インドへ。「旅をして服をつくる」はじまりのはじまり。
「旅をして服(ドレス)を作りたい」
こんな風に思い始めたのは随分前からで、さかのぼると十数年くらい前。まだ会社員として服を作っていた頃。
「すべてはインドから始まった」なんていうと相当「ヤバい人」だと思われそうだけど、確かにはじまりはかなりヤバかった。
そう、インドに行く夢を見た。
↑もうすでにヤバい(笑)
当時ヨガを始めたばかりでインドに興味を持ち始めており、横尾忠則の「インドへ」という本を読んでいたからその影響なのかも知れなかった。
夢の中で私はインドの国内線の飛行機に乗りこもうとしていて、当たり前だけど周りはインド人だらけ。飛行機だというのになぜか自由席で、それはまあいいとしても、その席がなんと地ベタにゴザスタイル。そう、花見客のようにじゅうたんやゴザで場所取りをして座るというシステムで、私はインド人たちにもまれながら「場所取っとくね〜」と同行者に伝えていた…という夢。
不思議夢を見たなぁ。
そう思いながらいつも通り出勤した私。
すると朝礼後に上長から「◯◯社でこんな展示会やってるみたいよ〜」と教えられ、その案内を見てびっくり。
「インド繊維製品展示会」
ええ〜っ!
「私、今朝インドに行く夢見たんですよ!」
私、どうやらインドに呼ばれてしまったみたい。
そんなこんなで、数ヶ月後。
私は同期の同僚とともにインドに向かうことに。目的は新ブランドの商品企画。インドのテキスタイル工場を回って、パターンと布を選び、その場で服のデザインと商品構成を決めていく旅。

夕陽に映える金色の布地。ピンク・シティと呼ばれるジャイプールの壁の色、太陽の光、道行く女性達の鮮やかなサリー。コルカタの喧噪。チャイやスパイスの匂い。音。全てがアイデアの源。

ニューデリー、ジャイプール、コルカタ…インド各地を回って、布地まみれでくたくたになりながらその場でデザインを決めて。

目が回りそうな日々で、でも楽しくてしあわせだったなぁ。
「旅をして服をつくる なんてしあわせなんだろう」

まさに、その通り。
そうそう、そういえばコルカタからニューデリーに向かう国内線はなんと自由席だった。
デジャヴ。
ゴザはひいてなかったけど(笑)
こうして私のライフワーク「旅をして服をつくる」はインドから始まった。
そしてその数十年後、私はジプシー(ロマ)の移動式住居からインスパイアされて移動式チャペル「ルーロット」をつくることになるのだが…。
ジプシー(ロマ)の起源もインドだと言われている。
そう、旅はすべてインドから始まっている。
旅はつづく。
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