【50歳からの家】50代の家づくりは「引き算」が成功の鍵
■ なぜか疲れる家の共通点
「せっかく整えたのに、なぜか落ち着かない」
「不便ではないはずなのに、疲れる」
50代の家づくりやリフォーム相談で、
こうした声を聞くことがあります。
よく見ると、その多くの家に共通しているのが、
“足し算をしすぎている”ことです。
■ 若い頃の家づくりは「足し算」が正解だった
20代・30代の家づくりでは、足し算は正解でした。
収納は多いほどいい
部屋数は多いほうが安心
機能は充実しているほど便利
将来のために、念のため入れておく
忙しく、先が見えにくい時期には、
「足しておく」ことで不安を減らしていたのです。
■ 50代になると、足し算が重たくなる
ところが50代になると、暮らしの前提が変わります。
子どもが巣立つ
使わない部屋が増える
管理や掃除が負担になる
選択肢が多すぎて落ち着かない
この段階で、若い頃の足し算をそのまま残すと、
家が“重たい存在”になってしまうことがあります。
■ 引き算とは、減らすことではない
引き算の家づくりというと、
「我慢する」「削る」というイメージを持たれがちです。
でも、本当の引き算は違います。
使っていない部屋を手放す
役割が重なっている空間を整理する
「念のため」を見直す
管理の手間がかかるものを減らす
これは、暮らしを貧しくする行為ではなく、
暮らしを軽くするための整理です。
■ 引き算の先に、本当に大切なものが残る
不思議なことに、引き算を進めていくと、
「これだけは残したい」というものが見えてきます。
一番長く過ごす場所
夫婦で自然に集まる空間
自分一人で落ち着ける場所
手入れしながら付き合いたい素材や家具
引き算は、
暮らしの優先順位を浮かび上がらせる作業でもあります。
■ 引き算は、話すことでしかできない
何を引くかは、
図面やカタログでは決められません。
今の暮らしで、何が負担か
これから先、続けたいことは何か
実は、もう必要ないものは何か
こうしたことを、
時間をかけて話す中で、少しずつ見えてきます。
だから50代の家づくりでは、
話す量が、引き算の質を決めるとも言えます。
■ 引き算の家は、心に余裕を生む
引き算ができた家は、
不思議と静かで、落ち着きがあります。
掃除が楽
管理に追われない
家にいるだけで気持ちが整う
50代の家づくりは、
何かを足して完成させるものではありません。
これまで積み上げてきた暮らしを、
一度そっと下ろして、
本当に必要なものだけを残す。
その引き算こそが、
これからの人生を、軽やかにしてくれます。
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