古来から日本は自由な国だった
世界が称賛する日本No18
自尊史観を持って進むために~なぜ日本は経済大国になれたのか
経済的な成功とは、その富を奢ることではない。
それを自分の価値あると思うことに自由に使えることだ。
それが人々の文化を生む。
日本の優れた製品、マンガ、アニメ、食文化など、世界が注目する「クールジャパン」は、自由と繁栄が全ての日本人に広がった結果である。
それが日本の魅力であり、日本が守らなければならないものだ。
古来から日本はそのような文化を作ってきた。
それが「日本国の原則」であり、私たちが守らなければならないものだ。
日本国の原則(原田泰著)より
現在の日本は過去の歴史を踏まえ、世界有数の経済大国となっています。
7割までもが山林に覆われた狭い国土に、1億あまりの人々がひしめきあうように暮らし、資源も持たない国が経済大国となれた要因はどこにあったのでしょう。
勤勉な国民性
モノづくり文化
安定した治安
など、識者はいろいろなことを述べてきました。
しかし先日、原田泰という方の
日本国の原則
という本を読んで
なるほど、そういう見方もあったのか
という思いに至りました。
冒頭の言葉は、その本にある著書の結びの一文を抜粋させていただいたものですが、原田氏は
日本が発展してきた大きな要因は
古来から真に自由な気風があったからだ
と述べています。
「戦前の日本は全てただめだった」と断じる自虐史観に染まった論者からすれば絶対に受け入れられない意見でしょうが、一読すればすんなりと理解できる名著と私は評価しました。
以下は、その本から学んだ日本における本当の「自由」の意義を私なりにくみ取って解釈したものです。
初代神武天皇が発せられた建国の大詔では、既に国民を
大御宝(おおみたから)
と呼び、全ての人々が家族として一つ屋根の下に住むことを意味する
八紘一宇の精神
が、理想として掲げられてきました。
そこでは人々が自由に伸びやかに、それぞれの生を全うすることを叶えることが、上に立つ者の天命と考えられていました。
このような日本独自の自由に対する考えは、その後の権力者へも受け継がれて行きました。
そして、国民の自由と幸福を守るための諸制度が徐々に発展し、それが長年に渡り国民のエネルギーを引き出した結果、独自の豊かな産業と文化・芸術が培われ、江戸時代には現在と同じ自由主義経済として結実しました。
一方欧米人の自由とは、フランス革命やアメリカの独立戦争に見られるように、常に権力者との戦いによって勝ち取られてきたものです。
フランスやアメリカの国歌の歌詞を読めば、自由を勝ち取るための戦禍の労苦が偲ばれるほどです。
しかしその後日本は、ペリー来航以降、産業革命で急速に力をつけた欧米諸国に抗う術もなく、彼らの信奉する「自由」を受け入れざるをえなくなりました。
このため日本は、従来の士農工商という身分制度を廃止して、国民はその束縛から解放され、職業選択の自由を得ました。
そして、勤勉な国民がより自由な経済活動をすることで、国家にさらなる富をもたらすようになりました。
その後は貿易の自由化も重なり、職業選択の自由を与えられた国民が、それぞれの能力に応じて大いに働き、瞬く間に日本をアジア最初の近代国家に押し上げました。
しかし最初は官営主導だった各種事業でしたが、その後業績が伸び悩み、順次民間に払い下げられました。
ところが民間に払い下げられるや、各種事業は業績を上げて持ち直しましたが、その背景には
民間による自由活発な経済活動
があったからでした。
当時の製糸業では女工たちが一日十数時間も働かされたという、いかにも資本家が労働者を搾取したという「女工哀史」が物語りとなりましたが、それは実態とかけ離れたものでした。
朝早いうちから夜なべ仕事まで、もっと長時間労働をしなければならなかった農家から比べたら、彼女らにとって「家の仕事より楽だった」というのが本音のようでした。
製糸技術に長けた女工の中には「百円工女」と呼ばれた女性もいたほどでした。
当時百円の年収は、平屋なら二軒建てられたほどらしいですから、相当な高給取りだったことが窺えます。
「女工哀史」は、戦後の自虐史観でしか過去を捉えることができない偏狭な歴史観の表れのひとつでしょう。
このように本来自由な経済活動に目覚めていた日本人は、欧米文明の刺激を受けて、さらに自由によってもたらされる恩恵を享受することとなりました。
今でも電信、鉄道など多くの事業が官営から民営となり、NTTやJRとなったことで大きく業績を伸ばしたことは、多くの人が目のあたりにしてきた事実です。
日本人に自由な経済活動を与えれば大きく飛躍することは、今でも変わらぬようです。
日本において自由とは、欧米から新たに学んだものではなく、我が国の政治伝統に内在していたものにほかならないことが、歴史を紐解けばよく分かります。
しかし我々の自由は、北朝鮮、中国のような全体主義国家、反日国家によって、常に脅かされています。
そしてなぜかメディアは、そのような国家と気脈を通じたかのような偏向報道を繰り返しています。
さらに教育界も、未来ある子供たちから自信と誇りを奪う偏向教育を繰り返しています。
それらはまるで、自由な気風の素晴らしい我が国を、全体主義国家に献上するかのような動きにしか見えません。
そうした活動から我が国を守るためにも、まずは古来から享受してきた自由に感謝して、それが
日本国の原則
であることを自覚することが大切でしょう。
日本がこれまで経済発展してきた真の理由が、我が国に内在していた「自由」の気風にあったことを気づかせてくれた名著でした。

