社長の時間を奪う!「『あの人に聞かないと分からない』会社は危ない」
「この機械のことは○○に聞いてください」
「その現場は○○しか分かりません」
「この材料は○○が発注しています」
「このお客様のことは○○さんじゃないと対応できません」
現場を持つ会社では、こういう会話は珍しくありません。
建設業でも、製造業でも、設備工事でも、整備業でも、清掃業でも同じです。
誰かが詳しい。
誰かが担当している。
誰かが長くやっている。
それ自体は悪いことではありません。
むしろ、頼れるベテランがいる会社は強い。
ここまではその通りです。
しかし問題は、
「その人が一番詳しい」
ことではありません。
「その人に聞かないと、他の誰にも分からない」
ことです。
この違いは非常に大きい。
前者は信頼です。
後者は依存です。
そして私は、この
「あの人に聞かないと分からない」
が多い会社ほど、見えない時間損失を抱えていると思っています。
しかも厄介なのは、普段はそれが問題になりにくいことです。
本人が毎日出勤している。
いつも通り働いている。
現場も何とか回っている。
だから社長も、
「まあ、そういうものだろう」
と思ってしまう。
しかし、本当にそうでしょうか。
私はここを、
感覚で済ませず、経営指標として扱った方がいい
と思っています。
「○○さんに聞けば分かる」は、一見便利に見える
例えば、こんな場面を考えてみてください。
現場から電話が入る。
「この材料、前回と同じものでしたっけ?」
事務所の人が答える。
「その件は○○さんに聞いてください」
別の日。
機械が少しおかしい。
若手が言う。
「この機械のことは○○さんしか分かりません」
また別の日。
お客様から問い合わせが来る。
「今どこまで進んでいますか?」
すると、
「担当の○○が今日休みなので、確認して折り返します」
こういう会話、ありませんか。
一つひとつは普通に見えます。
むしろ、
「詳しい人に聞けば早い」
ので合理的にも見えます。
しかし会社全体で見ると、これは非常に危うい構造です。
なぜなら、
会社の中にあるべき情報が、人の頭の中に入ったままになっている
からです。
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