17年撮っていても、なぜ写真を撮るのかは分からない
この夏は、とにかく持ち歩くと決めた
夏は、カメラにとってあまり優しい季節ではない。
炎天下ではボディが熱を持つし、河原に降りれば砂は舞う。夕立に降られることだってある。実際、今年の春にはGR IIIを雨で濡らして修理に出した。電源の入らないカメラを手のひらに載せたときの感覚は、いまでもなんとなく覚えている。
それでも、この夏は積極的にカメラを持ち歩きたいと思っている。
暑さにやられるかもしれないし、砂で汚れるかもしれない。だが、持ち出さなかった日の写真は一枚も残らない。そこだけははっきりしている。
だからどこへ行くときも、絶対に忘れずに寄り添ってくれるカメラであってほしい。その役割を、いまはZfとZRに預けているところだ。
写真は、たしかに強力なツールになる
なぜ人は写真を撮るのか、ということをときどき考える。
子どもの笑顔を撮る。散歩の途中の風景を撮る。それをInstagramに上げて楽しんだり、noteの記事に添えたりする。そうやって使いみちのある写真は、自分にとって強力なツールであり、武器になっているのだと思う。
記録として残る。人に見せられる。文章の説得力を上げてくれる。写真が一枚あるだけで、伝わる量がまったく変わってくる場面は多い。
だから「写真を撮る理由」を説明しろと言われたら、いくらでも説明できてしまう。役に立つから、残るから、発信に使えるから。
そういう答えは、たぶん半分は本当だ。

だが「私が撮る理由」は、いまだに出てこない
ただ、では「なぜ自分が写真を撮るのか」となると、まったく答えにたどり着けていない。
17年撮っていて、この体たらくである。
役に立つから撮っているのかというと、違う気がする。誰かに見せたいから撮っているのかというと、それも全部ではない。発信のためだけなら、こんなに毎日持ち歩く必要はないはずだ。
それでも、写真を撮ることは非常に楽しい。
カメラを持っているだけでワクワクするし、シャッターを切る音を聞くだけで、なんとなく心が躍る。この「なんとなく」の部分が、いちばん説明できない。
理由が先にあって撮っているのではなく、撮りたくなる身体のほうが先にあって、理由は後から言葉にしているだけなのかもしれない。
だとしたら、答えが出ないのは当たり前なのだろうとも思う。

撮る力は、撮る以外の場所でも効いてくる
理由はわからないままだが、撮る力そのものは、いろんな場面で活きていると感じる。
動画を撮るときの画づくりにそのまま活きる
いろんな写真家の作品を見る楽しみが増える
映画などの映像作品を観るときに、構図を意識して観られる
構図を整える癖が、日常を整えることにもつながる
最後のひとつは、けっこう本気で思っている。
余計なものをフレームから外す、主役をひとつに絞る、線をまっすぐにする。これは写真の話であると同時に、部屋の話でもあるし、仕事の段取りの話でもある。写真を撮っていると、そういう目が勝手に育っていく感覚がある。
ケアマネの仕事でも、目の前の状況から「いま何が主役なのか」を選び取る作業は毎日やっている。フレーミングという言葉でくくってしまうと乱暴かもしれないが、まったく無関係だとも思えない。

一生続けられる趣味であること
写真を撮ることをルーティンにすると、健康にもいいと思っている。
撮ろうと思えば外に出る。外に出れば歩く。歩けば汗をかく。夏はそこに水分補給が加わるだけで、やることは変わらない。カメラを持っている日と持っていない日では、歩数がはっきり違う。
そして何より、ずっと続けられる。
体力の落ち方に合わせて機材も撮り方も変えていけるし、被写体は年齢とともに勝手に変わっていく。子どもは大きくなるし、街も変わる。撮るものがなくなる日は、たぶん来ない。
友達とはカメラの話で盛り上がれるし、その友達を撮ってあげることもできる。撮ってもらった写真を喜んでもらえると、それだけでその日が良い日になる。
そう考えると、カメラは非常に万能なツールだと思う。記録の道具であり、健康の理由であり、人との接点であり、目を育てる訓練でもある。
一生寄り添ってくれる存在、という言い方がいちばん近い気がする。
答えは出さないまま、この夏も持ち歩く
結局、「なぜ私が写真を撮るのか」という問いには、この記事のなかでも答えが出なかった。
だがたぶん、答えを出してしまわないほうがいいのだと思う。理由が確定した瞬間に、それは目的になる。そして目的は、達成されたら終わってしまう。
わからないまま、明日もカメラを持って出る。
暑さにやられて、砂で汚れて、雨に降られて。それでも一枚ずつ増えていく写真のほうが、たぶん答えより先に、なにかを教えてくれるのではないかと思っている。
みなさんは、なぜ写真を撮っているだろうか。
#カメラ #写真 #NikonZf #スナップ写真 #カメラのある生活
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