スタグフレーションの病を治したボルカーの大手術【米国の失敗に学ぶ】(2)
前回の記事では、第一次オイルショック時に米国が行った「ストップ・アンド・ゴー政策」が、いかに失敗だったかを解説しました。
インフレ退治を途中で放棄し、景気刺激に走った結果、国民の間に「どうせまた物価は上がる」というインフレ期待が定着してしまったのです。
では、第二次オイルショックに直面した米国は、この失敗からどう学んだのでしょうか?
結論から言えば、「どれほど血を流してでもインフレの息の根を止める」という、前回とは真逆の覚悟で臨みました。
ボルカー・ショック:お金の蛇口を閉める
1979年8月、FRB議長に就任したポール・ボルカーは、前任者たちが踏み込めなかった超・金融引き締めを断行しました。
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