「台所」シリーズ 大平一枝
台所にまつわるルポルタージュ
朝日新聞デジタルマガジン &(アンド)で連載されているようです
さまざまな台所を取材して
台所にまつわる物語を紡いでいます
「台所」は女性だけのものではありませんが
「女性」側の視点が多いですね…
もったいないな💦
「ふたたび歩き出すとき 東京の台所」 大平一枝

冒頭で著者は
「台所は楽屋に似ている」
と書いています
準備をした人を舞台に送りだしたり
お疲れ様と迎え入れたり
いったんきれいになるけれど 次の舞台がはじまればまた誰かが散らかす
だから、素敵でなくていい
自分が心地よければ
きっと料理や家の手入れはルーティーンではない
その都度、知恵や趣向を凝らす創造的な作業だ
そこに、見返りや評価や
やらされているという発想はない
日々、たゆみなく続くそこには
小さな発見や学びがある

料理をつるく「台所」
しあわせな「台所」
そんな「台所」だけではありません
誰もが食に関心があるわけでも
料理が好きなわけでもない
料理をしない人にはしない
またはできない理由があり
必ず物語がある
若いとき(例えば20年前)に
この本を手にしたら
「お涙頂戴のお話に仕立てられたルポ」
くらいにしか思えなかったかもしれません
夢と希望にあふれていた(しかなかった?)
若いときとは違って
さまざまな経験を積み重ねた今
こんな言葉たちが身に染みてきます
「元夫とは
お互い別々のところで
それぞれが幸せを感じられる相手と生き直して
いつかそっとお互いの人生の記憶から消えられたらいいなと思う」
“消える”とあるが
思い出したくないという意味ではなく
そっと遠い記憶になることを
願っているのだと
解釈した
かつて一度でも食卓を囲んだ人が
どこかで幸せになってほしいという
優しい気持ちも伝わる
「そっとお互いの人生の記憶から消えられたら」
そんなことができたら
しあわせですね
雪月花のとき…
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