日常・子どもの記録用に、Kodak FZ55を本気で検討している話
日常・子どもの記録用に、Kodak FZ55を本気で検討している話
カメラを3台に整理したばかりなのに、また1台増えそうな気配がある。
GR III、Nikon Zf、Nikon ZR。この3台に落ち着いたのが少し前のことで、それぞれの役割もはっきり整理できていた。スナップはGR III、じっくり撮るときはZf、動画やSNSコンテンツはZR。迷いがなくなって、撮ることに集中できるようになった、とちょうど感じていたところだった。
なのに、Kodak FZ55というカメラが気になってしかたない。
なぜ今さらコンデジなのか
きっかけは、自分の機材の「穴」に気づいたことだった。
GR IIIで撮れない場面って、何だろう、とふと考えた。子どもを追いかけながら撮る場面。近所を散歩しながら気軽にズームしたい場面。GR IIIは単焦点で、確かに最高のスナップカメラだけど、ズームはできない。ZfもZRも、どちらかというと「撮りに行くカメラ」で、子連れのお出かけには少し気を使う。
となると、「日常の記録専用」の1台が、案外ぽっかり空いているのかもしれない。
スマートフォンで撮ってもいい場面はたくさんある。でも、スマートフォンは電話もSNSも全部入っているので、カメラとして取り出す気分になりにくいことがある。専用のカメラが手元にあると、「これは写真を撮る道具」という気持ちの切り替えができる。そのわずかな差が、日常の記録の積み重ねに効いてくる気がしている。
Kodak FZ55の魅力
調べていくうちに、自分の用途にはまる気がしてきた。
まず、軽くて安い。これが正直、一番大きい。子どもと一緒に出かけるとき、重たいカメラは荷物になる。ZfやZRを持ち歩くのは、子どもの動きを追いながらだと少し大変だ。FZ55なら、雑に扱える気軽さがある。落としても、多少ぶつけても、「やってしまった」という気持ちになりにくい。
次に、ズームができる。GR IIIの単焦点は好きで、それが写りの良さに繋がっているのはわかっている。でも、子どもが遠くにいるとき、広い部屋の反対側を記録したいとき、ズームが欲しい瞬間はある。FZ55はそこをカバーできる。
そして、昔のコンデジっぽい写りがする。ガッチリとした解像感より、少し柔らかくてノスタルジックな雰囲気。日常の何気ない瞬間を残すのに、これが意外と合う気がしている。高画質でなくていい場面のために、高画質なカメラを持ち出す必要はない。道具は用途に合ったもので十分だ、という話だ。
デメリットも把握している
もちろん、気になる点はある。
Wi-Fiが非搭載なのが最大の難点だ。GR IIIやZfはスマートフォンと連携してすぐ転送できる。FZ55はそれができない。USB-Cでの転送になるのだけど、データ転送対応のケーブルを使わないといけないらしく、充電ケーブルと混同して転送できないというトラブルが起きやすいとも聞いた。撮ったその日に発信したい、というリズムで動いているので、ここがネックになるかもしれない。
フィルムシミュレーションがないのも、少し気になっている。GR IIIのPositive Filmやモノクロのプロファイルは好きで使っていて、撮って出しでそのまま発信できるのが気に入っている。FZ55にはそれがないので、雰囲気を出したいならLightroom Mobileで後から仕上げる必要がある。グレインを乗せて、コントラストと彩度を調整すれば、エモい仕上がりにはなる。でも「撮って出し」をリズムにしている自分にとっては、ひと手間増えることが少し引っかかる。
運用で解決できる問題ではあるけど、そこまでして使いたいかどうか、というところだ。
4台になったとしての住み分けイメージ
今の3台にFZ55が加わったとして、役割の整理はこうなる。
GR IIIは本気のスナップ。街なかで気になる光景に出会ったとき、反射的に出せるカメラ。ポケットに入るサイズで、これ1台あれば日常は十分、という安心感がある。
Zfは、写真として残したいとき。週末に撮りに行くとき、家族の特別な日、「ちゃんと撮ろう」という気持ちのある場面に持っていく。
ZRは動画とSNSコンテンツ。Zfと同じレンズが使えて、軽くて動画がきれい。縦動画も撮りやすいので、SNS向けのコンテンツ制作に向いている。
そしてFZ55は、日常・子どもの記録。奏と律が走り回っているとき、近所を散歩しているとき、「でも重いカメラは出せない」という場面に特化させる。GR IIIと役割が被っている部分もあるけど、ズームの有無と「気軽に扱える度合い」が分かれ目になる。
道具の役割がはっきりしているほど、使う判断が速くなる。3台でもそれを実感したので、4台になっても同じ考え方でいける気がしている。
まだ買っていないし、迷っている
正直に書いておくと、まだ購入は決めていない。
カメラを3台に絞ったばかりだという気持ちもある。増やすことへの抵抗は正直ある。でも、目的が明確なら増やすことは整理になる、とも思っている。「なんとなく欲しい」じゃなくて、「この場面で使う」が最初から決まっているなら、それは散漫ではなく役割の分担だ。
FZ55は価格も手頃で、手を出しやすい範囲にある。だからこそ慎重になる。安いからという理由だけで買うと、使わないカメラがまた1台増えるだけになる。
もう少し考える。その間に、本当にGR IIIやスマートフォンで代替できている場面があるかどうか、自分の日常を観察してみようと思っている。「欲しい理由」ではなく「ないと困る理由」が見つかったら、そのときに買う。
そういう判断の積み重ねが、機材と長く向き合うコツだと思っている。
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