に怖かった。
何度も回答を保留して、融資が伸びなかったら内心「ホッ」としながら仲介業者さんに「融資が届かないので今回は見送りたいです…」なんて言ったりしたものです。
ここから、実際に私が当時の仲介業者さんにクソ客ムーブを発動して喝を入れられた事を、当時の実際のメールを引用しながら紹介します。
この時に初めて買った物件のスペックは以下の通りです。
今も買うかと言われれば微妙ですが、始めるには手頃な価格と利回りだったかも知れません。
築35年の木造10戸前の単身アパート
購入価格は2200万、利回り17%
横須賀の特急が停まらない駅徒歩20分
坂の上の擁壁物件
駐車場無し

融資は三井住友トラストさんから1000万、売主さんから800万、自己資金500万での購入でした。
購入当初は満室でしたが、すぐに4戸の退去が出た後に、必死の営業回りで半年で満室に戻し、今では既に売却済です。
1棟目アパを10室満室で購入しその半年後に4部屋連続退去という試練がありました。
— ㌀まっちゃん@不動産と民泊と5分ラジオ (@takashim51) February 18, 2022
ターミナル駅前の客付仲介さんを営業回り、ステージング、募集条件見直し、管理会社変更、室内物干し設置など、出来る事は全部やって満室復帰。
やる事やれば何とかなるという成功体験は、今でも心の支えになってます。 pic.twitter.com/P6wGfydR8g
当時の仲介業者さん自身もサラリーマン時代に不動産投資を開始された大家さんで、不動産賃貸業で開業独立された方でした。
築古アパートを50棟くらい所有されてたと記憶しています。
そんな先輩大家さんに叱咤激励されたメールですが、今読み返しても胸がザワザワします。
ここまで言われてやっと決心出来た。
今では感謝すら覚えている、そんなリアルなやり取りをぜひ覗いてみて下さい。
最初に、やはり築古の収益アパートを買う事が怖い私は、ネットでいろんな情報を集めて業者さんを質問攻めにします。
これは、気を付けないとあなたも陥ってしまう大家ワナビーの罠かもしれません。
【私から仲介業者さんへ】
現地を確認しました結果、購入判断の前に以下の懸念事項をクリアにしたく存じます。
- 建物の検査済証の確認
- 建物下部の擁壁の検査済証の確認
-インスペクション実施の可否
特に北側外壁下部に、目視で判別可能な膨らみ(最大で5cm程)がありました。膨らみの原因は分かりませんが、外壁の内側で基礎部の鉄部材が錆びて爆裂のような症状がおきていないか不安です。
(基礎部の構造の詳細が分かりませんので、すべて推測ですが。)
もし、安全性確保のために基礎部の大規模な修繕が必要となれば、購入は再考したいと思います。
以上を鑑み、インスペクションの可否について売り主様にお伺い頂ければ幸いです。
また以下については、可能な範囲でお教え頂きたく存じます。
現入居者の契約年月日、勤務先(職種・属性等)、家賃の支払い状況は特に問題無いか
以上、引き続きお手数お掛け致しますが、何卒よろしくお願い致します。
築古の物件を買うので、やはり気になる点はクリアにしておきたいです。
特に入居者さんの属性なども、できるだけ抑えておきたい。
当たり前ですよね。
業者さんは必ず質問に答えてくれると思っていた私は圧倒的消費者マインドでした。
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