人類、約半世紀ぶりの月へ NASAの有人月フライバイ・ミッション「アルテミスII」を徹底解説
以下、TELESCOPE Magazineの記事より引用
地球から約38万km先に広がる月世界に、人類が最後に足を踏み入れたのは1972年12月だった。米国が国の威信をかけて推し進めた「アポロ計画」。その最後のミッションとなった「アポロ17」の司令官ユージン・サーナン宇宙飛行士は、月を離れる際に次の言葉を残した。
「いま、月面から最後の一歩を踏み出し、故郷へ帰ろうとしています。しばらくの間――あまり長くならないと信じていますが――人がここを訪れることはないでしょう。(中略)我々は来たときと同じように、ここタウラス・リトロー地域(着陸地点)を去ります。そして神の御心があれば、全人類への平和と希望を携えて、我々はまたここに戻ってくるでしょう」。
この言葉は、月からの別れの挨拶であり、未来へ向けた誓いでもあった。それから約半世紀を経たいま、米国を中心に国際協力で進む新たな有人月探査計画「アルテミス計画(Artemis Program)」が動き出している。そして、早ければこの4月にも、有人飛行ミッション「アルテミスII」が実施されようとしている。アルテミス計画が目指すのは、単なるアポロ計画の再演ではない。世界各国と民間企業が力を合わせ、月に滞在し、そして火星へ挑む――。そんな宇宙大航海時代の実現である。
この記事でわかること
