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「嫉妬」は醜い感情か?|記事紹介

人の成功を、素直に喜べない。

そんな経験ありませんか。

友達の子どもが有名校に合格したとき。
SNSでキラキラ子育てを見たとき。
子育てを奥さんに丸投げしている同僚が先に昇進したとき。

「おめでとう!」だの、「すごいね!」だのと、口ではそう言いながら、腹の底ではドス黒い何かが渦巻いている。
そんな自分が嫌でたまらない。
なんて器が小さい人間なんだろう、と自己嫌悪に陥る。

もし、あなたが今、そんな感情に苛まれているとしたら――

おめでとうございます!!
あなたの人生は、まだ「死んで」いません。

今回は、そんなドス黒い感情の正体を鮮やかに解き明かし、まさかの「希望」へと転換させてしまう、魔法のような記事をご紹介します。

筆者のオカンKさんは、職場で評価される後輩を見て、嫉妬や焦りを感じていたのだそうです。
自分の方が頑張っているはずなのに。
なんであの人ばかり、と。

そんな「幼い感情」に嫌気がさしていたとき、ある言葉に出会い、救われたといいます。

でも最近、こんな言葉に救われた。

“子どもじみた感情は、まだ終わってない証拠”

嫉妬も焦りも、決して悪者じゃない。
「自分にまだ可能性がある」と、心のどこかで信じているからこそ出てくる。

本当に諦めた人は、もう誰にも嫉妬しない。

むしろ感情がざわつくのは、
「まだ前を向いていたい」と思っている証拠なのだそうだ。

【嫉妬と焦りの正体】大人になったはずなのに、心だけが追いつかない日がある。|オカンK

本当に諦めた人は、もう誰にも嫉妬しない。

この感覚、実は心理学でも研究されています。

オランダのある大学の心理学者の研究チームは、2009年に発表した論文で、嫉妬(Envy)には明確に異なる2つの種類がある、としました。

  • 良性妬み(Benign Envy)

  • 悪性妬み(Malicious Envy)

です。

論文ではこう書かれています。

良性妬みの経験は、自分の立場を向上させるための昇進意欲につながる。
…the experience of benign envy leads to a moving-up motivation aimed at improving one’s own position…

Van de Ven, N., Zeelenberg, M., & Pieters, R. (2009) "Leveling up and down: The experiences of benign and malicious envy"

一方で、「悪性妬み」は相手を引きずり下ろしたいという、破壊的な感情を指します。

要するに、
「良性妬み」は自分を上げたい、
「悪性妬み」は相手を下げたい、

ですね。

面白いのはここからです。
別の研究によれば、

「良性妬み」を感じた人は、
実際に努力量が増え、
パフォーマンスも上がる

のだとか。

日本人大学生251人を対象とした研究では、こんな結論が出たそうです。

「良性妬み」のレベルが高い学生はより高い目標を設定し、結果としてより高い学業成績を達成することが判明した。
対照的に、「悪性妬み」にはそのような効果は見られなかった。

The students with higher levels of benign envy were found to set goals higher, and as a result achieved higher levels of academic performance. In contrast, no such effect was found for malicious envy.

Sawada and Fujii (2016) "Do envious people show better performance?: Focusing on the function of benign envy as personality trait"

つまり、オカンKさんが気づいた、

「嫉妬=まだ前を向いていたいと思っている証拠」

という話、思いっきり証明されちゃってます。

脳が「お前ならまだやれる」「あいつの場所にたどり着ける」と判断しているからこそ、強烈な不快感情(嫉妬)というアラートを鳴らして、あなたを行動に駆り立てようとしているわけです。

逆に言えば、本当にどうでもいい相手や、絶対に手が届かないと諦めている相手(例えばイーロン・マスクとか、大谷翔平とか)には、私たちはリアルな嫉妬を感じません。

嫉妬を感じる。
心がざわつく。

それは、あなたの本能が、

そこは、本来お前がいるべき場所だろ!

と叫んでいる声に他ならない、と。

記事の中でオカンKさんはこう締めくくります。

年齢を重ねても心がざわつくのは、
まだ人生に真剣だから。
まだ自分と向き合う気があるから。

この結論に至るまでの思考のプロセスが、本当に美しい。

こうして読んでみると、ただの陳腐な感情論なんかでは全くなく、人間の本質を鋭く突いた名文ではないでしょうか。

自分の中の「醜い感情」に押しつぶされそうになっている方は、ぜひ全文を読んでみてください。
きっと、そのドス黒いエネルギーが、明日に向かって突き進むためのエネルギーに変わるはずです。


作品としての記事解説は、いったん以上です。

以下、個人的な蛇足話です。

私は新卒でとある中央省庁に入り、いわゆるキャリア官僚として働いていました。入省当時は、同期の誰がどのポストに就いただとか、誰がエースコースに乗っているだとか、そんな噂話を聞くたびに心がざわついたものです。

「あいつより俺の方が働いてるのに」
とか、
「なんであいつが評価されるんだ」
とか、
「いや、だって、毎日8時から30時まで働いてんのに、20時くらいに帰れるような部署にいるやつらのほうが評価されてるって、アタマおかしいだろ!!」
とか。。。笑

まさに、嫉妬と焦りの塊でした。
毎晩のように奥歯をガッチガチに噛み締めながら、それでも負けたくない一心で書類の山と格闘していました(実際、当時の食いしばりのせいで、今でも奥歯は痛いです)。

でも、そんなことより家族を守らなければ。子どもを育てなければ。
こう決心して、民間企業へ転職しました。

するとどうでしょう。

あれほど気になっていた同期の出世情報なんぞ、

嘘のようにどうでもよくなった

のです。笑

「へー、あいつナントカ局のナントカ課に行ったんだ~。がんばってるな~!」と、本心からそう言えるようになりました。

家族と一緒に過ごすようになって、心が穏やかになっただけかもしれません。

でも、それは裏を返せば、
「官僚としての私は死んだ」
ということでもありました。

もう二度と、彼らと同じ舞台で競うことはない。
あれほど憧れた山のテッペンに、自分がたどり着く可能性はゼロになった。
自分の人生における「官僚」というチャプターには、完全に幕が下りた。

「嫉妬」が消えるというのは……そういうことです。
平和なことかもしれませんが、同時にむなしいことでもあります。

なぜなら可能性の死ですから。

だからこそ、今、何かに強烈に嫉妬しているあなたへ。

その苦しみは、あなたがまだその道で戦おうとしている証です。
ファイティングポーズを下ろしていない証拠です。

どうか、その「ドス黒い感情」を大切にしてください。
無理に消そうとしたり、綺麗な言葉でフタをする必要なんてありません。
その感情は、あなたを今の場所から、まだ見ぬ高みへと押し上げてくれる大事なエネルギー源です。

嫉妬上等!!
焦り上等!!

醜くたっていいじゃないですか。
それこそが、生きてる証そのものなんですから。

(ご参考 1/2)あなたの記事を紹介させてください!

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(ご参考 2/2)論文のファイル

今回ご紹介した「良性妬み」「悪性妬み」の元論文のPDFです。
なんかめっちゃわかりづらいところにあったので、一応ここに置いておきますね。

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東大卒2児ママの夫 お気持ちめちゃくちゃ嬉しいです!でも、本当にいいんですか?