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万博で見つけたヨーロッパの「養命酒」たち


◆はじめに

昨年秋に弊noteで「養命酒」とそれに近いテイストの清涼飲料水に関する探求記事を書かせていただいたところですが、今日はその続編として、大阪・関西万博の会場や閉幕後イベントで出会ったヨーロッパのハーブを使ったワインやリキュールについて少々お話してみようと思います。

【参考記事】弊note記事(2024年10月8・11日付)

◆万博で出会ったハーブのお酒あれこれ

1.スペインパビリオンのベルモット

スペインパビリオンの1階にはレストランとテラスカフェが設けられ、後者ではチュロスをつまみながらワインやビール、カクテルを楽しむことができました。
ドリンクメニューのなかに、スペイン産のベルモット「ビエール」がありました。一口飲んでみたところ、ハーブやスパイスの効いた独特な味わいは子どもの頃に飲んだ風邪薬を思わせましたが、スイーツやピンチョスにマッチしそうな一杯でした。
現地では主に食前酒として好まれているそうです。

濃い葡萄色のドリンクがベルモット「ビエール」
スペインパビリオン・テラスカフェのメニュー表

2.アフター万博イベント「世界横丁」で見つけたノルウェーのカクテル

2品目は、厳密には大阪・関西万博そのものではなく、万博閉幕4・5日後の10月17・18日に大阪市西区の靭公園で開催されたアフター万博イベント「世界横丁」に出店していた東京のノルウェーカフェ「FUGREN」カクテルです。

「世界横丁」の看板

万博の北欧パビリオンレストランで、コーヒーとワッフルが人気だった「FUGREN」ですが、「世界横丁」ではコーヒーとカクテルを提供していました。
販売されたカクテルは「スカンジナビアン・ハイボール」と「ノルディック・メモリー」。
このうち、赤い色の「ノルディック・メモリー」が薬草テイストの一品でした。
「ノルディック・メモリー」の材料は、梅酒、コーヒー、カンパリ、ココナッツウォーター、ドライベルモット、オレンジジュース。
スペインパビリオンの「ビエール」と同様、ベルモットの風味が活きた一杯だったと言えます。
ちなみにこのカクテル、「FUGREN」の浅草店で提供されているという話なので、今後機会があれば利用してみたいものです。

赤が「ノルディック・メモリー」、琥珀色が「スカンジナビアン・ハイボール」

なお、北欧パビリオンのレストランや売店では、「FUGREN」のカクテルの取り扱いはありませんでしたが、フィンランドの缶入りカクテルが発売され好評だったようです。
今回、北欧パビリオンに入り損ねた身ですが、同パビリオンで売られていた缶入りカクテルは今後各地の百貨店の北欧フェアでも販売されることもありそうなので、大いに期待したいところです。

3.ドイツパビリオンで見かけた「イエーガーマイスター」

ドイツパビリオンのステージ

マスコットキャラクター「サーキュラーちゃん」の大ヒットで話題になったドイツパビリオンですが、7月に同パビリオンのショップを訪れた際、緑色の瓶に入ったハーブリキュールが山積みされているのを見つけました。
帰宅後に調べたところ、このハーブリキュール「イエーガーマイスター(Jägermeister)」という商品で、1935年からドイツで発売されているロングセラーとのこと。

「イエーガーマイスター」(Amazonより)

56種類のハーブを原料に作られた「イエーガーマイスター」は、ヨーロッパではストレートで飲まれることが多いようですが、アメリカや日本ではカクテルのベースとして高い人気を誇っており、日本では通の間で「ドイツの養命酒」と呼ばれているそうです。
この時は悩んだ末結局「イエーガーマイスター」を買わずに退店してしまったわけですが、通販サイトや市中の酒店でも取り扱いがあるということなので、機会があれば一度試してみようと思います。

◆まとめ

以上、大阪・関西万博と関連イベントで出会ったハーブのお酒について、軽くまとめてみました。
ハーブを使ったワインやリキュールについて調べてみたところ、ポーランドハンガリーといった他のヨーロッパの国々にも存在するようで、今後また物産展や博覧会、飲食店といった現場で目にする機会があれば、実際に飲んで見聞を深めてみようというところです。
今回、ハーブのお酒を飲み比べたりウインドウショッピングしてみたりするなかで、養命酒や黒松沙士、ルートビア、クラフトコーラ、ドクターペッパー、ガラナといった薬草系飲料の本場は、実はアジアやアメリカではなくヨーロッパだったのではという結論に至りました。
そして、アメリカや台湾、東南アジアの薬草系清涼飲料水と同様、ヨーロッパでも薬草系のリキュールは養命酒とは異なり、「医薬品」という扱いにはならず嗜好品や製菓材料として進化を遂げています。
長くなりましたが、今後とも清涼飲料水、酒類を問わず、世界の薬草系飲料の歴史についてさらなる調査を続けていければと思います。

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