vol.8 お茶を飲んで身体冷えていませんか?【体質チェック付】今のあなたに本当に必要なお茶の選び方
今夜、温かいお茶を飲みながらふと、「このお茶、私の身体を温めているのかな?それとも冷やしているのかな?」と思ったら──。 その答えは、お茶の「発酵度」とあなたの「今の体質」を知ると、すっと腑に落ちます。
毎日の暮らしの中で、何気なく選んでいる一杯のお茶。
良かれと思って飲んでいても、もしかすると今の身体には合っていない……
なんてこともあるかもしれません。
今夜はそんなお茶と身体の不思議な関係を、少し「夜話」としてお話しさせていただきますね。
今のあなたの体調はどっち?「熱ごもり」or「冷え」チェック
お茶には体を「冷やす」ものと「温める」ものがあります。
今の自分の体がどちらのお茶を求めているのか、まずは最近の体調をチェックしてみましょう! 当てはまる数が多い方が、あなたの今の状態です。
A:もしかして「熱ごもり」タイプ?
(東洋医学でいう、体に余分な熱がこもっている状態)

B:もしかして「隠れ冷え」タイプ? (東洋医学でいう、体の芯やエネルギーが冷えている状態)

診断結果:あなたにぴったりのお茶はこれ!
■「A」が多かったあなた 今のあなたは、体に熱がこもり、オーバーヒート気味。 おすすめなのは、体の熱をスッキリ冷ましてくれる【緑茶】や【※白茶】です。イライラを鎮め、頭をクリアにしてくれます。
※白茶(しろちゃ・ぱいちゃ)とは 茶葉の芽が白い産毛に包まれている、発酵度がごく浅いお茶のこと。緑茶と同じく、身体の余分な熱をスッキリ冷ます「涼性」の性質を持っています。 中国では古くから、ほてりや熱を鎮める生薬のように重宝されてきました。渋みが少なく、ほんのり優しい甘みと上品な味わいが特徴なので、イライラを落ち着かせたい夜にもぴったりのお茶です。
■「B」が多かったあなた 今のあなたは、体の芯や胃腸が冷え、エネルギーが不足気味。 おすすめなのは、内側からじんわりと温めてくれる完全発酵の【紅茶】や【プーアル茶】です。血の巡りを良くし、冷えからくる不調を和らげます。
■「AとB、同じくらいだった!」というあなた どちらにも偏りがない、またはバランスが揺らいでいるあなたには、熱を冷ましすぎず温めすぎない中間の性質(平性)を持つ**【烏龍茶】**がおすすめです。
いかがでしたか? 「温かい緑茶を飲んでいれば身体が温まる」と思っていた「隠れ冷え」タイプの方、ちょっとハッとしたかもしれませんね。
では、なぜお茶によって身体への作用が違うのでしょうか。 ここからは東洋医学と西洋医学、2つの視点から紐解いていきましょう。
1. 【東洋医学】お茶は「温める」のか「冷やす」のか?
東洋医学において、飲食物が体に与える影響は「五性(ごせい)」という概念で分類されます。お茶の場合、その性質を決定づける最大の要因は「発酵度」です。
茶葉の「発酵」が性質を変える 茶葉はもともと、摘みたての状態では身体の熱を取る「寒性・涼性」の性質を持っています。
しかし、発酵(酸化)が進むにつれて、その性質は「温性」へと変化していくのです。
冷やすお茶(寒・涼性):緑茶、白茶 体内の余分な熱を取り除き、消炎作用や解毒作用が期待されます。夏場や、体に熱がこもっている時に適しています。
温めるお茶(温・熱性):紅茶、黒茶(プーアル茶など) 発酵が完全に進んだお茶は、お腹を温め、血の巡りを良くする働きがあります。冷え性の方や冬場に適しています。
中間のお茶(平性):烏龍茶(発酵度による) 体を冷やしも温めもしないため、季節を問わず飲みやすい性質です。
五行理論における分類 五行(木・火・土・金・水)の観点では、お茶は主に「火」と「木」に関係が深いと考えられています。
味(五味): お茶特有の「苦味」は五行の「火」に属します。苦味には「降下・乾燥」の作用があり、心臓の熱を下げ、気を落ち着かせる効果があります。
関連臓器: 肝(木)と心(火)に働きかけるとされます。精神的なストレスを和らげ(肝の疎泄)、頭をスッキリさせるのは、五行のエネルギー循環を助けるためです。
2. 【西洋医学】成分から見る「温め効果」と「冷やし効果」
一方で、西洋医学(薬理学)のミクロな視点で見ると、お茶には「温める成分」と「冷やす(結果的に体温を下げる)成分」の両方が含まれており、そのバランスで捉えます。
身体を「冷やす」要因:カフェインとカリウム
カフェインの利尿作用: カフェインには強い利尿作用があります。排尿とともに体内の熱が放出されるため、過剰に摂取すると深部体温を下げる方向に働きます。
カリウム: お茶に多く含まれるカリウムも利尿を促します。
身体を「温める」要因:テアニンとポリフェノール
テアニン(リラックス効果): お茶に含まれるアミノ酸の一種で、副交感神経を優位にします。血管が拡張し、末梢の血流が改善されることで、手足の冷えを和らげる「温め効果」が期待できます。
茶重合ポリフェノール(紅茶・烏龍茶): 発酵過程で作られる成分は、代謝を促進し、脂肪燃焼を助けることで産熱(熱を作る)を促す研究報告があります。
3. 【結論】私たちはどのお茶を選ぶべきか?
「お茶は身体を温めるか、冷やすか」という問いへの答えは、「どのお茶を、どんな状態で飲むかによる」というのが結論になります。
選び方のガイドライン
暑い日や、イライラして顔が火照る時:緑茶を。 成分に含まれるビタミンCやカテキンと共に、東洋医学的な「涼性」の力で熱を冷まします。
寒い日や、冷え性で悩む時:紅茶やプーアル茶を。 発酵によって生まれた成分が代謝を助け、内側からじんわりと温めてくれます。
💡ここが注意点! どんなに温める性質のお茶でも、「冷やして(アイスで)飲む」と、物理的な温度によって内臓が冷え、代謝が落ちてしまいます。健康効果を最大限に引き出すなら、常温以上で楽しむのが鉄則です。
おやすみ前のひとこと
東洋医学が教える「性質(発酵)」という全体像の視点と、西洋医学が分析する「成分(代謝と利尿)」という細部の視点。 この両方を知ることで、私たちはその日の体調に合わせた「最高の一杯」を、自分で選ぶことができるようになります。
私たちの身体は、ちょっとした飲み物の違いにも素直に反応してくれます。 明日お茶を淹れるときは、少しだけ自分の身体の声に耳を傾けてみてくださいね。
今夜の夜話はここまで。 最後までお付き合い頂きありがとうございました。
今日も1日お疲れさまでした! おやすみなさい。
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