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カメラもジンバルも、小さくないと使わないという話

DJI Osmo Pocket 4の発売が近づいてきたという話を聞いて、ふと気づいたことがある。Pocket 3の後継機を待つという方向ではなく、全然別のものに目が向いていた。それがOsmo Action 6だ。

なぜPocket 4ではなくAction 6なのか。しばらく考えてみたら、答えはシンプルだった。Pocket 3の登場回数が少ないからだ。

持っているのに使っていない。これは機材好きにとって地味につらい現実だ。Pocket 3は映像が美しいし、ジンバルの手ブレ補正は本当によくできている。1インチセンサーが生み出す映像は、アクションカメラの域を完全に超えている。スペックで見れば文句のつけようがない。それでも出番が少ない理由を正直に言うと、大きくて目立つからだ。ジンバルが気になって取り扱いに気を使うし、カバンから出すのにちょっとした覚悟がいる。せっかくの機材なのに、どこか「今日は持っていくのをやめておこう」という気持ちが先に立ってしまう。

そこまで考えて、ようやく自分の特性に気づいた。小さくないと持ち出さない。持ち出さないと使わない。

これは今に始まった話ではない。カメラ歴を振り返ってみると、結局長く使い続けてきたのは小さい機材ばかりだ。RICOH GR IIIを何年も手放せない理由も、結局そこだと思う。ポケットに入る、カバンの隅に収まる、取り出すのに一瞬も躊躇しない。その小ささが、毎日持ち歩く理由になっている。機能や画質の前に、まず「持ち出せるかどうか」が自分の中での最初のハードルになっている。

仕事柄、自転車で移動することが多い。クライアントの自宅を訪問したり、地域の会議に向かったりする道中に、ふとカメラを取り出したくなる瞬間がある。川沿いの光の具合だったり、路地の影だったり、そういう何気ない瞬間を残したくなる。そのときにカバンの中で存在感を主張している大きな機材は、なかなか取り出す気になれない。GR IIIはそういう場面で何度も活躍してきた。ポケットから出してシャッターを切る、その一連の動作が無意識にできるくらい体に染み付いている。

動画についても同じことが言えると気づいた。土日に子どもたちと公園に行くとき、Pocket 3を持っていこうと思っても「落としたら怖い」「砂埃が心配」「ジンバルが引っかかったら」という気持ちが先に出てしまう。結果として置いていくか、持っていっても出番がないまま帰ってくることが多い。奏と律が走り回っているその瞬間を動画で残したいのに、機材への気遣いが撮影への気持ちより先に立ってしまう。これはもったいない。

そういう文脈でOsmo Action 6を改めて見てみると、刺さるポイントが多い。

まず構造がソリッドだ。可動部がないので、カバンに放り込んでおいても壊れる心配がほとんどない。自転車移動中の振動も気にしなくていい。Pocket 3はジンバルのモーターや軸受けへの影響を考えると、毎日カバンに入れて持ち歩くには少し気を使う。Action 6にはそういう心配がない。

防水性能も魅力だ。雨の日でも気にせず使えるし、公園で子どもたちと遊びながら撮っても砂埃を心配しなくていい。食事の場面でも躊躇なく出せる。「壊れるかもしれない」という心理的なブレーキがない分、自然と登場回数が増えそうだ。

目立たないというのも意外と大事なポイントだ。Pocket 3はジンバルが目立つし、周囲から見ると「ちゃんと撮影している人」に見えてしまう。それがプレッシャーになることもある。Action 6は見た目がコンパクトで、さっと出してさっとしまえる。公園でも職場の移動中でも、大げさに見えない。


センサーサイズについても触れておきたい。アクションカメラだから画質はそこそこ、という時代はとっくに終わっている。Action 6に搭載されている1/1.1インチセンサーは、かつての高級コンデジに使われていた1/1.7インチと比べて面積比で約2.5倍から3倍もある。1インチセンサーにほぼ肉薄するサイズで、ダイナミックレンジもノイズ耐性も、数世代前のコンデジとは別物だ。映像の質という点でも、普段使いには十分すぎるスペックを持っている。

Tiltaのケースを合わせると見た目もかっこよく仕上がる。所有満足度という点でも悪くない。保険込みで8万円ほど、手元に商品券があるので実質負担はそれより少なくなる。

もちろん葛藤はある。物が増えることへの抵抗感は正直ある。Pocket 3との役割分担をどうするか、という問題も残る。ただ、Pocket 3はPocket 3で、光の少ない場所や落ち着いた場面での描写は別格だ。公園で子どもたちを追いかけるAction 6と、じっくり撮りたい場面でのPocket 3、この2台が共存することで素材の幅が広がる気もしている。


Pocket 4が出たらまた気持ちが揺れるかもしれない。新しいものが出るたびに物欲が刺激されるのは、機材好きの性分としか言いようがない。ただ今回気づいた「小さくないと使わない」という自分の特性は、これからの機材選びの基準として正直に持っておこうと思う。

スペックより先に、自分が自然と手を伸ばせるかどうか。使われない高性能より、使われる普通のほうが自分には合っている。そういうシンプルな結論に、遠回りしてたどり着いた気がしている。

#カメラ #DJI #OsmoAction6 #ガジェット #カメラ好き

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