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AIと人間、差別化と共存-(今は)AIに作り出せない価値の教育-

2006年から約19年間、AI(人工知能)やロボット産業の研究や動向を見てきて、ここ数年こんなに動きが早く、世界が変化している状況は初めてです。

2018年から2020年辺りに育児記事を書いてきましたが、近年これほど子どもの教育について考え、行動したことはありません。

さらに企業からご依頼をいただき、AI時代をどう生き抜くかを意識した研修に関わり続けています。

弊社が毎週火曜日に投稿している記事も参考にしてみてください。

さらには色々な分野で、今後のAIやロボット産業の未来予測と人間に何ができるかを考える場に呼んでいただくことも増えています。


今、AIは人間の知能に近づき、さらに遥かに超える状況となっており、私の周りでも「仕事を奪われた」「会社がAIを導入したことでやりがいを奪われた」という話が出てきています。

私は2018年からこのnoteでAI時代を生き抜くための手段をお伝えしてきました。


さらに子どもを育てる中で、今後の子どもたちの教育をどうすれば良いのかと考え始めたのが2022年頃でした。

今までの常識であった偏差値の高い大学を目指す、では明らかに太刀打ちできない世界が待っていることは間違いありません。教育自体を考え直さなければならない時代であり、子どもの未来を本気で考えるのが親の使命だと考え、自分たちでできることをやろうと会社をあげて活動してきました。

例えばアメリカの大学は筆記試験を重要視しないことは常識となり、日本でも早稲田大学はAO・推薦入試を全体の60%にしたニュースも過去の話で、他大学も追従すると予測されています。

大学自体も人口減少の煽りを受け、全体の40%以上が定員割れしてもいるそうです。

さらに私たちの活動は、AIの進化を意識した内容であり、子どもだけでなく、大人にも精通する内容だと確信しています。

そして、今はまだ「(今は)AIに作り出すことのできないこと」を中心にご紹介いたしますので、ぜひ読んでいただき、会社や個人でできることを真剣に考えるきっかけにしてもらえたらと思います。


1.現場にしかない感性の発見


現在アドバイザーを務めるミチクサ合同会社が主宰する"保けん野菜"という事業の中で、野菜をお届けする、いわゆる野菜のサブスクと共に子ども向けの習い事やイベントを開催しています。

代表の秋山氏の思いを一番にアドバイスしながらも、子どもたちにどんな体験を提供できるかをとても重要視したイベントがいくつかあります。

埼玉にある、ないとう農園さん協力の元、農場を遊園地にようにして自由に遊んでもらう"農園地"。

土に埋まる
自由な収穫
取れたて野菜を調理

一見ありがちなイベントに見えますが、ないとう農園さんが無農薬野菜を作られているからこそできるイベントであることや子どもの行動を親が受け入れ、現場にしかない子どもなりの楽しみ方を親も受け入れ楽しみ、そこから何かを学ぶことは、他のイベントにはない価値が生まれていました。

子どもにchatGPT(AI)を与える教育やYouTubeなどの動画から得られる知見では得られない、その場所、その瞬間にある価値は、これからの教育でとても重要になってくると考えています。


2.新しい価値を発見し受け入れる力


子どもたちは常識や知識に関して、当たり前ですが大人よりも無熟で、教育の現場では冷や冷やすることもあります。

しかし、例えば先ほどの農園地で自由に遊ぶことを許容してみると、驚くような創造性を発揮し、価値を大人に与えてくれることがあります。

畑で見つけた道具で空間作り
子どもたちを受け入れるという意識を持った親が靴を脱いだ様子を見て・・・
親も靴を脱いで遊び始める


本当はこうやったら楽しいし、豊かな気持ちになるのに、分かっていてもやれないこと。そんな学びを大人が子どもから学んでいる様子が伺えました。

子どもを本当の意味で受け入れ、新しい価値に気がつき(思い出し)、そこから人生の豊かさを得る。これもデータやAIには生み出せない教育なのではないでしょうか。


3.自分で生き抜く力と仲間と生き抜く力


今世界は戦争や日本では食料自給率に関する法律が制定され始めているなど、"危機感"と"備え"が重要視されています。

保けん野菜事業では、かてい農園とやさい研究という活動を展開しています。

野菜についてオンライン授業で学びながら、実際に家で育ててみる。そして収穫した野菜を他の家庭も含め、みんな共有したり、農家さんにプレゼントしたり、時には農家さんから種を頂いたり、知識をもらったり、みんなで協力しながら家で野菜を育てるからこそ、家庭菜園ではなく、かてい農園と呼んでいます。

オンライン授業のあと、学んだ野菜を実際に食べる
かてい農園収穫祭
災害などを想定したジャガイモ
かてい農園の仕組み

これからAIの台頭や教師不足、子どもの減少など、学校教育は限界を迎えると言われる中で、子どもたちが未来へ生き抜く力とその仲間作りの価値がとても重要になると思います。

さらに大人であっても、資本主義の中での繋がりを超えて、生き抜くための仲間を見つけることが求められ始めると予見しています。


4.感性が豊かな時にこそ与える


子どもたちは常識や知識が成熟していない。だからこそ全てが大人よりも隙間があり、その隙間のある状態に何を入れるかがとても重要だと考えています。

よくおもちゃ売り場でこんな言葉を耳にします。

「この間買ったでしょう。」
「もう家にたくさんあるでしょう。」

こう言いたくなる気持ちはとても理解できます。お金の重要性を伝えたい気持ちもあります。

しかし、子ども頃にこそ、感性を育てる上で重要なことは、価値を多く与えることだと考えています。

それはおもちゃだけでなく、体験や失敗もそうです。そしてその得られた価値から子どもたちは自然と何かを生み出そうとします。

どんな物でも遊べる姿は、大人よりも価値創造に関してはスキルが上なのだと日々実感しています。

だからこそ"好き"を猛烈に追求でき、私たちが考えるAIが生み出すにはまだ時間がかかる"本当の新しさを持ったデータの創造"ができる大人になれるかもしれません。


5.時間をかけた人間関係の構築能力


IT技術やSNSが発展してから、即効性のある結果が求めれる傾向にあると感じてきました。すぐに儲かる、バズる、などが重要視され、その場しのぎ的な価値をビジネスでもプライベートでも求めてしまっている人も多いのではないでしょうか。

chatGPTなどAIがもてはやされているのも、その人間欲求に答えてくれるからだと思います。

しかし、本来の人間関係は、即効性のある有益な価値が得られることでしょうか。人を信じ、信じられる関係。もしAIが仕事を奪っても、お金を支払ってくれるお客様との密な関係性は、即効性では生まれません。

AIには時間を作り出せないという考えはすでに経営者の中では常識となっています。それはビンテージ品などの商品だけでなく、人間関係にも言えることです。

これから求められる人間の能力に「時間をかけて作り上げた人間関係」を作り出せることなのではないでしょうか。


6.上手い絵より良い絵(心)を描く力


6歳の子が描いた大好きな車の絵

6歳の子がこの絵を見せてくれた時、私は「良い絵だね!」と伝えました。そして伝えながら、上手い絵を描ける人は多いけれど、良い絵を描ける人は少ないかもしれないと思うようになりました。

これは技術は誰にでも教えられること、取得することが可能ですが、そこに込められる心はその人だけのものです。あなただけの価値を作り出せるかどうかが、AI時代を生き抜くための必須能力だと思います。

AIは心を持つことが可能か。今も議論されているテーマです。

いつの日か可能にはなるかもしれませんが、今のところまだ「心」の教育には価値が残っていると考えています。

参考記事もぜひ読んでみてください。


7.不都合な最新情報を取得し解釈するマインド


19年もAI研究をやっていると、AIの話をすると食いつくように話を聞いてくれる人もいれば、怒ってしまう人、投げやりになる人、たくさんの方々とお会いしてきました。

怖い気持ちもわかります。もし私がタクシー運転手で、一生この仕事を生業にしていこうと思っていたとしたら、自動運転の情報は怖くて見れないと思います。

しかし、目を背けていたら、突然その世界はやってきます。まったく準備ができていない社会変化は、下手をすれば全てを失う可能性もある時代でもあります。これは脅しではなく、事実です。

テクノロジーは「その時になったら考えたら良い」というレベルを超えてきます。こんな言葉もあります。

個人や企業の収益が激減する可能性の中に、既存の仕事がAIに代替される早さとAI時代以降の仕事に必要なスキルを身につけて就業する早さに時間の乖離がある

まさに自分にとって不都合な情報であっても、怖がらずに取得し、自分なりの解釈を持って準備をしておくことで、自分の人生を守っていくことに繋がると考えています。

第二次世界大戦を予見した人は人口の7%だったという情報があります。怖くても情報を的確に取得し予見できた7%の人たちと予見できなかった93%の人の人生の違いを想像してみてください。


8.適切にAIを使う


私はAIを否定したいわけではありません。適切に使うことで経済成長もしますし、障害を持つ方々が救われたり、今まで治らなかった病気が治るかもしれません。

しかし、最悪のシナリオを想定したり、人間にできる価値を"共存"という形で模索することも重要だと考えてきました。

適切に社会に合わせてAIを知っておく、使っておくことで、周りと足並みを揃えること、まさに情報と行動を大切にしておくことをお勧めしたいと思います。

その中で、便利だからという理由だけでAIを使っていると、後戻りできない自体も想定できます。最近ではスマホ依存症やSNS依存症といった問題も子どもにとっては辛い状態だと思います。

まだまだ法律も正しい使い方も整備されていないので、しっかりと情報を取得し、特に親が先に使ってみて子どもに与えてみるといった方法が重要だと思います。

子どもにchatGPTを与える教育をやっている親がいるという情報もありますが、誰かの言葉ではなく、親の責任ある判断が求められているのではないでしょうか。


最後に


今回書かせていただいた内容は、自分自身が子育てをする中で、19年間のAI研究の結果を元に実践していることです。しかし、シンギュラリティやAI以外の社会問題や社会変化もまた教育に大きな影響を与えるはずです。

教育に正解はありません。

人それぞれですし、価値観も時代によって変化します。

今できることは、なんとなく教育を考えるのではなく、真剣に今と向き合い、難しかったり不安な時こそジタバタして、諦めずに次世代に何を残すかを考え行動することだと考えています。

AIに関しては色々な意見があります。

しかし、今自分にできることを未来のために行動していくことだけは諦めずに引き続きやっていこうと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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竹鼻良文 / 合同会社クレイジータンク サポートありがとうございます。もしよろしければサポートを検討された金額の半分をご自分の大切な方へお使いください。サポート金額と共にお気持ちを受け取らせていただきます。

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