フィジカルAIの定義と実現に向けたコア・テクノロジーを解説《TELESCPOE Magazine》

以下、TELESCOPE Magazineの記事より引用

AIの活用範囲が広がり、その能力が急激に高まった。私たちの生活・ビジネス・社会活動は、あらゆる面が劇的に変わりつつある。人間とAIが共生する未来がやってきたことを実感している人は多いのではないか。ディープラーニングから生成AIへと進化したAIは、今後も、AGI(汎用人工知能)やASI(人工超知能)へとさらなる進化を遂げ、そのインパクトが、さらに増大・拡大していくことだろう。ただし、これまでのAIの活動領域は、仮想空間(デジタル世界)の中だけに限定されていた。AGIやASIが登場しても、この点は変わらない。私たちが生きる現実空間(フィジカル世界)では、人・モノ・環境の不確定な状態や想定外の現象・出来事が次々と起きる。これまでのAIの進化軸の中では、こうした現実空間を認識・理解し、複雑な行動を自律的に実行することはできなかった。このため、AIが生み出した解析結果や生成物を現実空間の中で活用する際には、別途、人間の認知能力や臨機応変に柔軟対応する運動能力を介する必要があった。その一方で、すでに自動運転車のように、デジタル世界でのAIの威力をフィジカル世界へと拡張する取り組みが出てきている。高度な状況判断能力を持つAIに、目と耳となるカメラやセンサー、手や足となる走行・操舵・停止の自動制御機構を付与することだ。そして今、自動車以外の領域でも、同様に、AIに“身体性”を付与して、フィジカル世界を“見て”、状況を“理解し”、判断して“行動”までつなげる、現場志向のAIへと進化させるための技術開発と応用開拓が加速してきた。AGIやASIへと知的能力を高度化していく進化軸とは方向性が異なる、新たなAIの進化軸、「フィジカルAI(学術的にはエンボディドAI(Embodied AI:身体性AI)とも呼ばれる)」である(図1)。

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フィジカルAIの定義と実現に向けたコア・テクノロジーを解説


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