士業は専門用語を使った瞬間に紹介を失う|分かりやすさが命
士業の方と話していて、いつも思うことがあります。
士業は、真面目で正しい説明をします。
でも、紹介が増えない士業には共通点があります。
専門用語を使いすぎる。
本人は丁寧に説明しているつもりでも、
実はその瞬間に「紹介の芽」を潰しています。
今日は少しストレートに書きます。
1. 紹介は“あなたの口”から生まれない
紹介は、あなたが話して生まれるのではありません。
紹介者が話して生まれます。
つまり紹介は、紹介者の口を通る仕組みです。
ここを理解していないと、
「自分は正しく説明しているのに、なぜ紹介が出ない?」
となります。
紹介者は、あなたの専門家ではありません。
紹介者は、あなたの説明を“覚えられる人”でもありません。
紹介者ができるのは、せいぜい一言です。
「この人、〇〇を解決してくれるよ」
「この人に頼むと、〇〇がラクになるよ」
「この人に相談すると、〇〇が早く進むよ」
ここに専門用語が入った瞬間、紹介は止まります。
2. 専門用語は「紹介者の脳内検索」を止める
紹介者は紹介先に言います。
「えっと、遺留分の…」
「不利益変更が…」
「株価算定が…」
この瞬間、紹介先はこう思います。
「難しそう」
「よく分からない」
「今じゃなくていいか」
紹介者もこう思います。
「自分がちゃんと説明できない」
「紹介して変だったら申し訳ない」
「別の人を紹介した方が安全かも」
紹介は“安心”がないと出ません。
専門用語は、その安心を壊します。
3. 重要なのは「翻訳」ではなく「効能化」
よく「専門用語を分かりやすく説明しましょう」と言われます。
でも、単なる翻訳では弱い。
必要なのは、効能化です。
つまり、相手が得することを一言で言う。
例を挙げます。
相続
×「遺留分の問題を整理します」
◯「相続で揉める火種を先に潰します」
労務
×「就業規則の不利益変更が…」
◯「会社が守れるルールに整えます」
税務
×「税務顧問で…」
◯「社長が数字で迷わなくなります」
法務
×「契約書レビューを…」
◯「社長が損しない契約に整えます」
専門用語を言わないのではありません。
入口では言わない。
これがポイントです。
入口は分かりやすく。
中身はプロとして精密に。
順番です。
4. 分かりやすさは“親切”ではなく「売上設計」
分かりやすく話すのは、性格の問題ではありません。
売上設計です。
なぜなら紹介が増えると、
次のような好循環が起きるからです。
合う顧客が増える
不毛な説明が減る
相談対応が短くなる
成約率が上がる
単価も上げやすくなる
未来投資時間が生まれる
士業が忙しいのに売上が伸びない最大要因は、
「説明コスト」と「対応コスト」です。
専門用語が多い人ほど、
説明が長くなり、対応が増えます。
これが未来投資時間を奪い、売上が頭打ちになります。
5. 今日からできる“紹介が増える言い方”の型
最後に、今日から使える型を渡します。
士業の紹介トークは、この一文でいい。
「〇〇の人の△△を、□□にします」
〇〇:ターゲット(誰)
△△:痛み(どんな困りごと)
□□:効能(どう変える)
例:
「忙しい社長の相続の不安を、揉めない形に整えます」
「労務トラブルが怖い社長の不安を、先に潰します」
「数字が苦手な社長の迷いを、見える化して減らします」
紹介者が“言える”言葉になった瞬間、紹介は増えます。
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