見出し画像

▶ 動脈と静脈理論シリーズ 全章はこちら(目次記事) https://note.com/takashima_time/n/n22f5a502b75a


はじめに

この章は、シングルで事業をしている経営者に向けて書いています。

パートナーがいない状態で、ひとりビジネスや士業を営んでいる方です。

最初に言っておきます。

あなたが疲弊しているのは、能力の問題ではありません。構造の問題です。

一人で動脈と静脈を両方担っているから、疲れるのは当然です。むしろ、よくここまでやってきたと思います。

この章では、その構造を正確に見て、どう整えるかを話します。

一人で担うということ

パートナーがいる経営者は、意識していなくても役割が分かれています。

外で戦う(動脈)。家で整える(静脈)。

完全にきれいに分かれているわけではありませんが、構造として機能しています。戻れる場所がある。受け止めてもらえる場所がある。感情を整理できる場所がある。

シングルの経営者には、これがありません。

外で戦って、帰ってきても誰もいない。自分で感情を整理して、自分で回復して、また次の日に向かう。

動脈と静脈を、完全に一人で担っています。

体で考えると、わかりやすい。

心臓が動脈の血液を送り出しながら、同時に静脈の血液を回収する。本来別々の機能が、一つの心臓に集中している状態です。

これは、構造として過負荷です。

疲れるのは当然です。消耗するのは当然です。時間が足りない感覚になるのは当然です。

シングル経営者の一日を解剖する

シングルで事業をしている経営者の一日を、正確に見てみます。

朝、起きる。今日のタスクを確認する。メールを返す。顧客対応をする。営業の準備をする。発信をする。商談に出る。帰ってくる。事務処理をする。また明日の準備をする。寝る。

これが動脈の時間です。

では静脈の時間はどこにあるか。

振り返りをする時間。戦略を考える時間。感情を整理する時間。回復する時間。誰かに話を聞いてもらう時間。

これが全部、自分でやらなければなりません。

でも現実はこうなっています。

動脈の仕事が終わると、疲れています。疲れているから、静脈の仕事をする気力がない。「明日やろう」になる。明日も動脈で埋まる。また「明日やろう」になる。

静脈の時間は、永遠に来ません。

結果、どうなるか。

動脈だけで走り続けます。静脈がゼロのまま、前に進もうとします。流れが詰まっていきます。

これがシングル経営者の典型的な構造です。

ここから先は

3,019字

¥ 2,200

Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?