85mmという焦点距離で、夏を撮るという選択
気づけば85mmばかりを持ち出している。
長らく40mm中心で撮ってきた自分にとって、これは結構な変化だ。NIKKOR Z 85mm f1.8 Sを手にしてから、夏の景色の切り取り方が少し変わった気がしている。
なぜ85mmだったのか
きっかけは特別なことではない。ただ、梅雨が明けて光が強くなってきた頃、被写体をもっとしっかり引き立たせたい、ボケ味をちゃんと生かしたいと思うようになった。40mmのスナップ的な距離感とは違う、もう少し寄って、もう少し切り取る撮り方がしたくなったのだと思う。
長玉というだけで、正直少し身構えていた部分もある。取り回しが重くなるんじゃないか、気軽に持ち出しにくくなるんじゃないか。そんな心配をしながら使い始めたレンズだった。
使ってみて分かったこと
実際に使ってみると、その心配は杞憂だった。
重すぎず、見た目も比較的コンパクト。スナップ撮影にも気軽に持ち出せる、このちょうどいいサイズ感が気に入っている。85mmという焦点距離にしては、扱いやすさが際立っているレンズだと思う。
ただ、フォルムとしては独特だ。細くて、思っていたより長い。レンズとしては珍しい佇まいだけれど、その分しっかりした作りで、剛性感がある。この見た目に、どこかノスタルジックな雰囲気を感じるのも、気に入っているポイントのひとつだ。

夏の被写体との相性
このレンズが一番効いてくるのは、やっぱり夏の被写体を撮るときだ。
キラキラと光るもの、子どもの表情、水面、緑や葉っぱ、そして夏の風景そのもの。綺麗に写るのに、写りすぎるような硬さがない。とても自然で、心地よい描写をしてくれる。
被写体をしっかり引き立てながら、ボケ味もちょうどいい。狙いすぎない自然さがあるからこそ、夏の一瞬を撮ったときに、記録というより記憶に近い写真になる気がしている。
ポートレートにも物撮りにも
もうひとつ気に入っているのが、圧縮効果の絶妙さだ。
手軽に扱えるサイズ感でありながら、85mmならではの心地よい圧縮効果もしっかり得られる。だからポートレートだけでなく、物撮りにも重宝している。一本で両方をカバーできるレンズは、意外と多くない。
今の結論
まだ使い始めて日は浅いけれど、このレンズで切り取る夏の景色は、本当に格別だと感じている。
40mmで撮っていた頃とは違う距離感で、夏という季節を切り取れるようになった。この夏は、しばらく85mmと過ごしてみようと思う。
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