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波乱の幕開けで始まったメキシコシティ家族旅行は感動の連続だった

メキシコシティと聞いて、具体的な街のイメージが浮かぶ人は少ないですよね。かくいう僕もそうでした。

「治安は大丈夫なのか」
「家族連れでも楽しめるのか」
「食事は口に合うだろうか」

などなど、出発前は不安のほうが大きかったのが正直なところです。けれど実際に行ってみたら、そんな心配は吹き飛びました。

この記事では、メキシコシティ初心者の僕たち家族が体験した、グルメ、文化、エンターテイメント。そして、一生忘れられない絶景までを詰め込んでお届けします。


パスポート期限切れで、いきなり家族が一人減

2025年の秋。めざすはメキシコシティ。当初は、家族5人全員で行くはずでした。

宿泊先はホテルではなく、Airbnbでちょっと奮発した広めの部屋。みんなで「久しぶりだね」と楽しみにしていたのですが、空港のチェックインカウンターでまさかの事態が勃発。

長女のパスポートが……な、なんと、期限切れだったのです。

どうすることもできず、長女は泣く泣くお留守番に。少し心が折れかけましたが、気を取り直して家族4人で夜のフライトに乗り込みました。こうして波乱の幕開けとなった旅、はたしてどうなることやら。

メキシコシティは、東京とパリとNYを足したような魅力的な街

「メキシコシティってどんなところ?」と聞かれたら、僕はこう答えます。

東京とパリとニューヨークを足して3で割ったような街。

まず、食事のレベルが高い。東京のようなグルメの街です。

街を歩けば歴史的な建造物がそこかしこにあり、パリのような趣を感じます。

さらに、ローマ・ノルテやコンデサといった地区にはおしゃれなカフェやショップが並んでいて、ニューヨークのソーホーを思わせる雰囲気でした。

僕たちが滞在したのはポランコという地区。東京でいえば港区のような場所で、治安も良く高級感のあるエリアです。初めてのメキシコシティ&家族連れなら、迷わずここを選ぶのがおすすめ。

ポランコ地区のイメージ

まずはケーブルカーと博物館で街を知る

到着してすぐに向かったのは、街の端から端を結ぶケーブルカーでした。

ゴンドラから広大な街並みを見下ろすと、メキシコシティのスケール感を体感できます。高層ビルと歴史的な建物が混在する景色は、どの方角を見ても飽きません。

その足で国立人類学博物館へ。アステカ文明の遺跡や出土品が数多く展示されていて、メキシコの深い歴史に触れることができます。

先に街の全体像をつかみ、次に歴史的な背景を知る。この順番で回ると、その後の街歩きが何倍も面白くなりました。メキシコシティ初心者には、初日にぴったりのプランだと思います。

9月にしか食べられない幻の一皿、チレ・エン・ノガダ

メキシコシティの食のレベルは想像以上でした。どこで何を食べても美味しい。

なかでも特に印象に残ったのが、友人宅でご馳走になったチレ・エン・ノガダという料理です。

メキシコの独立記念日(9月16日)を祝う特別な一皿で、基本的に9月にしか食べられないと言われています。

ポブラノ(poblano)という青唐辛子にひき肉やフルーツを詰め、クルミの白いソースとザクロの実をかけた彩り豊かな料理。一口食べると、甘さと酸味とスパイスが絶妙に絡み合って、忘れられない味でした。

9月にメキシコを訪れる機会があれば、ぜひ食べてみてほしい。季節限定の贅沢です。

街のタケリア(タコス屋台)で食べるタコスもまた格別でした。ネオンに照らされた小さなカウンター、手際よくトルティーヤを焼く店主、目の前で仕上がる一枚。こういう体験が、旅の記憶を特別なものにしてくれます。

ルチャ・リブレ観戦と、タコス屋の裏階段を上った話

メキシコといえば、覆面レスラーが舞うプロレス、ルチャ・リブレも外せません。

会場のアリーナ・メヒコに足を踏み入れた瞬間、熱気が押し寄せてきます。観客と選手が一体になって盛り上がる様子は、まさにエンターテイメントの極み。家族全員が大興奮でした。

実はこのチケットを手に入れるまでが、思わぬ冒険になりました。

公式サイトではすでに売り切れだったので、海外のチケットサイトで購入。指定された受け渡し場所に行ってみると、そこは会場近くのタコス屋。

店の裏にある螺旋階段を上って、かなり怪しげな部屋に通されたときは正直ヒヤリとしました。

結果的には観光客向けのツアーのような仕組みで、無事に観戦できたので結果オーライ。今振り返れば、これも旅の良い思い出です。

朝5時起き。気球から見下ろすテオティワカン遺跡

最終日の朝は5時起き。メキシコシティ郊外にあるテオティワカン遺跡へ向かいました。

目的は、気球に乗って朝日とともに古代のピラミッドを空から眺めること。

いくつもの気球がゆっくりと空へ昇っていく光景は、まるでファンタジーの世界そのもの。眼下には太陽のピラミッドと月のピラミッドが広がり、朝焼けに染まる大地のスケールに圧倒されました。

古代文明の遺跡を、朝日に包まれながら空から見下ろす。この光景は、間違いなくこの旅一番のハイライトでした。家族4人の心に深く刻まれた、最高の朝です。

気球を降りた後は、実際に遺跡を歩いてピラミッドにも登りました。空からと地上からの両方で味わえるのが、このツアーの醍醐味です。

メキシコシティは、また来たくなる街だった

パスポート切れという、思いがけないハプニングから始まった今回の旅。けれど終わってみれば、感動の連続でした。

食事のレベルの高さ、歴史と文化の奥深さ、人々の温かさ、そして圧倒的な絶景。一つの都市にこれだけの魅力が詰まっている場所は、そう多くありません。

初めての旅行先としても、家族旅行の行き先としても、メキシコシティは自信を持っておすすめできる街です。次は長女も一緒に、5人全員で行きたいと思っています。


期間限定のチレ・エン・ノガダ






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